第一弾として、2023年6月8日(木)に目黒区立田道小学校の6年生の宿泊体験学習「興津自然宿泊体験教室」の中で、海辺の豊かな生態系を実感することができるプログラムを千葉県館山市沖ノ島で開催。子どもたちは無人島の生き物や磯などを観察、収集し、グループでミッションにも挑戦。海辺の生態系を知るとともに、海洋ごみ問題など海の課題も実感することで、私たち人間も生態系を担っている一部であることを知り、子どもたちが海を身近に感じる体験となりました。
本取組みは、一般社団法人次世代価値コンソーシアムが主管し、自然体験に注力する目黒区と連携し、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で開催しています。
-
第一弾として実施した無人島探索プログラムでの集合写真
■磯観察(たくさんのカニやナマコ、ウニなどの棘皮動物を見つけました)
■貝殻の宝探し(サクラガイなどのとてもレアな貝殻を真剣に探していました)
■島内を散策(植物の感触を楽しんだり、2019年の台風の傷跡から水の循環を学んだりしました)
-
プロジェクトの目的・概要
本プロジェクトは、小学校などの教育機関と連携し、子どもたちへ海洋学習・体験機会の提供を行うことで、子どもたちに有意義な海との接点をつくることを目的に始動しました。
日本は島国であるにも関わらず、子どもたちと海との接点が減少しています。(※日本財団による「海と日本に関する意識調査」参照)保護者の負担の大きさ、教育機関等におけるリスク懸念に伴う海の忌避などの社会事情に起因しており、特に都市部での改善は容易ではないと考えています。
そこで、当該機関の取組みの一環として子どもたちへの海洋学習・体験機会の提供をし、教員等の海体験への心理的ハードルを下げることで、小学校での自然合宿等において「海洋学習・体験」実施が当たり前の選択肢として入ってくる状態を目指すとともに、その経験・ノウハウづくりにも寄与することで、継続的に子どもたちと海とのより良い接点基盤を構築していくことを目指して本プロジェクトを推進しています。
※日本財団による海と日本に関する意識調査: https://uminohi.jp/special/survey2017/
■目黒区と連携した「海洋学習・体験プロジェクト」の実施概要
内容 |
目黒区の公立小学校の6年生で実施する宿泊体験学習「興津自然宿泊体験教室」における活動の一環として、学校での事前学習と勝浦市および南房総地域での体験をセットにした「海洋学習・体験プログラム」を実施。体験がその場かぎりの「点」の経験・知識で終わらず、学校での学習との関連性や日常生活とのつながりや気づきをもたらし、子どもたちのその後の成長に寄与できるものにしたいと考え、以下のプログラムを企画しています。 |
実施期間 |
2023年6月~2023年10月 |
プログラム概要 |
1.定置網漁師のお仕事体験・見学 ・実施場所:興津漁港 ・協力団体:新勝浦市漁業協同組合 2.イセエビ漁師のお仕事体験・見学 ・実施場所:浜行川漁港 ・協力団体:新勝浦市漁業協同組合 3.栽培漁業について学ぼう ・実施場所:大原高校栽培漁業実習場 ・協力団体:千葉県立大原高等学校 4.灯台の見学・解説 ・実施場所:勝浦灯台 ・協力団体:勝浦市役所 観光商工課 5. 磯観察・ビーチコーミング ・実施場所:興津海水浴場、沖ノ島など ・協力団体:勝浦ライフセービングクラブ、NPO法人たてやま・海辺の鑑定団 6. プランクトンの採集・観察 ・実施場所:興津漁港(採集)、興津自然学園(観察) ・協力団体:特定非営利法人ディスカバーブルー 7. 海洋学習フォトテーリング ・実施場所:千葉県南房総市 大房岬自然公園 ・協力団体:南房総市大房岬自然の家(NPO法人千葉自然学校) |
想定参加数 |
約8学校の6年生700人(のべ1,400人) |
-
<団体概要>
■企画・推進
団体名称:アクトインディ株式会社
URL:https://iko-yo.net/
活動内容 :子育て支援事業(インターネット情報サービス、イベント事業)
■プロジェクト主管
団体名称:一般社団法人次世代価値コンソーシアム
活動内容 :子どもたちと海との有意義な接点をつくる「海洋学習・体験」の企画など
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/