こうした活動をこども食堂運営者の皆さまにご紹介し・体験いただく場として「第5回YHPフォーラム」を9月12日(火)にオンラインで開催しました。
今回はYHPの活動紹介の他、簡易的な食育講座や教材をご案内し、ご参加いただいた方にYHPの食育を体験していただきました。
フォーラムを実施することで、非感染性疾患(NCDs)(※2) 予防によりご関心を持っていただき、こども食堂運営者の皆さまにYHPの取り組みを知っていただき、そこに集う子どもたちと一緒に考え・学ぶ、実際の食育活動につなげることができました。
フォーラムではNCDs予防のための活動として、食物繊維を積極的に摂取することについて、具体的なおやつの例とともにお伝えしました。
YHPの活動は、こども食堂にプロボノ(※3) が足を運び、NCDs予防のための活動を行うに留まらず、オンラインでの教材提供など、様々な形で行われています。それぞれのこども食堂の形態やニーズに合った形でご活用いただきたいと思っています。
むすびえは、アストラゼネカ社と協働し、2021年よりYHP活動に取り組んでいます。これからもこども食堂を通じ、子どもたちの健やかな成長を支援できるよう、本活動に取り組んでまいります。
※1)「ヤングヘルスプログラム(YHP)」とは、非感染性疾患(NCDs)のリスクに関する教育を通じ、青少年の不健康な行動を減らし、大人になってからの健康につなげること(将来にわたって非感染性疾患に罹らないような食生活リテラシーを身につけてもらうこと)を目的としたプログラムで、アストラゼネカ社が世界30カ国以上で各国の課題に応じ展開されています。日本では、むすびえと一緒にこども食堂のご意見を取り入れながら推進しています。
※2)「非感染性疾患(NCDs)」とは:心血管疾患、予防可能な癌、精神疾患など。不健康な食事や喫煙などの生活習慣によって引き起こされる予防可能な疾患のことで、世界保健機関(WHO)は、NCDsを世界の死因第1位であると特定し、NCDsによる早期死亡の70%は青年期の行動が原因である可能性を明らかにし、近年世界中でリスクが拡大し深刻な問題となっている。
※3)「プロボノ活動」とは:本業で培った専門的な知識やスキルを用いて、無償の社会貢献を行うこと
■ ご参加いただいた、こども食堂運営者からのコメント紹介(アンケートより一部抜粋)
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YHPについて
・子どもたちや保護者の方が、食についての知識を得ていただくことは、心身の健全性に繋がると思います。とても良いプログラムをありがとうございます。
・大切な取り組みだと思います。特に貧困家庭では栄養にまで気を配れない世帯もあるので。
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社員ボランティアについて
・食堂を昨年から再開し、地域のボランティアの方が集まって貰えるか不安でした。そのため、アストラゼネカ社の社員ボランティア参加制度は心強かったです。食事作りで急なメニューの変更があった際にも社員の方の機転で助けられました。
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健康教育について
普段の子ども食堂で、普通に取り組んでいくことが大切だと思います。
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食育について
・こども食堂全体が食育を大切に取り組んでいく姿勢を嬉しく思います。
【第5回 フォーラムの様子】
【実施内容】
開催日時: 2023年9月12日(火)17:00〜18:30
対 象 者: こども食堂運営者ならびに関係者
内 容:
・YHP(ヤングヘルスプログラム)とは<概要説明>
・社員ボランティア体験者の声
・YHP食育について
・実施報告・食育プロボノの声
・オンライン食育・教材(カルタ、パズルなど)紹介
・食育講座を実施するには(募集説明)
過去のYHPフォーラムの様子は、以下からご覧いただけます。
第1回 https://musubie.org/news/4378/
第2回 https://musubie.org/news/4867/
第3回 https://musubie.org/news/5730/
第4回 https://musubie.org/news/6590/
【 YHP食育申込フォーム(こども食堂向け) 】
食育については週1回配信のメルマガにてご案内いたします。
関心のある方は、以下のフォームからお申込ください。
【ご参考】
■ ヤングヘルスプログラムとは
■ むすびえYHPプロジェクト紹介ページ
【本件に関する問合せ先】
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
YHPフォーラム事務局
MAIL: yhp@musubie.org(YHP専用)