暑い真夏の日々が過ぎてあたりが少し涼しくなる頃、秋の長雨の季節がやってきます。暑さも大変でしたが、スッキリしない雨が続くのも、なかなか大変なもの。しかも、この時期の湿気対策は梅雨時と比べて盲点となりがちです。そこで今回は、アンケートをもとに秋の長雨の湿気対策の実情を探り、その悩みと解決法を掘り下げます。効率的な湿気対策の実施がカギとなる収納スペースにも注目しますので、ぜひご覧ください。
秋の長雨でもカビが発生していることを知っていた?
アンケートでは始めに、秋の長雨時期の湿気でも梅雨時期同様にカビが発生する可能性が高いことを知っていたかを尋ねました。
今回の調査では、秋の長雨時期にもカビが発生しやすいことについて、約6割(60.8%)は知っていたと答えましたが、約4割(39.2%)は知らなかったという結果になり、意識していない方が多かったことがわかりました。
梅雨時期ほどの長さにはならないことが多いとはいえ、天気がぐずつく日が多くなりがちな秋の長雨。体感に訴えかけるジメジメした蒸し暑さが少し軽減されるぶん、湿気対策も盲点になりがちなのかもしれません。
秋にもカビが発生しやすそうな所のカビ対策はしている?
次に、秋の長雨時期に自宅内のカビが発生しそうな場所の湿気・カビ対策をしているかについても尋ねてみました。
アンケートでは、約4割(39.9%)の方が秋に湿気・カビ対策を実施していないと回答しました。秋の長雨時期に発生するカビを意識していなかった方の割合とほぼ同様で、やはり盲点となりがちであることがわかりました。
せっかく梅雨時期に頑張って湿気対策をしていても、秋の長雨が盲点となることで、カビ等の湿気にまつわるトラブルが起こってしまう可能性があるのはもったいないですね。
家の中で湿気・カビが気になる場所はどこ?
続いて、アンケートでは、自宅内で湿気やカビの発生が気になる場所はどこかを尋ねました。
浴室等の水回りが一番の悩み
最も多かったのは「浴室・脱衣所・洗面所等の水回り」で、約9割(89.0%)の方が気になっていると答えました。
気候的な湿度に加えて、普段から蒸気がこもりやすい場所であり、掃除で取りきれない皮脂汚れ等が養分となりカビが発生してしまいがちな場所でもあります。
収納スペースやキッチン等のカビも気になる!
2番目に多かったのは「収納スペース(62.8%)」で、保管している衣服・カバン・寝具等にカビが発生しないか気になる方が多いようでした。
続いて、食品を扱い衛生管理が特に気になる「キッチン(32.6%)」や、寝転ぶことで皮脂や汗が気になり部屋の結露の影響も出やすい「寝室(22.9%)」、湿った外気を取り込みがちな「玄関(20.3%)」等が多い傾向にありました。あなたの自宅の気になる場所とは共通しているでしょうか。
みんながやっているカビ対策
家の中でカビや湿気が気になる箇所は多く、それぞれ用途に応じた気になる理由や守りたいものがあることもわかってきました。
そこで、自宅の気になる場所を湿気・カビから守るための対策として具体的にやっていることは何か、アンケート回答者に尋ねてみました。
(今回問題提起した秋の長雨時期だけでなく梅雨時期を含む年間を通したカビ・湿気対策について尋ねています。)
一番の基本は換気すること
第1位は「窓を開けて換気(70.8%)」でした。外気を取り込んで風通しをよくし、湿った空気をこもらせないことを基本としている方が多いようです。特に晴れた日等には意識的に行いたい対策ですね。
また、窓を使った換気に加えて「サーキュレーター等を使用した換気(15.9%)」をしている方も多数見られました。サーキュレーター・扇風機・換気扇等と合わせ、室内の空気の流れを作って換気効率を良くする方法が好まれています。また、部屋干しの洗濯物を乾燥する対策として風を送るという場合もあるようです。
また、特に気になる収納スペースの湿気対策については、ドアを常時もしくは定期的に開放するケースや「すのこを使用(11.6%)」して空気が通る部分を作るようにしている方も見受けられました。
除湿剤・除湿グッズを活用
第2位は「市販の除湿剤を使用(54.5%)」でした。
- スーパーやドラッグストアで買える手軽さ
- コストパフォーマンスの良さ
- 置くだけという簡単さ
- 目に見えて実感できる効果
という4点が揃う市販の除湿剤は、湿気・カビ対策の定番として非常に人気です。過去のアンケートでも、特に収納スペースの湿気対策になくてはならないものだという意見が多数集まっていました。
