『Dr.レジメン』は、インフォームド・コンセントにおける医師の業務負担と患者さまの待ち時間を削減し、業務の効率化・働き方改革を支援します。
※IC(インフォームド・コンセント)とは、医師が患者さまに治療の効果や副作用などを十分に説明し、患者さまが治療内容に納得し同意する事
■ がんの薬物療法やそのICの現状や課題
2024年4月1日から施行される「医師の働き方改革」で、医師の勤務環境改善や、労働時間削減への取組が求められているように、昨今、医療機関において、医師および病院スタッフの労働負担が大きく注目されています。
医師の業務は多岐にわたり、患者さまの診療だけでなく、治療や入院の説明、診断書の作成なども業務に含まれます。がん治療における薬物療法のICに関しても、ICの過程での繁雑な手続きや、各患者さまへの治療説明による労働時間の圧迫が課題になっています。
また、医師の労働負担だけではなく、患者さまの待ち時間も増えることで、治療への不満や不安を増幅させることにもつながっています。
ICにより、治療方法やそのリスク、効果について十分な説明や確認を受けることは重要ですが、限られた時間の中での説明だけでは、患者さまが十分な理解や納得を得るのが難しいのが現状です。株式会社TransMedは、これらの課題への対応策として「Dr.レジメン」というサービスを開発・運営しています。
■『Dr.レジメン』とは
「Dr.レジメン」はがん患者さまの待ち時間を有効活用し、タブレットを使用して事前に薬物療法の説明を行うことができる画期的なサービスです。「Dr.レジメン」の導入により、医師の説明時間が大幅に短縮されることが期待でき、患者さまの待ち時間短縮にも貢献できます。
医師と患者さまとの面談においても、タブレットで事前説明と同じ画面を見ながら、ホワイトボード機能を活用した説明が可能で、より患者さまの理解を深めます。
また、説明から同意書へのサイン・保存まで一貫して「Dr.レジメン」で行うことができ、同意書は患者さま本人へメール送信・保存することもできます。
さらに、株式会社TransMedの患者さま向け薬剤情報提供サービス「Dr.クエリ」(開発中)と連携し、事前説明内容やホワイトボードの記載内容をいつでも振り返って確認することができます。
■監修医師からのコメント
・岩瀬 哲先生(日本がん研究治療機構 運営委員会委員長)
医療現場はいま、働き方改革の真っ只中にいます。そして、働き方のパラダイム・シフトを求められています。
「医療の質を落とさずに、業務時間を短縮する。」この難問を解決するには、ひとつひとつの業務をデジタル・トランスフォーメーション(DX)する以外にありません。
オンコロジー(がん治療)では患者さんのリテラシーに合わせ、インフォームド・コンセント(IC)に大変な時間を要します。いま、オンコロジーではICのDXが求められているのです。Dr.レジメンは外来の待ち時間を利用して、患者さんに化学療法の情報を詳しく提供してくれます。そして、患者さんは事前に十分な化学療法の情報を持って外来に臨むことができます。それゆえに、患者さんの質問は的確なものとなり、化学療法に同意するまでの時間が短縮されます。
私が担当する乳腺外来にDr.レジメンを導入したところ、化学療法のICが時間外に行われることがなくなり、患者さんからの質問が激減しました。このようにDr.レジメンはIC時間を短縮するだけでなく、患者さんの満足度をアップするアプリケーションと言えます。
そして、Dr.レジメンは利用者のニーズに合わせたカスタマイズが可能であり、施設に合わせた医療DXを追求することができます。
■ 会社概要
「Better Health for All」をビジョンに掲げ、医師・患者・製薬会社、それぞれの間に壁のない世界を実現するサービスを開発・運営しております。
会社名:株式会社TransMed
代表者:代表取締役社長 清水翔太
所在地:102-0074 東京都千代田区九段南一丁目5番6号りそな九段ビル5F KSフロア
設立:2022年2月17日
事業内容:がん薬物療法のデジタルICサービス『Dr.レジメン』の開発、運営
医療情報の配信システム『 Dr.クエリ』の開発、運営
医療機関の「デジタル・フォーメーション(DX) 化」支援業務