順天堂大学に「生殖技術フロンティア講座」を開設

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順天堂大学(東京都文京区、学長:新井一)と株式会社新日本科学(本店 鹿児島県鹿児島市、代表取締役会長兼社長:永田良一)は、ヒトを含めた霊長類の繁殖能の改善を目的として、共同研究講座「生殖技術フロンティア講座」を同大学大学院医学研究科内に、2022年 7月1日付で設置する契約を締結しましたので、お知らせいたします。

実験動物としての霊長類は、生殖医学研究のみならず様々な研究領域で、ヒトへの臨床 応用を見据えた研究における非臨床POC取得に重要な生物であり、需要が高まっています。しかし繁殖能は低く、その需要を十分に満たす供給はできず、大変貴重かつ高価となっています。一方、昨今の晩婚化の影響を受け、ヒトの生殖能力も低下しており、産みたいのに産めない患者の増加は、少子高齢化の本邦においては喫緊の課題となっています。現在の体外受精をはじめとする生殖補助医療の成功率は、体外受精をしたとしても約30%の妊娠率であり、高齢患者では1%以下の妊娠率であるため、さらなる改善が切望されています。

こうした状況下、本共同研究講座は、早期卵巣不全の治療における第一人者でヒトの生殖能を向上させるための研究開発を継続してこられた順天堂大学大学院医学研究科 産婦人科学の河村和弘教授を研究代表者とし、CRO(Contract Research Organization:医薬品開発業務受託機関)として自社グループ内における霊長類の繁殖・供給体制を唯一構築できている新日本科学と共同で、霊長類の繁殖能を向上させ、実験動物の安定的な供給を目指すと同時に、生殖医療に関する新たな医療機器、診断方法、治療方法の開発における非臨床POCの取得に貢献することを目標とします。

■順天堂大学について
1838年に設立されたオランダ医学塾「和田塾」に端を発し、今につながる日本最古の医療教育機関で、医学部をはじめとした7学部、大学院3研究科、6附属病院からなる「健康総合大学・大学院大学」です。教育、研究、実践・診察という3つの柱を通じた国際レベルでの社会貢献と人材育成を進めています。

■新日本科学について
株式会社新日本科学(2395:東証プライム)は、国内外の製薬会社や研究機関、バイオベンチャーのパートナーとして医薬品開発業務の受託研究を行う、1957年創業の国内初のCROです。新日本科学グループは、「環境、生命、人材を大切にする会社であり続ける」という企業理念のもと、CRO事業においては、基礎研究・創薬を含めた医薬品開発の全ステージを受託できる国内唯一の企業としてパートナーの新薬開発支援に取組んでいます。詳細については、https://www.snbl.co.jp/をご覧ください。

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