「JR東日本スタートアッププログラム」とは、JR東日本とJR東日本スタートアップが主催する、ベンチャー企業や優れた事業アイディアを有する方々との協業によるビジネス創造活動です。6回目の開催となる2022年は、今回はさらなるオープンイノベーションを推進するため、春と秋の年 2 回募集が行われました。春は、2022年4月から参加を募り、合計116件の提案の中から10件が採択され、プレゼン審査となるDEMO DAYにおいて、Arentは「優秀賞」を受賞しました。
■実証実験「高架橋鉄筋モデルの自動化と設計業務効率化」とは
Arentは鉄道産業の生産性を高めることを目標にJR東日本グループと共に、デジタル事業を共創していきます。DX化が進んだ昨今でも、土木構造物設計では二次元ベースでの作業が主流で、特に鉄筋に関連する作業に多くの時間がかかり、かつ手戻りの多い作業でした。Arentが得意とする把握力・モデル化力・実装力を持って、構造計算データから自動で鉄筋BIMモデルを生成することで、設計業務作業の抜本的な変革に繋げられる可能性があり、今回は一般的に鉄筋が非常に複雑に設置される鉄道高架橋での実証実験を行います。
■代表取締役社長 鴨林広軌のコメント
今回、優秀賞を頂き誠に光栄に思います。そして、今回のプロジェクト成功に向けて多くの方々に支援頂いております。特に、JR東日本建設工事部をはじめとした皆様には、日々貴重なご意見等を頂きました。本当にありがとうございました。
我々が目指す自動設計モデリングが実現することで、様々な業務に改革をもたらすと考えております。
特に、鉄筋業務には多くの時間がかかっており、手戻り、組み直しが多い作業です。
ここを、より簡単に、より早く、BIMによる設計が可能となりると、業界全体にとって大きな一歩になると思います。PoCでは、曲面や勾配など、土木特有の形状、ルールに苦戦もしましたが、何とか形になったと思います。今後もJRグループ様とタッグを組み、課題を一つ一つ乗り越え、鉄道産業全体を”スマート”な業界にできるよう、デジタル事業を共創していきたいと考えております。
■「JR東日本スタートアッププログラム」について
ベンチャー企業や様々なアイディアを有する方々から、駅や鉄道、グループ事業の経営資源や情報資産を活用したビジネス・サービスの提案を募り、ブラッシュアップを経て実現していくプログラムです。2017年度に初めて開催し、これまでに計94件の提案を採択。鉄道事業やIT事業など幅広い分野の実証実験を行い、一部の取組みは実用化にいたりました。なお、内閣府主催の2018年度第1回日本オープンイノベーション大賞において、経済産業大臣賞を受賞、2020年度第3回同賞において、環境大臣賞を受賞しました。
■Arentについて
建設DXのコンサルティングや新規事業を創出する会社。
千代田化工建設株式会社とのジョイントベンチャー株式会社PlantStremにおいて、従来1本の配管に4時間かかっていた作業を、たった1分で1000本の配管を可能にしたプラントエンジニアリング業界に特化したソフトウエア(Vertical SaaS)「PlantStream®︎」を開発するほか、建設における配筋関連作業を最大90%削減できる画期的なAutodesk Revitアドイン「Lightning BIM 自動配筋」を開発・販売。高い把握力・モデル力・実装力を持って属人化した暗黙知を見つけ出し、各業界の深い課題を解決しています。
■会社概要
会社名 : 株式会社Arent本社所在地: 東京都中央区八丁堀2-10-7
代表者 : 代表取締役社長 鴨林 広軌
設立 : 2012年7月2日
資本金 : 1億5,000万円
事業内容 : DXコンサルティング及び新規事業創出、自社プロダクトの開発・販売
URL : https://arent.co.jp/
お問合せ先: https://arent.co.jp/contact/
■これまでの主な受賞歴
・2020年 みずほイノベーションアワード
・2021年 エンジニアリング奨励特別賞
・2021年 東京ベンチャー選手権大会2021
・2022年 JR東日本スタートアッププログラム2022 優秀賞