多くの企業が経費削減や経営の見直しを検討しているのではないかと思いますが、その中で産業分野に関わる企業にはどのような対策が挙げられるでしょうか。
例えば、工業や製造業に使われる水処理用の湿式フィルターや空調用の乾式フィルターは、洗浄や清掃といった定期的なメンテナンスが必要で、やがて劣化すれば交換となる“消耗品”です。
こうした消耗品を“リユース(再利用)”することで交換サイクルを伸ばせば経費削減に繋がるでしょう。
ただし、フィルターの機能が低下してしまったのでは元も子もありません。
提供する商品の質の低下にも繋がり兼ねないため、リユースしたフィルターを利用する際には、ろ過フィルターの状態をチェックする「検査」も欠かせないでしょう。
むしろ、精密な検査によって“ろ過機とろ過フィルターの性能”を見極めることで、作業の効率化やコスト削減(長寿命化)に繋がる可能性も出てきます。
しかし現状は、ろ過機メーカーの業者にメンテナンスや交換を任せきりで、特に何も対策を行っていないケースが多いのではないでしょうか。
実のところ、ろ過フィルターをリユースして使っている製造業者は、どのくらいいらっしゃるのでしょうか?
そこで今回、創業49年のろ過布の製造メーカー大塚実業株式会社(https://ohtsuka-jitsugyo.com/)は、製造業、工場関連の設備部門の担当者を対象に、「ろ過フィルターを見直すきっかけ」に関する調査を実施しました。
- 実は経費の無駄遣い!?消耗品の在り方について考えたことは?
はじめに、工場設備の予防保全にどのくらい手間や負担がかかっているのか伺いました。
「予防保全(時間基準保全・状態基準保全)にかかる時間やコストは、どれくらい気になりますか?」と質問したところ、『かなり気になっている(39.1%)』『やや気になる(50.6%)』『あまり気にならない(9.3%)』『全く気にならない(1.0%)』という結果となりました。
工場の予防保全とは、設備や機械が異常がないか業務前に行う設備保全のことです。
定期的に行う必要がありますが、9割近くの方が予防保全にかかる時間やコストを気にしているようです。
では、工場設備の消耗品についてはどのように思っているのでしょうか。
そこで、「工場設備の消耗品の取り替え作業にかかる時間は、どのくらい業務を圧迫していますか?」と質問したところ、『かなり圧迫している(21.8%)』『やや圧迫している(49.6%)』『あまり圧迫していない(23.9%)』『全く圧迫していない(2.9%)』『分からない(1.8%)』という結果となりました。
7割以上の設備部門の担当者が、消耗品の取り替え作業が業務を圧迫していると感じていることが分かりました。
こうした工場設備の消耗品について、改めて考えたことや疑問を感じたことのある担当者は、どのくらいいらっしゃるのでしょうか?
続いて、「工場設備の消耗品の在り方について考えたことはありますか?」と質問したところ、『常に考えている(48.5%)』『何度か考えたことがある(46.9%)』『考えたことはない(4.6%)』という結果となりました。
常に考えている方、何度か考えたことがある方は9割以上に上りました。
工場設備の消耗品の見直しをしたいと考えている担当者は、意外と少なくないのかもしれません。
- ろ過フィルターの寿命ってどのくらい?
工場設備の消耗品といっても、数多くの種類があるかと思います。
その中でも“ろ過フィルター”にスポットを当てて調査を進めていきたいと思います。
そこで、ろ過フィルターを交換する際の具体的な内容について伺いました。
■工場設備のろ過フィルターってどのくらいで交換するの?
・純水作成用のイオン交換樹脂が240時間、純水作成用のミクロポアフィルタが1,000時間(30代/男性/奈良県)
・クリーンファンユニットのプレフィルターは概ね4ヶ月に1度。年3回(50代/男性/福岡県)
・種類によってまちまち。それぞれの設備によって規定がもうけられており、その基準によって交換をしている(50代/男性/千葉県)
・色々な種類があり、メーカー指定の交換時期に交換している(50代/男性/愛媛県)
などの回答が寄せられました。
種類によってまちまちのようですが、それぞれの規定に従って一定期間毎に交換していることが多いことが分かりました。
では、その交換時期の基準(周期)はどのような決まりになっているのでしょうか?
