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- 令和4年度 2級建築士 設計製図試験 合格発表
●受験者数 10,797人 (前年 11,450人)
●合格者数 5,670人 (前年 5,559人)
●合格率 52.5% (前年48.6%)
採点結果の区分等
〇採点結果については、ランクI、II、III、IVの4段階区分とする。
〇採点結果における「ランクI」を合格とする。
ランクI(52.5%):「知識及び技能」(※)を有するもの
ランクII(7.7%):「知識及び技能」が不足しているもの
ランクIII(30.7%):「知識及び技能」が著しく不足しているもの
ランクIV(9.1%):設計条件・要求図書に対する重大な不適合に該当するもの
※「知識及び技能」とは、二級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。
- 総評
令和4年12月1日(木)に、令和4年度2級建築士設計製図の試験の合格発表がありました。受験者数は10,797人、合格者数は5,670人となり、合格率は52.5%でした。令和3年度と比較すると、受験者数は653人減少しましたが、合格者数は111人増加し、合格率は3.9%上昇しました。
令和4年度の合格発表より、ランクⅣの要因としては、主に図面が未完成、あるいは、設計条件に対する重大な違反(延べ面積違反等)が考えられ、ランクⅢ以下の要因としては、敷地の有効利用と適切な建物配置・外構計画に関する不備や、立体構成の不備(特に、東側立面図の不備等)が考えられます。条件違反が無く、課題要求に則った計画(プラン)ができ、完成度の高い図面が描けてはじめて合格が可能な試験となりました。
【試験結果を踏まえて想定される評価ポイント】
(1)乳児室・ほふく室・保育室の計画、敷地の有効利用と適切な建物配置・外構計画に対する評価
・保育室等の適切な計画、敷地の有効利用に配慮した建物配置ならびに適切な外構計画ができているか。
(2)延べ面積条件遵守に対する評価
・指定された延べ面積(200 ㎡以上250 ㎡以下)の範囲内で計画できているか。
(3)立体構成の正しい理解に対する立面図の評価
・東側立面図が適切に正しく表現できているか。
(4)各種図面相互の整合性に対する評価
・平面図と整合が取れているか。
(5)設計条件に関する計画の要点記述に対する評価
・設計条件に対する具体的な工夫、配慮が的確に記述できているか。
令和4年度は、「保育所」という木造課題では過去に例のない「非住宅」の課題でした。その中で、保育所の基本的な計画(特に、「乳児室、ほふく室、保育室」の計画)、敷地に対する適切な建物配置と外構計画、ならびに東側立面図の要求から「建築物の立体構成の正しい理解」が問われる試験となりました。また、条件指定が非常に少なく、受験生自身が自ら考え、判断したうえで計画を実施するという、極めて実践的な計画力が問われる難度の高い試験内容となりました。
合格に届かなかった受験生の方々は、明らかに「建築士として必要な原理・原則の理解」が不足していたと言えます。令和5年度も「木造」課題の出題が想定され、その上で、建築士として必要な「計画力」「判断力」「作図力」を問われることが十分に考えられます。合格に必要な実力を備えるためには、早期の学習準備が必要となります。
▼令和4年度2級建築士設計製図の試験分析はこちら
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- 合格者の属性について
●「受験資格別」- 「学歴のみ」が過去最高の83.3%
●「年齢別」- 「24才以下」が過去最高の60.5%
●「職域別」- 「学生・研究生」が過去最高の23.6%
「受験資格別」における「学歴のみ」の割合は過去最高となった令和3年度からさらに上昇し83.3%となりました。「年齢別」でも「24才以下」が過去最高だった昨年から、さらに上昇し60.5%となりました。また「職域別」における「学生(大学院生を含む)・研究生」の割合も過去最高となる23.6%となりました。
令和2年度の建築士法の改正によって受験資格が緩和され、指定科目を修めた工業高校や専門学校等の卒業生にも受験資格が与えられたことで、10代の方も受験できるようになりました。新しい制度を利用して、卒業後、すぐに2級建築士合格をめざす方は今後も増加していくと考えられます。
- 今後の2級建築士試験について