また、回答者全体のうち、何らかの除湿剤・除湿グッズを1つでも使っていた方は61.8%でしたが、除湿剤・除湿グッズ利用者のうち市販の除湿剤を利用している方は88.2%で突出して多く、炭の利用者は14.0%、新聞紙の利用者は12.9%、重曹の利用者は5.4%でした。また、複数の種類を併用されている方も見受けられました。収納スペースの湿気対策を今後充実させたい場合は、設置場所や用途等に応じてこれらを採り入れて活用してみる方法も良いかもしれません。
除湿器やエアコンの除湿機能も有効
第3位は「除湿器を使用(28.2%)」することでした。単体の除湿器はもちろん、空気清浄機や加湿器との一体型になっているタイプもあります。また、エアコンの除湿・ドライ機能を活用する方も多いようです。
空気中の湿気を直接除去していくことで湿度を下げ、ジメジメした空気を解消したり、部屋干しの洗濯物を早く乾かすのに活用している方もおられます。
収納スペースの近くや中に除湿器を置いて対策をするケースも多いようですが、荷物が多くて十分に除湿しづらい状況に悩む場合もあるようです。
収納スペースに置いているものは定期的にお手入れしている?
アンケートを紐解いていくと、上記のように、収納スペースの湿気が気になり、対策が必要と考えて取り組んでいる方が多い傾向があります。ここからは収納スペースに関する湿気・カビ対策について掘り下げていきましょう。
収納スペースの湿気やカビが気になる方が多いようですが、収納している荷物のお手入れや確認は定期的に行っている方の割合はどのくらいでしょうか。
収納スペースの収納物(家具・家電・衣類等)のお手入れを定期的に行っていると答えた方は半数弱の48.8%でした。お手入れを定期的にできていない方が半数をわずかに超えており、気になりながらもなかなかできていない方が少なからずいると推測されます。
収納スペースの換気や整理整頓はどのくらいのペースで実施?
続いて、収納スペースの換気や整理整頓について、どの程度のペースで行っているのか尋ねました。
最も多かったのは「半年に1回(45.5%)」で、次に多い「1年に1回(31.9%)」とあわせると約8割(77.4%)でした。
日々の忙しさに加え、収納された荷物を出しながらの整理整頓はどうしても大掛かりになりがちなため、衣替えや大掃除等に合わせた年1〜2回のタイミングでないとなかなかできないものだと言えそうです。
また、2年に1回かそれより頻度が少ない方は合わせて8.6%、やらないと答えた方は9.6%でした。
一方でこまめに換気や整理整頓を習慣づけている方も見られ、2-3ヶ月に1回かそれ以上の頻度だと答えた方は合わせて5.3%でした。特に換気については、扉を常時開放・毎朝開放・週末に開放・晴れた日に開放等のルールを決めて頻繁に換気を行い、その際に気づいたらこまめに整理整頓している方も多いようです。
収納スペースの荷物が多くて換気がうまくいっていないと感じる
除湿対策についての話の中で、収納スペースが荷物でいっぱいで風通しが悪く除湿が十分にできにくい場合があることについて触れました。
また、収納スペースの整理整頓は大掛かりになりがちで、整理をしても年1〜2回程度以下になりがちであることがわかりました。
そこでアンケートでは、収納スペースの荷物の多さが原因で換気や整理整頓がうまくいっていないと感じる方の割合を調べてみました。
半数を大きく超える64.1%が、収納スペースの荷物の多さで換気や整理整頓がうまくいっていないと感じると答えました。
荷物の量が多く荷物同士が密着しがちで換気が行き届かなくなったり、出し入れが大変になっているために気軽に整理できない等の状況を感じている方がたくさんいるようです。
収納スペースの荷物が減らせたら換気・整理整頓をこまめにできそう
収納スペースの荷物の多さで換気や整理整頓がしづらいと感じている方に、もし荷物が減らせたら換気や整理整頓をもっとこまめに実施できそうと思っているかを尋ねました。
95.3%もの回答者が、収納スペースの荷物がもし減らせたらこまめに換気や整理整頓がしやすくなると考えていることがわかりました。
本来はもっと気軽に換気や整理整頓ができればよいのに、荷物が多く現実的に難しいという思いを表す数値とも言える割合ではないでしょうか。
しかし、換気や整理整頓に有効だからとはいえ、そのために荷物を減らしたり、自宅の限られた収納スペースに荷物をゆとりを持って収納するのが現実的に難しい場合は多いのではないでしょうか。
湿気対策としてトランクルームを活用してみるのはどう?
