学生向け社会起業家アクセラレーションプログラム(経済産業省 令和4年度補正予算事業内一部)をリディラバとボーダレス・ジャパンが初の協働実施

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株式会社Ridilover(所在地:東京都文京区、代表取締役:安部敏樹、以下:リディラバ)、株式会社ボーダレス・ジャパン(所在地:東京都新宿区、代表社長:田口一成、以下:ボーダレス・ジャパン)は、2023年5月に経済産業省「令和4年度 海外における起業家等育成プログラムの実施・拠点の創設事業」の一部を受託しました。「社会問題をビジネスで解決する」ことを追求してきたボーダレス・ジャパンと「社会の無関心の打破」を理念として400テーマ以上にわたる社会課題を扱い事業展開してきたリディラバが初めて連携し、学生寮コミュニティ創出・運営などを通じて社会起業家を育成し、アントレプレナーシップを具えた人材の育成に取り組みます。

■ 「令和4年度 海外における起業家等育成プログラムの実施・拠点の創設事業」の一部について

背景:

政府は、社会課題解決と経済成長の実現を担う新しいプレーヤーとしてスタートアップの支援を強化しており、「令和4年度 海外における起業家等育成プログラムの実施・拠点の創設事業」においては、スタートアップ経営者やこれからスタートアップを起業する人材を海外のイノベーション拠点に派遣し、起業家としてのマインドセット・スキルセットの向上を図っています。この事業の中で、社会起業家や社会課題の解決に主軸を置くインパクトスタートアップの育成も重要項目となっていますが、そのすそ野はまだまだ狭い状況です。

本プログラムでは、社会起業家やインパクトスタートアップのすそ野の拡大を図るため、学生など若い世代による起業に着目し、アントレプレナーシップを持った人材を支援・育成し、社会起業家の層を拡大していくことを目的として実施します。

概要:

社会課題解決に向けて既に何かしらの活動をし、起業にも興味はあるが、持続性のある事業をつくり出すために具体的に何をしたら良いのかわからない。目の前の社会課題解決のために邁進しているものの、将来像が描けない。本プログラムは、そんなもどかしさを抱える日本在住の18歳以上の学生を中心に対象とし、インパクトスタートアップを生み出せる場所となる学生寮のようなつながりの強いコミュニティを創出し、コミュニティを起点とした社会起業家を育成し支援するプログラムを実施します。

 

本プログラムはリディラバとボーダレス・ジャパンの2社が協働で実施します。社会課題解決につながる事業創出のプロフェッショナルであり、コミュニティ型シェアハウス運営の先駆者でもあるボーダレス・ジャパンと、社会的活動と金融市場の新たな共創の仕組みを作り、社会的活動が多様な側面から評価されるインパクト投資ファンドを運営するリディラバが協働実施することで、意思のある学生が今までより社会的活動に飛び込み挑戦しやすい体制を構築しています。

以下2つのプログラムを実施します。

  • 社会起業家アクセラレーションプログラム:半年間のプログラムを通じて、学生寮での短期合宿を含み、社会課題解決につながる事業をつくり出す社会起業家を育成します

  • 学生全体のアントレプレナーシップ育成プログラム:キャリアの選択肢として起業をイメージできる学生を増やすため、交流会やイベント等を通じて社会課題の発見、事業アイデアの創出、社会への価値提案を体験できる機会を提供します

経済産業省新規事業創造推進室長 石井芳明氏は、本プログラムに関して以下のコメントを寄せています。

「経済産業省として、これまで様々なスタートアップ支援に取り組んでまいりましたが、社会課題の解決につながるインパクトスタートアップの創出は、スタートアップ・エコシステム形成の重要な機軸になっていきます。事業としての収益の追求と同時に、社会的価値の創造を実現することが、ビジネスの在り方のネクストスタンダードとなります。今回の事業は、新たなスタートアップ支援の起爆剤として、社会課題に対して高い関心を寄せる学生さんをターゲットとしました。元来、強い熱意を持ちながらも、行動までは至らない層の学生さんを支援し、彼ら彼女らが挑戦できるような環境整備に取り組みます。このプログラムで、学生さんが、同じ想いを持つ仲間と時間・空間を共有し、時代の先端をひた走る社会起業家によるメンタリングを受けることにより、それぞれの道を切り拓くきっかけとなること、それによりインパクトスタートアップのすそ野が拡大することを期待します」

