6月14日、認知症の予防等を推進し、認知症の患者やその家族を尊重し支援することを目的とした「認知症基本法」が、参議院本会議で全会一致で可決し、成立しました。同法は、認知症施策の策定を国の責務として定め、地方自治体にも認知症施策推進計画の策定を努力義務としました。
認知症患者は、2025年に700万人、2030年には800万人を超え、2050人には、65歳以上の4人に1人が認知症になると言われています。書籍『60歳の現在地 20年後の認知症はもう始まっている』(イマジカインフォス、2023年4月)は、そうした現状に危機感を抱いた著者が、一日約50人という多数の認知症の臨床経験から「人生100年時代における認知症対策」の集大成として出版した本です。
認知症に対する注目が日毎に高まる中、本書は、三省堂書店名古屋本店で発売直後(2023年4月16日~22日)の「実用ランキング」で1位を獲得するなど、好評発売中です。
約1万人の認知症患者を診察した名医が鳴らす警鐘
本書の著者は、今までに約1万人(一日約50人)の認知症患者を診察してきた認知症の名医で、長年、動脈硬化や自律神経失調症を専門として診療にあたってきた神経内科医です。認知症(アルツハイマー病)は生活習慣病なので、発症する20年前からすでに進行が始まっている病気でもあります。だからこそ、健康な老後を過ごすためには、生活習慣と自律神経を整えることが必須と言えるのです。
認知症は、生活習慣病。脳の老化は、40代から始まっている!
認知症は、発症する20年前からすでに始まっている病気です。日常の生活習慣の積み重ねが脳を老化させ認知症の原因となり、20年後の発症に至ります。そのため、何よりも発症させないこと、原因を作らないための予防が重要なのです。
メタボ・ストレス・フレイルがアルツハイマー病の原因に
認知症(アルツハイマー病)の原因となる脳の老化は、年齢によってさまざまな要因で進行します。45~65歳の中年期ではメタボ、65~75歳の老年期ではストレス、75歳以上の老後期ではフレイルが主にその要因に当たり、脳の老化を進行させるのです。
今なら間に合う! 認知症にならないためには、食事&運動がカギ
認知症を予防するためには、生活習慣、具体的には、食事と運動に注意する必要があります。本書は、認知症予防に効果的な食事および運動の内容を解説するとともに、イラストなどを用いて具体的な提案を行い、「今日から始められる認知症対策」となっています。
●商品概要
『60歳の現在地 20年後の認知症はもう始まっている』
発売日: 2023年4月13日(木)
本体価格: 1,450円(税別)
仕様: 四六判・160ページ
ISBN: 978-4-07-454758-6
発行: イマジカインフォス
発売: 主婦の友社
●著者プロフィール
渡辺正樹(わたなべ・まさき)
愛知県名古屋市・渡辺クリニック院長。神経内科認定医、医学博士。名古屋大学医学部卒業後、名古屋第一赤十字病院の副部長等を経て、エスエル医療グループに参加し、認知症・動脈硬化・自律神経失調症・脳卒中などの神経に関する疾病を専門とする現在のクリニックを開業した。現在一日約50人の認知症患者に接し、医療機器メーカーの担当者が「日本一自律神経を検査している医師」と語るほど自律神経に関わる多くの疾患および臨床を担当し、患者を回復に導いている。
●目次
数字で見る認知症の未来と現在
自分の現在地を知るための生活習慣チェック
第1章 「20年前」に、何が起きているのか?
第2章 中年期は、歩くか食べないか選ぶ!
第3章 老年期は、生活のリズムを整える!
第4章 老後期は、好きなものを好きなだけ!
第5章 発症後は、知能より意欲!
第6章 語呂で覚えるボケない食事
第7章 今日から始めるボケない運動