以下、ご説明内容・提言を取りまとめておりますが、詳細な内容につきましてはお問い合わせ頂きましたら公開させて頂きます。
【ご説明内容】
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職業訓練の運営上の課題
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アナログ業務、押印文化
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コース認定(資格取得が推奨されているにも関わらず、資格取得コースは開講不可)
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ハローワーク職員との連携
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特殊な事情を抱えた受講者に対する対応
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退校手続きと受講者対応
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退校処分時の手続きの煩雑さ
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クレーム対応の現状
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就職率とペナルティ
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書類回収に関するペナルティ(回収する必要性も要検討)
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雇用保険適用就職率の実態(SE職と介護職のような求人倍率の高い職業と同一テーブル)
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付加奨励金の実態
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報酬制度とコスト
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学校に非のない要因(受講者の出席率、入学辞退、途中退校)で売上が減り、売上計画を立てづらいこと
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現在の基本奨励金だけでは、質の高い講師のアサインが難しいこと
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訓練助手(サブ講師)の在り方
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付加奨励金が雇用保険60%未満で支給されないことでの、訓練運用の難しさ
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【上記に対する提言】
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申請や日々の書類やり取りの電子化・脱押印文化
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ハローワーク職員との連携方法や、コース説明
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退校処分手続き簡略化
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就職率ペナルティ緩和(フリーランスの取り扱い、短期契約社員、アルバイトの取り扱い検討)
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基本奨励金の計算主体変更(出席率、入学辞退、途中退校で減額せず、コース選考合格者をベースに金額算定を行う)
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報酬体系の変更(ITSSスキルレベルの高いコースは、現行の2~3倍の報酬体系にすべき)
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付加奨励金の制度の改訂
【今後の職業訓練を含めた助成金活用訓練(研修)の在り方と、第4次産業革命(※1)との連携に関する提言】
IT系のコースに魅力的なコースが少ないと認識されている現状です。職業訓練のレベル感を3つに分けて、レベル3についての取り扱いを変えて頂きたいと提言させて頂きました。※参考として、さらに上のレベルの講座も載せております。
現状の問題点としては、レベル2とレベル3の違いをハローワークの窓口の職員の方が認識していないことが多く、習得できるスキルレベルが全く違うのにも関わらず、就職率だけで判断されてWebデザインコースを薦める文化がまだ残っていることが挙げられます。
制度的に、レベル2までのコースが優遇される状況になっているため、スキルレベルとして高度で、かつ講師スキルも必要なレベル3のコースを資金的にも制度的にも保護していただかないと、第4次産業革命に向けたエンジニアの数が確保できず、経産省が危惧している「2025年の崖」問題(※2)が発生する可能性があります。
(根拠資料:レベル2とレベル3の違い)(※3)
(※1)第4次産業革命
IoTやビッグデータ、AIなどの技術革新のことを指します。このような技術確認により、①大量生産・画一的サービス提供から個々にカスタマイズされた生産・サービスの提供、②既に存在している資源・資産の効率的な活用、③AIやロボットによる、従来人間によって行われていた労働の補助・代替などが可能となります。
(参考:内閣府白書『日本経済2016-2017 -好循環の拡大に向けた展望-』 https://www5.cao.go.jp/keizai3/2016/0117nk/n16_2_1.html)
(※2)2025年の崖
DX化が実現できず、業務全体の見直しが適正に行われなかった場合、2025年以降、最大12兆円/年の経済損失が生じる可能性があるが、逆に実現ができた場合、2030年に実質GDP130兆円超の押上が実現できる。
(参考:経済産業省『DXレポート』https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/pdf/20180907_01.pdf)
(※3)経済産業省『IT関連産業の給与等に関する実態調査結果』
【リ・スキリング・労働移動・構造的な賃上げ小委員会】
日時:令和5年4月3日(月) 13:30~14:30
場所:自由民主党本部7階 701号室
議題:ハローワーク・公共職業訓練・個人・企業としてのリ・スキリング環境の課題(有識者ヒアリング)
【株式会社NEUGATE 会社概要】
・設立年:2015年
・所在地:東京都港区南青山1-15-27 YMビル1階
・従業員数:18人(役員含む)
・代表者:小宮山陽大
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社NEUGATE
電話:03-5545-5242
メールアドレス:kanri@neugate.co.jp
NEUGATE管理部