リディラバ代表取締役 安部敏樹は、以下のように述べています。

「昨今、若い世代に社会課題解決をしたいという熱意をもつ人が増えてきた一方で、実際に自らが社会課題領域で事業を立ち上げるにまで至る人はまだまだ十分ではありません。今回参加する皆さんと同じように、我々リディラバも学生メンバーが主体となり立ち上がりました。たくさんの失敗をしてきましたが、その分純粋に理想の社会像を追求し、事業づくりの為の北極星を持つことができました。今回、このプログラムを通して志をもつ学生の新たな挑戦を支援できることを、同志として嬉しく思います。

また、近年リディラバでは、社会的活動の価値を資本主義経済につなぎ直すためにインパクト投資ファンドの運営に従事し、社会的インパクトの設定や評価に取り組みながら、様々なステークホルダーとの対話を続けています。これにより未来の日本を担う若い世代に対し、社会的活動における市場や価値が成立することを示し、今以上にその市場や価値を広げていきたいと思っています。本プログラムに参加する学生が、社会のために何かを始める際に踏み出しやすい環境を整えていくことに、これからも意欲的に取り組んで参ります」

ボーダレス・ジャパン代表社長 田口一成は、以下のように述べています。

「『社会問題を解決したい!』 そう⾔ってボーダレスに問い合わせをくれる若者が増えました。そこで社会起業のノウハウを提供するワークショップやインターンなどを⾏ってきましたが、就職のタイミングになると「まずは実⼒をつけてから取り組みます」といって企業に就職する⼈が多く、社会課題解決の道に戻ってくる⼈は決して多くありません。彼らのような志を持った若者がその道を諦めてしまうのは社会にとっても⼤きな損失です。

そうした課題がある中で、今回経産省やリディラバのみなさん、最前線で活躍する起業家の⽅たちと協⼒して、学⽣が志とアイデアを形にして動き出すところまでをサポートする機会を提供できることは⼤変意義あることだと思っています。

本プログラムではボーダレスが持つノウハウを余すところなく提供できるよう、ソーシャルビジネススクール「ボーダレスアカデミー(※1)」で提供する社会起業家⽤のコンテンツを本プログラム⽤にブラッシュアップし提供します。また、コミュニティ型国際交流シェアハウス「ボーダレスハウス(※2)」を120棟以上運営してきたノウハウを⽣かして、参加する学⽣が共同⽣活の中で切磋琢磨し、社会起業家として社会にインパクトを⽣み出していく最短距離をつくっていきたいと思います」

(※1) ボーダレスアカデミー:https://academy.borderless-japan.com/

(※2) ボーダレスハウス      :https://www.borderless-house.jp/

■ 株式会社Ridilover(リディラバ)について

「社会課題をみんなのものに」をミッションとして、2009年に設立、後に法人化。現在は教育旅行事業、企業研修事業、メディア・コミュニティ事業の他、社会課題解決に向けた資源投入を行なう事業開発・政策立案事業も手掛ける。設立以来14年間、400種類以上の社会課題を各事業において扱ってきた。

■ 株式会社ボーダレス・ジャパンについて

「ソーシャル・ビジネスで世界を変える」ことを目指し、社会起業家が集うプラットフォームカンパニーとして2007年3月設立。貧困・環境問題など社会問題の壁を超える47の事業を世界14カ国で展開。2022年度の売上高は75.0億円を超える。2019年には「大切にしたい会社大賞・審査員特別賞」、「グッドデザイン賞」を受賞。「ソーシャルビジネスで世界を変える」ことを目指し、社会起業家が集うプラットフォームカンパニーとして2007年3月設立。貧困・環境・教育・地方の過疎化など、様々な社会問題を解決する47の事業を世界14カ国で展開。2022年度の売上高は75億円を超える。社会起業家を次々と生み出すビジネスモデルを評価され、「グッドデザイン賞 ビジネスモデル部門(2019)」「大切にしたい会社大賞・審査員特別賞(2019)」「CSA賞〜20代に薦めたい「次世代型⼈材」創出企業〜」を受賞。

■ 各団体概要

会社名:株式会社Ridilover

所在地:東京都文京区本郷3-9-1 井口ビル2階

設立 :2013年

代表者:代表 安部敏樹

事業内容:社会問題を扱うウェブメディア・コミュニティ事業、社会問題に関する教育・研修事業、カンファレンス事業、教育事業、企業・官公庁との協働事業

URL :https://ridilover.jp/

会社名:株式会社ボーダレス・ジャパン

所在地:東京都新宿区市谷田町2-17 八重洲市谷ビル10F

設立 :2007年

代表者:代表社長 田口一成

事業内容:社会問題の解決を目的とした事業展開(ハーブティー事業、革製品事業、クラウドファンディング事業、ソーシャルビジネススクール事業)

URL :https://www.borderless-japan.com/

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