そこで、「工場設備のろ過フィルター類の交換は、どのような周期で行っていますか?」と質問したところ、『メンテナンス業者に任せている(38.7%)』と回答した方が最も多く、次いで『消耗品に記載された使用交換期限通りに交換している(自社交換)(25.9%)』『ろ過機のメーカー業者に任せている(21.1%)』『交換期限が過ぎても使用することが多い(自社交換)(8.8%)』『交換期限が過ぎなくても汚れが目立ったら交換している(自社交換)(5.5%)』と続きました。
メンテナンス業者やろ過機のメーカー業者に任せている、あるいは記載された期限通りに交換しているといったケースが多いようです。
反対に、交換期限に関わらず、ろ過フィルターの状態を見て交換、あるいは交換を先延ばしにすることは少ないということが分かりました。
このように、交換時期(タイミング)が遵守されているろ過フィルターですが、どのように在るべきだと考えているのでしょうか?
「ろ過フィルターに対して、どのようなことに一番期待しますか?」と質問したところ、『ろ過性能が高い(36.9%)』と回答した方が最も多く、次いで『メンテナンスの回数が少ない(23.5%)』『価格が安い(16.9%)』『メンテナンスの手間がかからない(15.7%)』『交換までの期間が長い(寿命が長い)(6.0%)』と続きました。
ろ過フィルターは勿論、ろ過するのが目的で使用されているわけですから、ろ過性能が高いことに期待しつつも、メンテナンス回数が少ない方が交換作業が業務を圧迫しにくいでしょうし、経費削減から考えて価格が安いことに越したことはないでしょう。
- 見出し3:ろ過フィルターをリユースしている割合とは?
ろ過フィルターを交換する周期が分かりましたが、使用期限が切れたら新品のろ過フィルターと交換するのではなく、リユース(再利用)することでコストダウンが図れるかもしれません。
では、ろ過フィルターをリユースしている方はどのくらいいるのでしょうか?
「ろ過フィルターをリユース(洗って再利用)したことがありますか?」と質問したところ、『現在も使用している(34.0%)』『過去に使用したことがある(38.5%)』『使用したことはない(27.5%)』という結果となりました。
4割近くの方が過去に使用したことがあるようですが、言い換えると現在はリユースするのを止めてしまったようです。
また、3割近くの方が一度も使用したことがないことが分かりました。
では、どのような理由があってリユースしない、あるいは止めてしまったのでしょうか?
前の質問で『過去に使用したことがある』『使用したことはない』と回答した方に、「ろ過フィルターをリユースして使わない(やめてしまった)理由として近いものはどれですか?(複数回答可)」と質問したところ、『性能が落ちるから(35.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『手間がかかるから(31.8%)』『コストがかかるから(31.3%)』『リユースできる業者を知らないから(14.1%)』『リユースできるとは知らなかったから(12.7%)』『特にリユースすることに興味がないから(6.2%)』と続きました。
リユースしたことでフィルター性能が落ちてしまう、あるいは新品と交換するよりも手間やコストがかかるのであれば、あえてリユースを選択する意味がなくなってしまうかもしれません。
- ろ過フィルターの検証をしよう!
ここまでの調査で、ろ過において一番重要なのは『ろ過フィルターの性能』にあるということが分かりました。
ろ過フィルターの性能を検証するためには、ろ過フィルターの検査をすることが重要かもしれません。
それとは知らずに、ろ過条件と合っていないろ過フィルターを使用しているケースもあるようですから、予防保全としてもフィルターの検証を行った方が好ましいでしょう。
しかし、フィルターの検証を行っているのは少数派かもしれません。
どのようなことに繋がれば検証したいと感じるでしょうか?