限られた収納スペースに荷物がいっぱいで、どれも必要な荷物で処分したり量を減らすのが難しい状態であれば、トランクルームを活用してゆとりを持った収納にする方法はいかがでしょうか。
収納スペースの荷物をトランクルームに一部預けて荷物を減らすことで、荷物が密着しすぎず換気が行き渡りやすい収納状態にできます。さらに、荷物が出し入れしやすくなることで、こまめな整理整頓や荷物の確認・ケアが可能になります。収納スペースの制限で無理に荷物を処分することなく、必要な荷物を持ち続けながら収納スペースのゆとりを作ることも可能です。
そこで、アンケートでは、湿気・カビ対策の1つとして、収納スペースの荷物を減らすためにトランクルームを利用する方法をどう思うかを尋ねました。
今回のアンケートでは湿気・カビ対策の一環として収納スペースの荷物を減らすためにトランクルームを利用することを良いと判断したのは44.2%でした。
トランクルームの利用は、4割を超える方にとって有効と感じられる方法ではありますが、荷物の多さで湿気・カビ対策がしにくいと感じている方の割合に比べると大幅に低い数字です。
つまり、トランクルームの利用を良いと判断できない要因も少なからずあると考えられますが、それはいったいどんな要因なのでしょうか。
トランクルームを利用するメリット・デメリットを探るとともに、回答者のトランクルームに対するイメージを掘り下げていきましょう。
トランクルームに対するイメージ
アンケートでは、トランクルームに対して回答者が持っているイメージについて尋ねてみました。
ちなみに過去のアンケートでは、回答者がトランクルームに対して持っていたイメージと実際のサービスとに大きな隔たりがありました。
そこで今回は、まずトランクルームに対して元々持っているイメージを尋ねた後、トランクルーム各社のサービスについて知ってもらい、改めて印象の変化を含めたトランクルームのイメージを尋ねました。
トランクルームのサービス内容を見る前のイメージ
トランクルームに対しての既存イメージでは、良いイメージを持っている方・良くないイメージを持っている方に大きく分かれました。
【良いイメージ】
- 自宅のスペースがすっきりして広々と使える
- シーズンオフの衣類・家電等や使用頻度の低いものを置いておくと便利
- 自動車用品やアウトドア用品等の自宅に置きにくい大きなものも保管しやすい
- 収納スペースが少なく必要に迫られている場合に便利
上記のように自宅をすっきりさせてスペースを有効活用できることに加え、直近で使わない荷物や大きな荷物が生活の邪魔にならないことにメリットを感じている方も多く見られました。
【良くないイメージ】
- お金がかかって手続きも大変そう
- 家から離れた場所なので運搬や出し入れが大変
- 温度・湿度等の保管環境が不安
- 法人等向けの倉庫で個人には縁がないイメージ
上記のように費用面・利用の大変さ・保管状態等で不安要素が残る方、縁がないものと感じる方が見受けられました。
■User’s Voice
【良いイメージ】
- 便利で自宅がスッキリ片づくイメージ(30代・会社員)
- タイヤなどふだん使わない物を置いておけるところ(40代・主婦)
- 主人が転勤がある仕事なので、東京に住まいがある時は利用させてもらっていました。1畳ほどのスペースでしたが、季節外の洋服、こたつ、スキー用品、ストーブなどを収納できて本当に便利でした。(40代・パート主婦)
【良くないイメージ】
- 暗くて暑そう、借りる費用が高そうなことと、持ち運びが大変そうなイメージです。(50代・専業主婦)
- 敷居が高い。費用がかかる。何を預けているか忘れてしまいそう。荷物が多い人にとってはとても便利だと思う。(30代・専業主婦)
- 個人が借りるというより法人企業や団体が利用する印象です(40代・システムエンジニア)
トランクルームのサービス内容を見た後のイメージ
