REVORN、”においの再現”へ向けて、AIが画像からイメージされるにおいのレシピを生成する新機能をリリース

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これまで、困難と思われてきた”においの再現”に向けて、画像からイメージされるにおいのレシピをAIが瞬時に自動で生成する新機能をリリースしました(特許出願済み)。画像をにおいで表現できるようになることで、ARやメタバースや映画やアトラクションといったエンターテイメント方面での利用が期待されるほか、広告宣伝や空間演出においても新たな利用が進む予定です。

香り×AI×DXで「においの“なんとなく”をなくす」ことを目指す、株式会社レボーン(本社:東京都中央区、代表取締役:松岡広明、以下、REVORN)が、9月4日より、画像を入力するだけで簡単に目的のイメージに合った香りを処方することができるToB向けの新機能の提供を開始します。

画像調香AIによる香りレシピ

■サービス開発の背景

これまで、”においの再現”は、におい・香りに関わる技術の中でも最も難易度が高い技術のひとつで、人間しか行えない”職人技”であるとされてきました。

実際に、あるにおいを再現しようとする際には、経験を積んだ調香師が対象のにおいを嗅ぎ、そのにおいを様々なにおいの要素に分解し、その要素をほかの香料で置き換えていくことで再現をしています。

このような手法では、タイムリーな再現は難しく、高コストになるという難点もありました。

一方で、においが手軽に再現できるようになれば、様々な可能性を生みます。

VRやARの世界では、においを組み込むことで、より没入感のある体験が可能になります。例えば、歴史的な場所や異なる地域の風景を再現する際に、その場の特有のにおいも再現することで、より現実的な感覚を提供できます。

エンターテイメントにおいては、 映画やテレビ番組、ビデオゲームで、登場人物が感じる環境や状況に合わせたにおいを視聴者に提供することが考えられます。

これにより、視聴者の没入感が向上し、より臨場感のあるエンターテイメント体験が得られるかもしれません。

また、思い出のにおいを気軽に再現したり、においを作りあって送りあったりといった、今までにない新しい文化が生まれる可能性もあります。

そのような新しい”におい”の文化を生み出すために、レボーンではにおいの再現を目指しています。

今回は、においの再現の先駆けとして、画像からイメージされるにおいのブレンドレシピを出力するという「調香AI」の新機能をリリースしています。

今後の展望として、出力されたブレンドを、デバイスを通じて直接嗅ぐことができるような機能の開発に着手しています。

におい再現デバイス「Hearom(ヒアロム)」

■サービスの概要

ユーザーが生成したいにおいをイメージする画像を入力すると、香りブレンドのレシピがAIによって瞬時に割り出されます。

この際、画像の情報は忠実に取り込まれるため、例えば「花の部分のみのバラの画像」と「茎や葉も映ったバラの画像」を入力した場合だと、異なるブレンドが出力されます。

画像の種類については、制限なく入力が可能なため、風景の画像や、アート作品などを入力することもできます。

その他の活用として、例えば、異なる人物の画像を入力すると、それぞれの人物の印象に応じて異なるレシピが生成されます。

■株式会社レボーン 概要

嗅覚技術(Scent Technology)のインフラを構築し、人々の生活を豊かにする新たな文化の基盤を創造するための各種事業を展開しています。独自開発のにおいセンシングデバイスとAIを活用し、世界中のにおいデータを蓄積したにおいのデータプラットフォームを構築し、『においの”なんとなく”をなくす』ことを目指しています。

大手食品メーカーにおいて、従来人の嗅覚によってのみ行われていた食品加工の生産ラインの官能評価試験を、レボーンの独自開発においセンサとAIをもって代替実施する実証実験を行い、工場導入を目指すなど、食品、環境、農業、医療などのさまざまなにおいに関する課題を解決するソリューションを提供しています。

設立:2018年12月

本社:東京都中央区新川1丁目25−2 新川STビル 2F

代表者:松岡広明

事業内容:香りxAIxDXによるソリューション開発

HP:https://www.revorn.co.jp/

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