近年、SDGsや、ゼロカーボン、脱炭素、気候変動リスクなど、世界的な環境への課題は山積し、企業もその対応が指標となり重要な取り組みのひとつとなっています。
日本の住宅事情を紐解くと、脱炭素社会の実現を妨げるいくつもの課題があります。30年という短い耐年数、EU諸国に比べ制限の少ない化学物質使用に伴う疾病、多くのCO2を排出しながら作られる建材、大量の産業廃棄物等です。
当社が手がけるすべての家は、合板やサイディングのような工業製品を使わず、ごく当たり前に、重油を使用せず乾燥させた地元九州の木材、漆喰、羊毛100%断熱材を用いて、職人の手仕事によってつくっています。
さらに、今回の展示場では、山辺構造設計事務所・九州職業能力開発大学校との耐震構造共同研究、近畿大学医学部東賢一准教授による室内環境調査、理学療法士のグループと床の素材の違いによる足への影響の実験などを重ね、住む人の健康、・長寿命への配慮から断熱・耐震をも実現しました。
同時に、地域の方々にも100年大切にされる建物であるために、街並みにも配慮した外観や庭をつくっています。
ぜひ、未来工房の「温故知新」新モデルハウスへご来場ください。
【山辺豊彦氏/山辺構造設計事務所代表】
1946年石川県生まれ。法政大学工学部建築学科卒業後、青木繁建築研究所に入所。1978年山辺構造設計事務所設立。日本建築構造技術者協会東京サテライト顧問。大工塾共同代表。
【九州職業能力開発大学校】
職業能力開発大学校は、いかなる技術革新にも対応できる教養と基礎学力を持ち、即戦力となる高度な技能を身につけた実践技術者を送り出すことを目的に、全国に10校設立された。九州職業能力開発大学校は、1987年に短期大学校からスタート、1999年に大学校に昇格。新技術の導入、新製品の開発、業務の自動化や効率化などの技術的な課題について、企業等と共同・受託研究を行っている。
【東賢一氏/近畿大学医学部准教授】
博士(工学)・近畿大学医学部准教授。著者・監修に『住居医学(Ⅳ)』(米田出版)、『建築に使われる化学物質辞典』(共著・風土社刊)など。専門分野は、環境保護、環境リスク、室内空気汚染。主に生活環境中の化学物質や微生物による健康影響の研究に携わる。
【未来工房とは】
本当の意味でのストック住宅とは、地球環境とも矛盾することなく、人が安心して暮らすことができ、長く世代を超えて、心身ともに健康であり続けられる建物であると考え、創業当初から当たり前に、無垢の木と職人の手仕事で家を作り続けている。また、日本の放置された人工林の適切な循環のために、全国の工務店による横断木育イベントや、子どもたち向けの教材を制作し、木に触れ、木を学ぶ場づくりに取り組む。
【HP】https://www.mirai-kohboh.co.jp/
【新展示場の詳細はこちら】
https://www.mirai-kohboh.co.jp/modelrooms/hit-kurume