紛争や迫害、暴力や貧困によって住まいを追われ難民や国内避難民となった人は、世界で1億人を超え(※)ました。多くの人が安全な生活を求めて、今も終わりの見えない命がけの旅を続けています。本企画展は、こうした人びとの現状とMSFの医療援助活動についての理解促進を目的に、強いられた終わりの見えない旅路「エンドレスジャーニー(Endless Journey)」を終わらせる「エンドディスジャーニー(End This Journey)」に、という願いを込めたコンセプトで開催します。会場では、地中海、アフリカのチャド湖周辺、中東シリア、バングラデシュに避難するロヒンギャ、中米の5つの人道危機に焦点を当て、人びとの置かれた環境を体験できる展示や、戦争が続くウクライナの現状を伝える展示、MSFの活動紹介のほか、詩人・谷川俊太郎氏がMSFに寄せた詩作品も展示します。同企画展は2019年12月に東京で初めて開催した後、昨年8月に福岡、10月に大阪で開催し、のべ4800人以上が来場しました。
なお、会期初日の7月3日(月)午前9時からメディア向け内覧会を実施します。深刻な人道危機について広く知っていただくため、ぜひ本企画展のご取材をいただきますようお願い申し上げます。
※ 国連難民高等弁務官事務所 2022年
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開催概要
期間:7月3日(月)~7月9日(日)10:00~20:00 最終日は16:00まで
会場:紙屋町シャレオ 中央広場(広島県広島市中区基町地下街100号)
入場料:無料
ウェブサイト:https://www.msf.or.jp/hiroshima
主催:特定非営利活動法人 国境なき医師団日本
後援:広島県教育委員会、広島市、広島市教育委員会、中国新聞社
特別協力:谷川俊太郎氏(詩人)
お問い合わせ:event@tokyo.msf.org
<広島展 メディア内覧会>
会期初日の7月3日(月)9:00から行います。
QRコード、または下記URLからご登録の上、ご来場をお願いいたします。
また、会期中に開催するイベントやメディア内覧会以外の日時もご取材いただけますので、
別途お問い合わせください。
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主な見どころ
●地中海、アフリカ・チャド湖周辺、シリア、ロヒンギャ、中米の難民・移民に焦点を当て、強いられた旅路をなぞる展示、各地が抱える医療ニーズを紹介
●活動現地で使用しているテント式手術室、難民キャンプでMSFが設置した簡易トイレの再現を展示
●難民が収容される極小スペースを実音とともに再現、体験コーナーを設置
●難民が使用していた道具や衣服、直筆の絵、MSFが活動で使用する道具等の展示
●詩人の谷川俊太郎氏によるMSFに寄せた詩作品を展示
<会期中イベント① スタッフによる解説ツアー>
会期中、海外での活動経験者や事務局スタッフが会場をご案内します。
開催日時やお申込み方法は後日、ウェブサイト(https://www.msf.or.jp/hiroshima)に掲載します。
<会期中イベント② 国境なき医師団インターナショナル会長 来日記念講演>
※広島市立大学で行われますが、学外の方もオンラインで聴講いただけます。
日時:7月3日(月) 14:40~16:10
参加方式: Zoomでのオンライン配信/定員 200人 申し込み期間:5月24日(水)~6月23日(金)
参加費:無料
お申込み方法は後日、ウェブサイト(https://www.msf.or.jp/hiroshima)に掲載します。
登壇者プロフィール
国境なき医師団(MSF)インターナショナル
会長 クリストス・クリストゥ
ギリシャ出身の医師。2002年よりMSFに参加し、以来、人道危機の現場で多くの職務を経験。最初の派遣地ギリシャでは、移民と難民の診療に当たり、2004年と2005年にはザンビアのHIV/エイズプロジェクトで活動した。その後、活動を休止して数年間、外科医として研鑽を積み、2013年からは南スーダン、イラク、カメルーンなど多くの紛争地などで救急外科医として活動してきた。2005年よりMSFギリシャ事務局の初代事務局長を務め、以降、同副会長、同会長を歴任。2019年から現職。
国境なき医師団(MSF)日本
事務局長 村田 慎二郎(むらた・しんじろう)
MSFにおける日本人初の事務局長。外資系IT企業での営業職を経て、2005年にMSFに参加。ロジスティシャンやアドミニストレーターとして経験を積んだ後、2012年、派遣国の全プロジェクトを指揮する」現地活動責任者」に日本人で初めて任命され、シリアや南スーダン、イエメンなどで援助活動に関する国レベルでの交渉などに従事。以来のべ10年以上を派遣地で過ごす。2019年夏より、紛争地で人道援助が必要な人たちの医療へのアクセスを回復・維持するために医療への攻撃を止めさせるアドボカシー戦略を練ることをゴールに掲げ米ハーバード・ケネディスクールに留学。ジョン・F・ケネディフェローとして行政学修士を取得。2020年8月より現職。
司会・ファシリテーター
広島市立大学 国際学部 国際学科 吉田晴彦教授
<会期中イベント③ 海外派遣スタッフ募集説明会(会場+オンライン配信)>
海外派遣スタッフとしてMSFに参加を考えている方を対象とした採用説明会。海外活動経験者の麻酔科医とロジスティシャン(物資調達や援助活動のインフラ整備、安全管理などを担う)からの活動報告のほか、採用担当者から採用プロセスの説明、参加者の疑問にお答えします。
日時:7月7日(金) 18:30~20:30
参加方式:
① 会場/広島国際会議場小会議室ラン(広島市中区中島町1-5 平和記念公園内) 定員80名
② オンライン配信(Zoom) 定員200名
参加費:無料
お申込み方法は後日、下記のウェブサイトやMSFのSNSなどに掲載予定です。
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今後のエンドレスジャーニー展開催予定
2023年8月30日(水)から9月3日(日)、北海道札幌市のアリオ札幌(北海道札幌市東区北7条東9丁目2番20)にて「エンドレスジャーニー展・札幌 ~終わらせたい、強いられた旅路~」開催予定です。
エンドレスジャーニー特設ウェブサイト:https://www.msf.or.jp/tabi/
エンドレスジャーニー・コンセプト動画:https://youtu.be/gZ3qNkRHbXs
国境なき医師団について 民間で非営利の医療・人道援助団体。紛争地や自然災害の被災地、貧困地域などで危機に瀕する人びとに、独立・中立・公平な立場で緊急医療援助活動を届けている。現在、世界約70の国と地域で、医師や看護師をはじめ4万6000人のスタッフが活動(2021年実績)。1971年にフランスで設立、1999年にはノーベル平和賞を受賞。1992年に日本事務局が発足し、日本国内では、援助活動に参加する人材の採用・派遣、人道危機や医療ニーズを伝える証言・広報活動、現地医療活動を支える資金調達などを行っている。2021年には90人を31の国と地域に延べ106回派遣。活動地へ赴くスタッフは通年採用している。 |