車いすのまま乗車できるユニバーサルデザインタクシー(以下 UDタクシー)の普及が進んでいます。国交省は2025年度までに総車両数の25%をUDタクシーとする目標を掲げ、2022年3月時点で、全国のタクシーのうち16.9%(29,657台/175,425台。東京は50.2%)が導入されています。
しかし、残念なことに、車いすユーザーへの乗車拒否が無くなりません。国交省は2018年11月に通達を出し、事業者に対し、車いすユーザーの乗車拒否は道路運送法に違反すること、定期的に研修を実施すること、UDタクシーを指定した予約・配車が可能となるようにサービスを充実させること等を求めました。
DPI日本会議では、2019年度に続き、本年10月20日(金)に全国一斉でUDタクシーの乗車運動を行います。車いすユーザーが乗車することを通して、乗車拒否の実態を把握し、課題がどこにあるか調査し、また、併せて事業者の素晴らしい取り組みも探し、その結果をまとめ、事業者、メーカー、国交省等へ改善を働きかけ、情報提供を行います。
私たちは、この運動を通じて、事業者とドライバーが今一度車いす乗車の研修を行い、自信を持って車いすユーザーを乗車出来るようになることを願っています。真に誰もが利用できるUDタクシーとなることを目指し、全国の車いすユーザーの方々にご参加いただけますようお願い申し上げます。
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日時:2023年10月20日(金)に全国一斉で実施
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目的:
・車いすユーザーが全国各地でどの事業者であっても全てのUDタクシーに乗車できるようにすることです。ドライバーや事業者を批判することが目的ではありません。
・乗車拒否がどのくらい起きているのか、課題はどこにあるか、事業者の素晴らしい取り組みも集めます。
・調査結果をまとめ、メーカーには車両の改善を、タクシー会社と全国ハイヤー・タクシー連合会には接遇の改善を、国土交通省等にはUD車両認定基準を含めた改善を求めます。
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取り組み方法と注意事項
乗車する日:2023年10月20日(金)なら何時でもOK!
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乗車方法
①道路で流しを拾って乗車、②タクシー乗り場、③アプリを使って配車、④電話での配車、のいずれかの方法で乗車してください。どの方法でもOK!
1回乗車できるまでやって下さい。データを沢山集めたいので、複数回乗車大歓迎!座席には移乗せず、車いすのまま乗車してください。調査票はできるだけ下記Webフォームにご記入ください。難しい人は別紙に記入し、fax(03-5282-0017)でDPIまでお送りください(10/23必着)。
① 道路で流しを拾って乗車する場合
UDタクシーで、空車マークの出ている車両のみに、手を上げて止めてください。
可能な方は、車いすを利用している本人が手を上げてください。無理な方は介助者でお願いします。
可能なら、その様子を写真やビデオで撮影をしてください。
乗車拒否された場合、タクシー会社、ナンバー、日時と場所を記録してください。後日そのタクシー会社に事実確認と改善を求めます。
② タクシー乗り場
UDタクシーに限定して乗車してください。
③ アプリを使って配車
スマホのアプリでUDタクシーを呼ぶことができます。たとえば「GO(日本交通)」では、「車いす対応車両」を選べ、「S.RIDE」では「JPN TAXI/NV200」を選んで呼ぶことができます。(近くに車いす対応車両がない場合は呼べないことがあります)
④ 電話での配車
電話でUDタクシーを指定して配車を依頼してください。UDタクシーがあるか、ある場合はUDタクシーを指定して配車できるか聞く。
断られた場合は他のタクシー会社にチャレンジして下さい。UDタクシーを指定した配車が可能なタクシー会社がどのくらいあるか調べるためです。
※ タクシー運転手がもし車いすユーザーの乗せ方がわからないといった場合は、ぜひ車いすユーザーから運転手に方法を教えてあげてください。
※ タクシー料金は大変申し訳ございませんが、自己負担でお願いします。
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対象:手動車いす、簡易電動車いす、電動車いす、ハンドル型電動車いすユーザー
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回答用WEBフォーム
WEBフォームの利用が難しい方は下記調査票に記入し、fax(03-5282-0017)でDPI日本会議までお送りください(10/23必着)
▽調査票(PDF)
https://www.dpi-japan.org/wp-content/uploads/2023/09/f2789c94b81998a2d15b497a145dc6a0.pdf
▽調査票(Excel)
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調査結果の〆切:10月23日(月)
できるだけ早く結果をまとめて発表したいので、ご協力よろしくお願いします!
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マスコミへの取材依頼
皆さんの地元のマスコミに取材依頼をして下さい。依頼文の見本を手直ししてお使い下さい。
▽依頼文の見本ダウンロード(ワード)
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主催:DPI日本会議
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-11-8 武蔵野ビル5階
電話 03-5282-3730 ファックス 03-5282-0017
メールアドレス office●dpi-japan.org ※●を@に入れ替えてお送りください。
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チラシ、資料ダウンロード
(PDF版)
https://www.dpi-japan.org/wp-content/uploads/2023/09/21b070fff87e047f5be0f702e21d1f3b.pdf
(ワード版)
▽取り組み方法と注意事項ダウンロード(ワード)
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お問合せ:DPI日本会議事務局
ご不明な点等ございましたら、DPI日本会議事務局までお問い合わせください。
電話:03-5282-3730 メール:office@dpi-japan.org
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団体概要
団体名:認定NPO法人DPI日本会議
所在地:〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-11-8 武蔵野ビル5階
ホームぺージ:https://www.dpi-japan.org/
活動概要:1986年に発足。「障害者の権利の実現を目指す運動を通して、全ての人が希望と尊厳をもって、ともに育ち、学び、働き、暮らせるインクルーシブな社会を創る~障害者権利条約の完全実施へ~」というビジョンのもと、国への政策提言、権利擁護活動を中心に、身体障害、知的障害、精神障害、難病等の障害種別を超え、国内外で幅広く活動している。全国91の団体が加盟している。(2023年9月現在)