建設業は、2024年4月1日の「働き方改革関連法」適用までに、残業時間を削減することが喫緊の課題。しかしながら、現場監督がひとりで工事写真台帳を作成している割合が78%(※1)という調査結果がでました。現場監督へ業務が集中し、労働時間を削減できていない企業が多くあります。この状況を打破すべく、「クラウド写真台帳」機能により『蔵衛門』は分業化を加速させ、建設業界の働き方改革を推進します。
現場が見える『蔵衛門』ブランドページ:https://www.kuraemon.com/
【開発背景】現場事務所で“ひとり作成”していた「工事写真台帳」は“チーム共同作業”へと進化
「電子小黒板」の登場により黒板作成と工事写真撮影の分業化は進みました。しかしながら、アンケート調査で、“ひとり”で台帳作成を負担している現場監督の割合が78%(※1)との結果が出ました。工事写真台帳の分業化が進まない最大の原因は、現場事務所でしか作成・確認ができなかったことです。例えば、現場監督が工事写真台帳の業務を本社・支社にいる社員に依頼するにしても、ファイル容量が重いため、メールでデータをやり取りするだけでも時間と労力を要します。また、納品前の最終確認においても現場監督は、承認者である所長や上長がいる本社・支社に赴き、工事写真台帳を紙でプリントアウトして確認依頼することが多く、大きな負担となっていました。これらの問題を解消すべく「クラウド写真台帳」機能の公開をしました。これにより、離れた場所でも工事写真台帳のリアルタイム確認・共同編集が可能になります。
また、大手企業は、工事写真台帳業務をBPOすることで残業時間削減を実現していますが、中小企業は予算的に厳しいです。そこで『蔵衛門』は、社内での分業化を実現し、“チームで共同作業”することを推進します。「クラウド写真台帳」を使うにあたって専門性は不要。働く場所を問わず、社内の誰もが即戦力として活躍することができます。
【製品特長】「クラウド写真台帳」機能公開で黒板作成から台帳納品までの工程を完全分業化
『蔵衛門クラウド』によって、本社・支社にいる作成チームは、クラウド上に上がった工事写真からワンクリックで工事写真台帳を作成できます。さらに「クラウド写真台帳」機能で、現場監督は現場にいながら出来上がった工事写真台帳をクラウド上で確認し、必要に応じて修正を指示。本社・支社のチームはすぐに修正作業に取りかかれるので、スピーディーに台帳を完成させることができます。『蔵衛門クラウド』により黒板作成・写真撮影・台帳作成・納品までの工事写真業務は、完全分業化が可能となりました。
【事例】チームで共同作業することで、現場監督の残業時間が3分の1削減
株式会社冨士土木様は、『蔵衛門クラウド』で分業化を進めた結果、労働時間の大幅な削減を実現しました。導入前、写真整理や台帳作成は現場監督たちが行っていましたが、本社の工事部チームが台帳作成までを担当。本社の人材が施行管理工程の一部を担うことで、現場監督たちの残業時間を3分の1削減するという働き方改革を実現しました。
『蔵衛門クラウド』で分業化に成功した事例を動画で見る
株式会社冨士土木様の事例紹介ページ:https://www.kuraemon.com/case/018/
『蔵衛門(くらえもん)』とは
1999年に発売した台帳作成ソフト『蔵衛門御用達』によって、写真管理に忙殺される現場監督の負担を軽減、大手ゼネコンから小規模工務店にまで導入されています。建設業界が業務効率化のために推奨する“電子小黒板”を、デジタルカメラに代わる電子小黒板タブレットとして『蔵衛門Pad』を2014年に発売。国土交通省が定めるNETIS(※2)で最高評価(VE)を獲得しました。
2022年4月より開始した現場共有アプリ『蔵衛門クラウド』は、今まで見えにくかった工事の状況や進捗をリアルタイムに把握する“現場が見える”を提供します。『蔵衛門クラウド』を通じて指示・確認・報告・記録などの業務をスピーディーに行え、業務の分業化などの建設DXを実現させます。
※2 NETIS(New Technology Information System:新技術情報提供システム)
【株式会社ルクレ】
株式会社ルクレは、“デザイン×アイデア×ITで すべての人を次の世界へ”をミッションに掲げ、生活やビジネスなどさまざまなシーンにおける既存の考え・方法・癖(ユーザーリアリティ=UR)を理解し、ユーザーを軽やかに次の世界へと連れて行くサービスを提供しています。
代表取締役:有馬 弘進(ありま ひろのぶ)
会社設立:1995年9月20日 公式サイト:https://lecre.jp
※ 「蔵衛門」は、株式会社ルクレの登録商標です