その接点づくりとして、NPO法人あえりあと北海道医療的ケア児者家族の会Team Dosancoのコラボで、札幌芸術の森に来るチームラボで一緒にあそぶ機会を企画しました。
「自分達だけでチームラボに行くには勇気が必要なので、みんなと一緒に行けてよかった」「きょうだい児とのあそぶことができた」「いろんな人と知り合える機会は、子どもにとっても良い」など好評も頂いた。一方で、事前問い合わせ内容と実際が異なる点や次回以降のイベント開催時に向けた反省点などもあり、これから行ってみたいと思っている医療的ケア児とその家族にもお役立ていただけるよう、活動報告レポートにまとめて公開した。
医療的ケア児は年々増えており、在宅で暮らす医療的ケア児者も増えています。
2021年に「医療的ケア児支援法」が施行され、インクルーシブ教育の施策が進められていますが、医療・福祉・介護の有資格者のなかでも医療的ケア児と触れ合ったことがない人も多く、大人も子どもも“医療的ケア児”を知らない、会ったことがないという人が多いのが現状です。
そこで、支援する、支援してもらうという立場ではなく、「一緒にあそぶ」という機会をつくることにしました。
また、医療的ケア児のきょうだいは、家族のみでの外出では我慢することも多く、他の大人や一緒に遊ぶ子がいると、思う存分遊ぶことができる機会にもなります。
複数の大人の手があれば、できることも増える。
「ちょっと手を貸してほしい」「抱っこで中に入りたいから荷物見ててほしい」を言える相手がいて、「抱っこ変わりますか?」「家族みんなで写真撮りますよ」をできる人がいると、チームラボのような空間でもできることの幅が広がります。
ちょっとしたことですが、医療的ケア児とその家族だけでの外出では、それが難しいことも多々あります。
一緒にあそぶことで、それが難しいと気付いた人が増えると、ちょっとした気遣いやお手伝いができる人も増えるはず。
そんな思いで、不特定多数が集まるイベントに便乗するかたちで、NPO法人あえりあと北海道医療的ケア児者家族の会Team Dosancoのコラボ企画を実施しました。
具体的情報がないため、「うちの子も遊べるんだろうか」と躊躇してしまう。
医療的ケア児は、バギーに乗って移動します。
よって、会場内はバギーで問題なく回れるのか、福祉車両を会場の近くに停められるのか、見るだけになってしまうのか遊ぶことができるのか、など、具体的情報がないがゆえに、話題のイベントに行く勇気を出せないご家族がたくさんいます。
当企画の参加者が一緒に遊ぶ機会をつくることを目的としていましたが、実際に行って得た情報を公開することで、2023年9月3日(日)まで開催されている「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地と、花と共に生きる動物たち」に行ってみたいと思っている医療的ケア児とその家族が、一歩踏み出せる材料になることを期待し、レポートを公開した。
活動報告レポート
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代表理事 高橋亜由美
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