世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョンは、スーダンで活動する最大の人道支援機関の1つであり、スーダンにおけるWFP(世界食糧計画)の最大の食料援助パートナーです。ワールド・ビジョンは、これまで数十年間にわたりスーダンで最も弱い立場にある子どもや人々のために活動を展開、昨年1年間では、食料、子どもの保護、保健・栄養、水と衛生の分野を含む緊急支援によって国内の主に女性と子どもを含む150万人に支援を届けました。ワールド・ビジョンは、現在、治安の悪化により活動の一時停止を余儀なくされています。
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ワールド・ビジョンとWFP(世界食糧計画)との連携で運営される栄養治療センターで、子どもの栄養状態を確認するワールド・ビジョンのスタッフ(2022年6月、南ダルフール)
ワールド・ビジョン・スーダン事務局長エマニュエル・イッシュは次のように述べます。
「スーダン全土で激化する暴力は非常に憂慮すべきものであり、罪のない民間人、特に女性と子どもの命を危険にさらしています。多くのスーダンの人々が、特にハルツームと南ダルフールでは、何日も家に閉じこもり、食料と水を使い果たし、治安の悪化に直面しています。ワールド・ビジョンは、人道支援パートナーおよび国際社会とともに、すべての紛争当事者に対し、民間人、特に子どもたちを保護し、彼らの安全を確保するために必要なあらゆる措置をとるよう求めます」
「スーダンは、ここ十数年で最も人道支援ニーズが高まっており、1,600万人近くが命を長らえるために人道支援を必要としています。暴力の激化は、状況を悪化させるだけです。ワールド・ビジョンは、人道支援パートナーとともに暴力の即時停止を求めます。すべての子どもは、暴力、砲撃、トラウマの恐れなく、安全で保護された子ども時代を過ごす権利があるのです」
「人道支援関係者は安全に活動を継続できなければなりません。援助関係者の命が失われ、暴力の標的とされた人もいます。援助活動が、喫緊の人道ニーズを満たすために、独立した公平な方法で提供していると見なされることが不可欠です。人道支援機関とスタッフはアクセスを与えられ、個人の安全と安全な通行を保証される必要があります」
<緊急人道支援募金を受け付けています>
ワールド・ビジョン・ジャパンでは、災害や戦禍など緊急時に迅速な支援を届けるため、緊急人道支援募金を常時受け付けています。世界の人道危機への必要は増しています。ご協力をお願いいたします。
お申し込みはこちら: https://www.worldvision.jp/donate/emergency.html
<ワールド・ビジョンとは>
キリスト教精神に基づき、貧困、紛争、災害等により困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録され、約100カ国で活動しています。
詳しくはこちら: https://www.worldvision.jp
<ワールド・ビジョンのスーダンにおける活動>
ワールド・ビジョンは、スーダンで、1971~1988年、そして2004年以降、36年以上にわたって活動を展開してきました。ボランティアとパートナー、そして、308人のスタッフが、南ダルフール州、青ナイル州、東ダルフール州、南コルドファン州の4つの州で活動しています。昨年1年間では、食料、子どもの保護、保健・栄養、水と衛生の分野を含む緊急支援によって国内の主に女性と子どもを含む150万人に支援を届けました。ワールド・ビジョンは、スーダンにおける、WFP(世界食糧計画)の最大の食料援助パートナーです。WFPとの連携による事業には、ワールド・ビジョン・ジャパンを通した日本の皆さまのからの寄付も活用されています。現在、スーダン国内に日本人スタッフはおりません。