魚津市は、データ連携基盤を活用し、2022年10月からごみ収集車の稼働状況可視化、2022年11月から河川水位監視、積雪監視、除雪車の稼働状況可視化を段階的に行います。これにより行政運営コストの削減や、市民への情報公開の効率化を実現します。
■背景
魚津市では、2022年4月に公開した第5次魚津市総合計画において、「スマートシティ」を重点項目としてまちづくりの施策に取り入れています。AIやIoTなどの高度なICT技術を活用し、産学官の連携を図ることによって、人口減少に伴う諸課題の解決、地域の魅力創出、住民目線での利便性向上(Well-Being)を目指しています。
インテックは、2022年7月に魚津市スマートシティ推進基盤構築業務を受託し、自治体向けIoTプラットフォームを活用したデータ連携基盤の構築とともにデータの活用方法についても提案し、今回のリアルタイム遠隔監視の運用支援を開始しました。
■魚津市のスマートシティデータ連携基盤の概要
IoTによるセンシング情報や、画像データ、国や自治体が保有するオープンデータ等を集約し、市民生活に密着した情報をダッシュボード上で可視化します。現時点では職員が利用していますが、将来的にはダッシュボードを市民にも公開する予定です。
① ごみ収集車の稼働状況可視化
GPSセンサを搭載しているごみ収集車の位置を把握することができます。そのため、市民からの「ごみ収集車が今どこにいるのか」などの問い合わせに対してすぐに回答が可能となり、業務効率化を実現します。
② 河川水位監視
市内の河川に水位センサを設置することで、ダッシュボードに水位変化をグラフ表示し、危険水位に達した際に自動で職員へアラートメールを発報することができます。これにより、常時遠隔で監視できるため、見回りパトロールを行う人員コストの削減と防災力の向上を実現します。
③ 積雪監視、除雪車稼働状況可視化
積雪深センサと固定カメラやトレイルカメラ※2を設置し、道路の積雪量の把握、除雪車の稼働状況も遠隔で確認することができます。また、積雪状況や道路の消雪装置の稼働状況を常時監視できるため、優先すべき道路を把握し、除雪車の配置などを的確に行うことができます。
※2 トレイルカメラ:電源不要(電池駆動)で活用できる、汎用的なモニタリングカメラ。撮影画像を定点観測としてサーバに伝送し、結果を解析することが可能。
■今後について
魚津市では、データ連携基盤をコミュニティバスなどの交通分野や農業、子育て分野など、幅広いシーンでの活用について検討していきます。魚津市が目指す住民目線で暮らしに根ざしたわかりやすい情報提供が行えるようインテックは今後もデータ連携基盤の機能拡充を行い、運用をサポートしてまいります。
インテックは、国のデジタル田園都市国家構想が目指す「心ゆたかな暮らし(Well-Being)」と「持続可能な環境・社会・経済(Sustainability)」の実現に向け、今後も全国の自治体に自治体向けIoTプラットフォームを展開していく予定です。
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お客様の経営戦略に沿った情報化戦略の立案からシステムの企画、開発、アウトソーシング、サービス提供、運用保守まで、IT分野において幅広く事業を展開しています。インテックは、1964年の創業以来培ってきた技術力をもとに、AI、RPA等のデジタル技術の活用や、新たな市場の創造にも積極的に挑戦しています。常にオープンな姿勢で、人、企業、社会を技術でつなぎ、自らも変革しながら「豊かなデジタル社会の一翼を担う」企業としてお客様に新しい価値を提供してまいります。
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