この機会に、各高専での環境問題・SDGsに関連した研究の発表を行います。
- 各高専の出展概要
○函館高専
テーマ:道南地域の総合的なフードロス削減への取り組み
概 要:道南地域の農水産業の収穫から加工に至るフードロス削減に取り組んでいます。取り組み事例として、廃棄される昆布の仮根のシート化、ホタテガイ貝殻の吸着剤化、アスパラガスの廃棄部位のビネガー化、未利用酒粕を用いたパンの製造等があります。
発表者:副校長(地域・企画担当)・物質環境工学科 教授 小林 淳哉
○苫小牧高専
テーマ:再生可能エネルギーを利用した大規模工場における冷暖房システムの開発
概 要:国策機工株式会社と共同で地中熱ヒートポンプと太陽熱集熱器の組み合わせによる大規模工場のニーズに合った冷暖房システムの開発を行いました。本件は、北海道の「令和4年度環境・エネルギー産業総合支援事業」の認定を受けています。
発表者:創造工学科(機械系) 特命助教 金子 友海
○釧路高専
テーマ:気候・環境も考えるエンジニア
概 要:エネルギーを作る・利用するにあたって、これからのエンジニアは気候や環境について考える必要があります。釧路高専では、道総研の研究者と環境分野で共同研究を実施し、工学分野の研究・人材育成に加えて霧や風など気候についての研究も行っています。
発表者:電気工学分野 教授 佐川 正人
○旭川高専
テーマ:2030年 電子レンジで世界を救え!-北海道発! 温室効果ガスの水素転換とプラチナ代替素材の量産技術-
概 要:電子レンジ(マイクロ波発振装置)と触媒を組み合わせて、温室効果ガス(メタンとCO2)から高い純度の水素と、環境素材として重要なプラチナに代わる機能性カーボンを同時製造する技術をご紹介します。
発表者:物質化学工学科 教授 宮越 昭彦
- 関係者コメント
発表者からのコメント
「今回の発表を通じて、多くの方々に高専での研究を知っていただき、意見交換を行うことで、今後の活動につなげていきたいと思います。」[金子友海特命助教(苫小牧高専創造工学科(機械系))]
主催者(G7札幌 気候・エネルギー・環境大臣会合実行委員会)担当者コメント
「道内の高等専門学校がご出展いただけることについて大変うれしく思っています。
環境問題やSDGsに関連した研究を行っている教員の方々の成果や取り組みを発信していただくことで、来場された方々の環境やSDGsへの関心が高まるとともに、来場されたお子様の進路選択の参考になるのではないかと期待しております。
道内の高等専門学校をはじめとした160以上の企業・団体の様々な展示や体験企画、ステージイベントが楽しめるイベントとなっておりますので、ぜひ多くの方にご来場くださいますようお願いいたします。」
- 北海道地区4高専について
○函館工業高等専門学校について
函館高専は、函館市及び北海道の熱烈な誘致活動により、1962年一期校として設置された高等教育機関です。技術者に必要な実践的かつ専門的な知識および技術を有する創造的な人材を育成するとともに、実践的研究の水準向上に努めることを教育目的としています。2013年に産業の多様化に対応するため、従来の5学科から生産システム工学科、物質環境工学科、社会基盤工学科に改組、2018年には、専攻科を従来の2専攻から生産システム工学専攻、物質環境工学専攻、社会基盤工学専攻の3専攻に改組しました。
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 函館工業高等専門学校
所在地:北海道函館市戸倉町14-1
代表者:阿部 恵
設 立:1962年
URL:https://www.hakodate-ct.ac.jp/
○苫小牧工業高等専門学校について
苫小牧高専は、我が国の産業の発展と科学技術の進歩に貢献する優秀な実践的技術者を育成することを目的として1964年に設置され、2014年に50周年を迎えた伝統ある学校です。
開校以来、産業構造の変化に対応した質の高い高度な専門教育を行うため、学科の新設・改組,各センターの設置等を積極的に行っています。2016年度からは、これまでの5学科体制から、1学科5系制への改組を行い、現在は創造工学科に3つのセンターを加えて、総合的に優れた学業環境を整えています。また、さらに高度な技術教育と実践的な解決能力を身に着けた創造型技術者の育成を目的として、卒業後2年間の専攻科教育も行っております。
これまでに本科と専攻科をあわせて8,700名以上の卒業生・修了生を社会に送り出しており、卒業生・修了生は、技術者・研究者として産業界、教育・研究機関、行政など多岐にわたる分野で活躍し、社会から非常に高い評価を受けています。
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 苫小牧工業高等専門学校
所在地:北海道苫小牧市字錦岡443番地
代表者:小林 幸徳
設立:1964年
URL:https://www.tomakomai-ct.ac.jp/
〇釧路工業高等専門学校について
釧路高専は、実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関です。1学科(創造工学科)3コース制(スマートメカニクスコース・エレクトロニクスコース・建築デザインコース)で5年一貫教育を実施し、さらにその上に深く高度な専門知識・技術を習得する2年制の専攻科(2専攻:建設・生産システム工学専攻・電子情報システム工学専攻)を有しています。北海道東部に位置する技術系高等専門学校として、地域産業の発展に貢献できる技術者、国内外で活躍できる技術者の育成、産業界への技術支援、技術者のキャリアアップ教育、地域住民の生涯教育や社会活動への支援を行っています。また、公開講座・チャレンジ!ジュニアラボ・出前授業等の講座を開き、地域に根差した高等教育機関として子供たちへの積極的な教育活動を展開しています。
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 釧路工業高等専門学校
所在地:北海道釧路市大楽毛西2丁目32番1号
代表者:大塚 友彦
設立:1965年
URL:https://www.kushiro-ct.ac.jp/
〇旭川工業高等専門学校について
旭川高専は、道北地区唯一の工学系高等教育機関として1962年に設置され、創設以来多くの実践的技術者を育成し、我が国産業界の広い分野の発展に貢献し、高い評価を受けてきました。
2020年度からは、高専機構プロジェクト「高専発!Society 5.0型未来技術人財」育成事業であるCOMPASS 5.0プロジェクトに参画し、我が国の戦略・方針(科技イノベ基本計画等)に掲げられているデジタル・グリーンを中心とした成長分野の人財育成に尽力しています。特に、本校はAI・数理データサイエンス分野の拠点校に採択され、当該分野のスキルセットの整理や高専での教材開発などを進め、自校の学生の教育のみに留まらず、全国高専へ教育実践展開や情報共有を行っています。これらの活動を通して、これまでにないイノベーション創出に向けた人材を輩出するため、アントレプレナーシップ教育をはじめとするSociety 5.0を支える様々な分野の教育、さらにはAI・数理データサイエンスの知識を基盤とし、社会課題の発見・解決ができる人財の育成に取り組んで参ります。
【学校概要】
会社名:独立行政法人国立高等専門学校機構 旭川工業高等専門学校
所在地:北海道旭川市春光台2条2丁目1番6号
代表者:五十嵐 敏文
設立:1962年
URL:https://www.asahikawa-nct.ac.jp/
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
独立行政法人国立高等専門学校機構
苫小牧工業高等専門学校
総務課企画調査係
TEL:0144-67-8901
e-mail:kikaku@tomakomai-ct.ac.jp
~2022年度、高等専門学校制度は創設60周年を迎えます~
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/60th/