上記の通り、20代の合格者が6割以上を占め、在学中の合格者が年々増加していることからも、法改正を境に合格者の属性も大きく変化し、若年層がより多く合格する試験となっています。要因として、法改正による受験資格の緩和に伴い、企業でも入社後早期の資格取得が従来にも増して推奨されていることや、新卒採用において2級建築士試験合格者を優遇する企業が増加していることなどが考えられます。また、工業高校や専門学校、大学の授業内で資格取得を積極的にサポートしている事例も多く、業界全体で変化が起きていると言えます。令和4年度の結果や、企業の資格取得推進、学校内でのサポートなど業界全体の傾向を踏まえても今後も、合格者の若年化は続くと考えられます。
- 令和5年度合格に向けて
●木造課題においては「住宅」課題のマスターが先決です。住宅設計のセオリーを守り、その上で諸条件に対しての適切な解答を導き出す事が重要となります。住宅の基本的な計画力はもちろん、課題文の条件を適切にプランに反映させる力が問われます。
●室の広さを「適宜」で要求して、受験生に適切な広さ、形状、動線を考えさせる課題が想定され、適切な空間をイメージできていなくては対応しづらい試験となります。益々付け焼刃の学習では対応できない傾向となっています。
●設計製図試験の合格のためには、時間内に完成度の高い図面を描き上げることが必須です。特に作図量の多い木造課題では、早期から作図練習を積み6月中に完成させる事が重要となります。そして、課題発表後はテーマに則った課題のエスキス練習に時間を掛けましょう。
当学院では、令和5年度設計製図試験の合格に向けて、2023年1月22日(日)、25日(水)から対策をスタートする「2級建築士設計製図中期必勝コース」の受講申込を受け付けています。学科試験後から製図対策をスタートする受験生に対し、大きなアドバンテージを得られるよう、1月から対策を開始し、毎回の講義で、ポイントを解説するだけでなく、知識をもとに正しく作図できるレベルまで徹底指導。講師は演習中の受講生一人ひとりの手元を確認しながら、描き方がわからず手が止まった時や、誤った手順を踏んでいる時にはその場でアドバイスを行います。
「2級建築士設計製図中期必勝コース」の詳細はこちら
https://www.shikaku.co.jp/2k/set/lineup/seizu.html
学科から学習をスタートする方向けには、「2級建築士ストレート合格必勝コース」の受講申込を受け付けております。1年での合格をつかむカギは、学習スタートの段階で最終ゴール(設計製図試験合格)をみすえて必要な知識を意識的に取り込んでいくことが重要です。当学院では、1年での学科+製図試験合格を実現していただくために、学科対策の段階から製図試験で必要となる知識を、「問題が解ける・説明ができる」レベルに留まらず「記述できるレベル」まで完全に定着させるカリキュラムへと進化させています。
「2級建築士ストレート合格必勝コース」の詳細はこちら
https://www.shikaku.co.jp/2k/set/lineup/sougou.html
- 合格実績No.1スクール 総合資格学院
総合資格学院では「今」の試験に対応できるよう、社会情勢、試験傾向、最新技術など様々な要素を徹底分析し、講習システム・講座カリキュラム・教材等の強化・講師研修などを実施するなど、継続的な試験対策に取り組んでまいりました。その結果、令和3年度1級建築士試験において、学科試験と設計製図試験を1年で突破した方のおよそ6割、設計製図試験の全国合格者の2人に1人以上を当学院当年度受講生が占め、「日本一」の合格実績を達成しました。
※令和3年度1級建築士 設計製図試験 全国ストレート〔学科+設計製図〕合格者占有率59.2%
(全国ストレート合格者1,342名中/当学院当年度受講生794名)
※令和3年度1級建築士 設計製図試験 全国合格者占有率52.7%(全国合格者3,765名中/当学院当年度受講生1,986名)
※ストレート合格者とは、1級建築士学科試験に合格し、同年度の1級建築士設計製図試験に続けて合格した方です。
▼「総合資格学院の合格実績」詳細はこちら
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~受講生一人ひとりの目線に立ち、きめ細かに対応!~
創業以来こだわりつづけてきた「人と人が向き合う講義―ライブ講義」だからこそ実現できる、受講生一人ひとりの目線に立った“真の個別指導”。さらに、自宅や職場での学習をサポートするためにWEBコンテンツの配信も行っています。これからも資格取得をめざす方々のためにきめ細やかな指導を行ってまいります。
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