内閣府主催「第5回 日本オープンイノベーション大賞」総務大臣賞をフェアリーデバイセズとダイキン工業が受賞

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 コネクテッドワーカーによる現場DXを推進するフェアリーデバイセズ株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:藤野真人、以下「フェアリーデバイセズ」)とダイキン工業株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長 兼 CEO:十河政則、以下「ダイキン工業」)が共同で取り組む、『グローバルな現場 DX/脱炭素化と国内現場力の維持を実現する「コネクテッドワーカーソリューション」の推進』の取組みが、内閣府が主催する「第5回 日本オープンイノベーション大賞」にて、「総務大臣賞」を受賞いたしました。

 

集合写真集合写真

「日本オープンイノベーション大賞」は、今後のロールモデルとして期待される先導性や独創性の高い取組を表彰し、模範となるようなもの、社会インパクトの大きいもの、持続可能性のあるものを発信することにより、オープンイノベーションを更に普及させ、我が国のイノベーション創出を加速することを目的としています。

 

ご参考:コネクテッドワーカーソリューションに関して:https://fairydevices.jp/cws
 

  • 受賞内容

■賞名:
第5回 日本オープンイノベーション大賞 総務大臣賞

■取組・プロジェクト名称:
グローバルな現場 DX/脱炭素化と国内現場力の維持を実現する「コネクテッドワーカーソリューション」の推進

■受賞者:
藤野真人(Fairy Devices㈱ 代表取締役 CEO/CTO)
竹崎雄一郎(Fairy Devices㈱ 取締役 CSO)
米田裕二(ダイキン工業㈱ 常務執行役員 テクノロジー・イノベーションセンター長)
近藤玲(ダイキン工業㈱ テクノロジー・イノベーションセンター技術戦略担当課長)
片岡太郎(ダイキン工業㈱ テクノロジー・イノベーションセンター チームマネージャー)
 

受賞メンバー受賞メンバー

  • 受賞取組・プロジェクトの詳細

■ 概要:
世界の脱炭素化と国内産業の維持を両立する、ポストコロナ時代の新たなエコシステムを形成・拡大に取り組むプログラム

■目的:
最先端の省エネ機器を高品質で施工・保守できる「熟練工の世界的な確保・育成・拡充」と、高齢化により国内の熟練工が長年培ってきた「経験・技能・暗黙知の喪失」という2つの課題を同時解決する

■内容:
「日本の熟練工と世界の現場を繋ぐコネクテッドワーカーソリューション(CWS)」を構築し、熟練工による世界各地の作業者の遠隔支援・教育及び知見のデジタル化を実施。世界の脱炭素化と国内産業の維持を両立する、ポストコロナ時代の新たなエコシステムを形成・拡大中

■効果:
2020年以降、14ヶ国で2000人以上がCWSを活用。本社から国内外の現場を遠隔支援するポストコロナ時代の運用体制を構築。出動人数の削減で移動時間と環境負荷も大幅低減し、生産性向上とCO2削減を両立
 

  • フェアリーデバイセズ 代表取締役 藤野真人のコメント

当社とダイキン工業の多数の関係者の皆さまの取組みが、高く評価されとても嬉しく思っています。本取り組みにご賛同、ご支援を頂きました研究部門、事業部門、現場エンジニアおよびステークホルダーの皆さまに心より御礼申し上げます。産業現場の高齢化が進展する中、日本が誇る「現場力および熟練工知見」のデジタル化は、様々な業界で喫緊の課題となっています。本取り組みの成果に基づきより幅広い業界にコネクテッドワーカーソリューションを提供し、各界を代表するリーディングカンパニーとのオープンイノベーションを促進することで、日本の高い現場力のAIパッケージ化を実現し、ひいては世界に流通可能とするべく精進して参ります。
 

  • ダイキン工業 常務執行役員 テクノロジー・イノベーションセンター長 米田裕二のコメント

グローバルに拡大するヒートポンプ暖房や空調機の市場は2050年には現在の3倍の需要が見込まれています。一方でダイキン工業が、空調事業を伸ばしていく上での大きな課題として、空調の据付工事、修理やサービス、メンテナンスなどに携わる高いスキルをもった現場エンジニアの育成や人材の確保問題があり、この問題が今後ますます世界的に顕在化してくると予測をしております。本プロジェクトで開発しました、コネクテッドワーカーソリューションを用いることで、熟練技能者が実施している質の高いサービス提供が可能となり、またリモート支援やノウハウの蓄積により技能者減少へ対応することに大きく貢献できると考えます。フェアリーデバイセズ社と当社が強固な協業体制にて果敢に取組み、挑戦し続けてきた結果が、総務大臣賞として評価頂けたことに厚く感謝いたします。本受賞を皮切りに、デジタル技術によって様々な現場で人の持つ無限の可能性をひきだしてまいりたく、またより良い社会の実現を目指したいと思います。
 

  • コネクテッドワーカーソリューションに関する協業の背景

両社は2019年に、現場作業内容や状況を遠隔地と共有し、また同時にその作業に関する様々な情報をデータ化することで作業者の記憶や知識の再活用を可能とするための空調業界向けソリューションの構築を共同で発表いたしました。その後、空調機の保守点検やメンテナンスなどのサービス業務におけるコネクテッドワーカー創出に国内外で取り組み、DXを通した脱炭素化と国内現場力の維持を推進してきました。フェアリーデバイセズは、こうして培った知見を「コネクテッドワーカーソリューション(CWS)」や「LINKLET (Zoom/Teamsによる遠隔支援サービス) 」としてオープンに展開することで、発動機やプラント、建設現場、運輸・倉庫等、様々な業界の現場DXを実現しています。

●CWSの詳細はこちら https://fairydevices.jp/cws
●LINKLETの詳細はこちらhttps://linklet.ai/
 

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  • 「第5回 日本オープンイノベーション大賞」(内閣府主催)について

イノベーションの創出を巡る国際的な競争が激化する中で、研究開発等の成果を迅速に社会実装し、社会的ニーズの解決や新たな価値の創造につなげることが大きな課題となっています。そのための方法として、組織の壁を越えて知識や技術、経営資源を組み合わせ新しい取組を推進するオープンイノベーションが注目されています。こうした状況を踏まえ、我が国のオープンイノベーションをさらに推進するために、今後のロールモデルとして期待される先導性や独創性の高い取組を「日本オープンイノベーション大賞」として称えることとしました。本表彰では、オープンイノベーションの取組で、模範となるようなもの、社会インパクトの大きいもの、持続可能性のあるものについて、担当分野ごとの大臣賞、長官賞、経済団体、学術団体の会長賞等が表彰されます。

●第5回 日本オープンイノベーション大賞 受賞者の決定について(内閣府HP)
https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/20230120oip.html

●「第5回 日本オープンイノベーション大賞」受賞取組・プロジェクトの概要について(内閣府HP)
https://www8.cao.go.jp/cstp/openinnovation/prize/5kai_gaiyo.pdf

 

フェアリーデバイセズ株式会社は、「使う人の心を温かくする一助となる技術開発」を目指し、VUI※a・VPA※b関連技術や音声認識/音声翻訳関連技術とクラウド基盤、それらの性能を活かすエッジデバイスの開発を通して、音声技術を中心とした機械学習技術の実業務現場への適用を推進して参りました。さらに、現場の人から生まれる各種のデータ解析や、それらに関わる最先端の応用研究を実装した業務ソリューションを、デバイスからクラウドまで一気通貫で提供することによって、様々な業界のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。

※a VUI:Voice User Interface / ※b  VPA:Voice Personal Assistant
※本プレスリリースに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

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