トランクルームのサービスを実際に知ってもらってから改めてイメージを尋ねると、それまで持っていたイメージと差があった、思ったよりも良いサービスであったと感じた方が多かったようです。
【イメージが良くなった方】
- 屋内タイプのトランクルームがあると知り良いと感じた
- 温度・湿度・換気等の保管環境に気を配られているし安心して使えると感じた
- 思ったより手頃な利用料金だった
- お荷物運搬サービスがあって使いやすそう
上記のようにネックとなる料金・保管環境・荷物運搬の悩みが解消され、トランクルーム利用のメリットがより感じられたという意見が多く見受けられました。
特に好評だったお荷物運搬サービスは、自宅にいながらにして、自宅とトランクルーム間の荷物運搬とトランクルームでの搬入・取り出し作業を依頼することが可能です。しかも、年中無休で24時間いつでも依頼でき、最短3日後には作業実施可能なので、欲しい時すぐに使うことが可能です。
【気になる点が残った方】
- リーズナブルとはいえお金はかかる
- 郊外等住んでいる地域にまだない
上記のように毎月利用料金を払うことが気になる方、住んでいる地域にないので使えないと感じた方が見られました。
トランクルームの需要は年々高まってきており、現在トランクルームがない地域にも今後どんどん展開されていく可能性があります。より多くの皆様のお役に立つことができれば幸いです。
■User’s Voice
【イメージが良くなった方】
- 思っていたよりも、金額がお手頃だった。そんなにかからないので家計には優しい。(20代・公務員)
- 湿度や温度管理された場所で安全に保管でき、荷物の量に合わせて必要なスペースを借りることができる便利な場所というイメージです。荷物運搬サービスがあるので、思い立った時にすぐ利用できるのは便利です。(40代・Webライター)
- 運搬サービスがあれば免許がなくても運んでもらえるので立地の安いところも視野に入れて借りられると感じた。(40代・飲食店パート)
【気になる点が残った方】
- わが県では利用可能なのは1社しかなかった。利用するなら空調付きの屋内型がいいと思うが、やはり都市部中心のサービスだと思う(40代・自営業)
- 各社のサービスに対する不満は有りませんが、毎月支払う料金が気になりますので、時間をかけて本当に必要か?比較検討したいと思いました。(50代・会社員)
調査結果を受けてのまとめ
今回はアンケート結果をもとに、秋の長雨の時期にも気になる湿気・カビ対策の実態と悩み、荷物のケアをやりやすくするためのトランクルームの活用についてもお話しました。
夏の暑い日々の後、秋の長雨は湿気・カビ対策が盲点となりがちです。十分にケアできずに、せっかく梅雨時に意識して湿気対策をしたことが無駄になってしまうのは残念ですね。
また、湿気・カビ対策の妨げとなり得るのが収納スペース内の荷物の多さです。この機会に改めて、自宅の湿気・カビ対策とその効率性・有効性を見直してみてはいかがでしょうか。湿気・カビ対策が十分にできるゆとりある収納の実現に向けて、トランクルームがお役に立てれば幸いです。
【調査概要】
調査対象:トランクルームユーザー調査
回答数:300サンプル
回答期間:2022年8月1日から8月4日までの4日間
調査方法:インターネットによるユーザーリサーチ
■会社概要
社名 :株式会社アンビシャス( https://www.ambitious8.biz/ )
所在地 :〒542-0081 大阪市中央区南船場1丁目3-5 リプロ南船場8F
代表者 :代表取締役社長 徳永 暢也
資本金 :4,000万円
設立 :創業:平成17年10月28日、設立:平成18年7月25日
事業内容:トランクルーム投資「収納ピット」FC本部の運営
運営サービス「収納ピット」(https://www.syuno-pit.biz/)
不動産コンサルティング業