そこで、「どのようなことに繋がるのであれば、ろ過フィルターを検証したいと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『コストが削減できる(45.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『作業が効率化する(41.0%)』『生産性が向上する(35.1%)』『ランニングコストが削減できる(33.5%)』『交換の手間が減る(21.1%)』『現状のままで問題があるのかないのかが分かる(4.5%)』『特に検証したいと思わない(3.4%)』と続きました。
原材料費の高騰や電気料金の値上げもあり、各企業では経費やコスト削減に力を注いでいます。
製造業、工場関連の設備部門においては、例えば、ろ過フィルターを見直す(検証する)ことでコスト削減に繋がるのであれば、ということに期待を寄せているようです。
他にも、作業の効率化や生産性の向上といったことができるなら、それは魅力的です。
ただ、ろ過フィルターの検証は“ただ行えば良い”というものではないでしょう。
そこで、「ろ過フィルターの検証を依頼するなら、どのような要素を希望しますか?(複数回答可)」と質問したところ、『ろ過機の規格や仕様に照らし合わせた検証ができる(38.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『検証結果が数値になっている(35.5%)』『検証結果だけでなく改善策の提案がある(30.8%)』『検証できるフィルターの種類が多い(27.7%)』『無料で相談してもらえる(20.1%)』『全国に対応している(9.0%)』『特に何も希望しない(5.1%)』と続きました。
ろ過機やろ過フィルターの種類はさまざまありますが、それぞれの規格や仕様に照らし合わせた検査ができなければ検証する意味がなくなってしまうでしょう。
また、理想的には数値化されていれば分かりやすいですし、検証結果だけでなく改善策の提案もあればより好ましいでしょう。
- 【まとめ】45.2%の設備部門の担当者が、ろ過フィルターを見直すことで経費削減できればと期待している!
今回は工場設備の消耗品、中でも“ろ過フィルター”に焦点を当てて調査を行いました。
製造業、工場関連の設備部門の担当者に伺ったところ、9割以上の方が「工場設備の消耗品の在り方について考えたことがある(常に考えている48.5%、何度か考えたことがある46.9%)」と回答したことから、消耗品の見直しを検討している方も少なくないことが分かりました。
しかし、その一方で、これといった具体的な対策は何も行っておらず、メンテナンスや交換は業者に一存している方が多いことも分かりました。
経費削減にはリユース(再利用)を利用する対策も考えられますが、フィルターの性能が落ちたり手間やコストがかかったりすることで、リユースを利用しているのは少数に留まりました。
ろ過フィルターは“ろ過機能が高いこと”を第一にしているようです。
その場合、フィルターの検証を行ってみると良いでしょう。
ろ過フィルターの検証を手掛けている専門業者は日本ではそれほど多くはないかもしれませんが、検証を依頼する場合は、規格や仕様に照らし合わせて正確な検証ができる専門業者に見ていただくのが良いかもしれません。
- 創業49年の安心と信頼の実績!『大塚実業株式会社』
今回調査を行ったのは、創業49年のろ過布の製造メーカー大塚実業株式会社(https://ohtsuka-jitsugyo.com/)です。
製織から加工まで一貫したワンストップ製造なので、様々なメーカーの装置・業種・業界に合わせたフィルターの製造が可能です。
中でもフィルタープレスを最も得意とし、お客様の規格・仕様に最適な「長寿命」で「機械の能力を最大限発揮できる」オーダーメイドのフィルターを製造いたします。
独自の技術を駆使し、お客様のご要望にお応えいたします。
✓もっと寿命を延ばしたい
✓交換の手間を減らしたい
✓剥離性を向上したい
✓コストを削減したい
工場でお使いのろ過フィルターに関して、こんなお悩みはありませんか?
お使いの機械のご使用条件に合っていないフィルターを使用しているケースが意外にも少なくありません。
ご使用条件と合っていなくては「機械」と「フィルター」の双方にとって、実力を最大限発揮することができません。
ご使用条件に合ったフィルターを使用することで、ろ過フィルターの寿命が延び、交換回数が減り、作業効率がアップします。
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当社の熟練した専門技術者が、あなたのろ過フィルターの素材、織り、加工、利用状況を、直接うかがって拝見させていただきます。
過去の実績と「ろ過布のプロ」の目で総合的に診断して、「生産率向上」+「コスト削減」を実現するお手伝いをします。
■大塚実業株式会社:https://ohtsuka-jitsugyo.com/
■お問い合わせ:https://ohtsuka-jitsugyo.com/contact/
■TEL:0284-73-1801(平日9:00~17:30)
■FAX:0284-73-1907
調査概要:「ろ過フィルターを見直すきっかけ」に関する調査
【調査期間】2022年5月25日(水)~2022年5月26日(木)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,010人
【調査対象】製造業、工場関連の設備部門の担当者
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