【開催レポート】福岡市、米国VCを招聘したイベント「Fukuoka Global Medtech VC Day」を開催

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福岡市では創業当初よりグローバルに活躍できる環境づくりを推進しており、その一環として2023年3月28日にJETRO福岡と共同で全編英語のグローバルイベント「Fukuoka Global Medtech VC Day」を開催致しました。

 本イベントでは、アメリカの第一線で活躍するVC「Medtech Venture Partners」より、パートナーChiristine Winoto氏、「Kicker Ventures」より、マネージングパートナー 清峰 正志氏をお招きし、お二人によるキーノートスピーチ、Q&Aセッション、福岡を拠点とするメディカル・ヘルスケア関連のスタートアップ・研究者によるピッチやネットワーキングを実施し、海外志向のスタートアップや研究者、スタートアップ支援者が参加しました。

【参加スタートアップ・研究者】
  (スタートアップ)
・F.MED株式会社:直径1mmの⾎管吻合を⽀援するマイクロサージャリー⽀援ロボットの開発。(https://f-med.co.jp/)
  ・株式会社SENTAN Pharma:独自のナノ・マイクロ製剤化技術を活用した幅広い疾患への治療薬及
び食べられるナノ粒子「フーディクル」の開発。(https://www.sentan.co.jp/)
  ・株式会社xCura:治療中に装着し、麻酔だけでは解決できない痛み・不安をVRで軽減する『セラピ
アVR』の開発。(https://x-cura.com/)
  ・メドメイン株式会社:病理 AI 解析ソリューション「PidPort」を開発・提供。(https://medmain.com/)

(研究者)
・石川航太郎氏(九州大学工学部システム情報 川崎研究室):超小型センサーを取り付けることにより、撮影した胃や腸の映像を3Dで再現できる内視鏡の開発。
・角田 俊之氏(福岡大学 医学部医学科細胞生物学 准教授):がん細胞のみを標的とする、副作用のない体に優しい経口がん治療薬の開発

【当日の様子】
 イベント冒頭、福岡市の髙島 宗一郎市長が登壇し開会を宣言しました。
 VCによるキーノートスピーチでは、Chiristine氏より「米国におけるMEDTECHの潮流」について、投資額や投資ステージなどの具体的なデータも交えてお話しいただくとともに、清峰氏より「日本のスタートアップが米国進出を目指すために必要なこと」について、日本の漫画や海外で活躍するサッカー選手の例などを用いながら、分かりやすくお話しいただきました。
 また、QAセッションでは、投資決定までの期間やスタートアップの探索方法など普段聞くことが出来ない米国VCのリアルなお話を伺いました。

 

 

 

 

 その後、福岡のスタートアップ・研究者によるピッチコンテストが実施され、大接戦の末九州大学発のスタートアップであるF.MEDが見事優勝を果たしました。
 また、最後に行われたネットワーキングでは、登壇者・VCに加え観覧者として参加した皆様も交えて、積極的な交流が行われ盛況のうちに幕を閉じました。
 福岡市では、今後も市内スタートアップのグローバル展開を積極的に支援してまいります。

【招聘VC】
・Medtech Venture Partners、Christine Winoto氏
 Christine氏は経験豊富なリーダーであり、イノベーションと投資を通じてヘルスケア業界の変革に深くコミットしている。
 UCSF Rosenman Instituteの創設者兼エグゼクティブ ディレクター及び、Medtech Venture Partners のパートナーを務めており、戦略的計画、事業開発、およびベンチャー投資等、ヘルスケア分野での成長・成功を推進する豊富な経験を持つ。
 その結果、2020 年には「サンフランシスコベイエリアのビジネスで最も影響力のある女性」の 1 人に選ばれるなど、Christine氏は、ヘルステックのイノベーションエコシステムに貢献してきており、今もなおその知性と情熱でエコシステムをリードし続けている。
 オランダのエラスムス大学の MBA及び、ウィスコンシン大学マディソン校でのBSを取得済。
※Medtech Venture Partnersについて
 2017年、カリフォルニア州サンフランシスコにおいて創業。主にシード・アーリー期のヘルスケア及びライフサイエンス領域のスタートアップに投資している。創業以来、10社以上のスタートアップに投資実行済。(https://www.medtechvp.com/)

・Kicker Ventures、清峰 正志氏 (https://www.kickerventures.com/)
 米ダートマス大学卒業後、2004年より三井物産グローバル投資でグローバルライフサイエンスチームを統括。米国を拠点にグローバルにアーリーステージのヘルスケア・スタートアップへのベンチャー投資を担当し、デジタルヘルスや医療機器領域で複数のEXITを経験。
 2021年に組成したKickerVenturesのヘルスケアファンドは「次世代ヘルスケア」と「イノベーションのグローバライゼーション」をテーマに、これからのヘルスケアのスタンダードとなりうるベンチャー企業に投資するベンチャーキャピタルファンド。環境・サステナ系領域に関するプロジェクトや米国進出を加速化させるプログラムも推進中。
 東北大学の特任教授(客員)を務めるほか、経済産業省のHealthcare Innovation Hub (Innohub)や東京都の先端医療機器アクセラレーションプロジェクト (AMDAP)など、複数のヘルスケア・イノベーションプログラムのアドバイザーを務める。ビール好きでもあり、カリフォルニア風にアレンジしたジャーマンビアホールWursthall <https://www.wursthall.com/>にも関わっている。

【イベント概要】
タイトル:Fukuoka Global Medtech VC Day
日時:2023年3月28日 15時~19時30分
場所:Fukuoka Growth Next
主催:福岡市、JETRO福

【Startup City Fukuokaについて】
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