昨今、レイターステージの出現等により、国内のベンチャー投資環境は大きく変化し、上場前後に発生していた投資家層の分断が未上場段階で生じるようになりました。大型資金の獲得はスタートアップの競争力強化に向けた死活問題です。しかし、多くのシード・アーリーステージのスタートアップでは、それに向けた体制の整備が課題となっています。また、スタートアップが抱える経営課題の高度化により、企業の成長フェーズを横断した経営経験がより一層求められるようになっています。こうした課題解決に向けて、シードから上場企業までの投資・経営の実体験を活かした「事業家目線の投資家」として起業家に寄り添うパートナーを企図する新ファンドを設立いたしました。
■投資テーマ
シード・アーリーステージのスタートアップ全般を投資対象とし、「未来世代のための社会変革」に資する領域に投資してまいります。また、ミドルステージ以降もフォローオン投資を実行いたします。
- 「国を守る」: 超高齢社会の課題を克服する生産性向上・体制確立:DX(デジタルトランスフォーメーション)、AI 、 IoT 、 ロボット、ヘルスケア
- 「地球を保つ」: 脱炭素、循環型経済の実現に向けたシステム構築: Climate Tech 、自然エネルギー、フードテック、モビリティ、サプライチェーン
- 「フロンティアを拓く」: 人々の生き方を一変させる新産業の創出:宇宙開発 、 ウェルビーイング、 ブロックチェーン
■プロフィール
朝倉 祐介 (Yusuke Asakura)
競馬騎手養成学校を経て東京大学法学部を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。その後、大学在学中に設立したスタートアップ・ネイキッドテクノロジーに復帰し、代表に就任。ミクシィ社への売却に伴い同社に入社後、代表取締役社長兼CEOに就任。SNS事業からの業態転換を行い、同社の事業再生・再成長を牽引する。スタンフォード大学客員研究員等を経て、IPO後も継続成長するスタートアップの創出をテーマにシニフィアンを創業。同社を通じてグロースキャピタル「THE FUND」を設立し、レイトステージのスタートアップへのリスクマネー提供に従事。
セプテーニ・ホールディングス、ラクスル、ロコパートナーズなど、上場/未上場企業の独立社外取締役を歴任。急成長企業と伝統的大企業との統合などのコーポレートアクションに関与。
Tokyo Founders Fundパートナー、一般社団法人スタートアップエコシステム協会理事。
主な著書に『論語と算盤と私』『ファイナンス思考』『ゼロからわかるファイナンス思考』
荒木 翔太(Shota Araki)
早稲田大学政治経済学部卒。有限責任監査法人トーマツにて公認会計士として勤務したのちに、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院にてMBA取得。ゴールドマン・サックス証券の東京オフィスおよびニューヨーク本社において、テクノロジー・メディア・産業財などの領域を中心に、大企業からスタートアップまでの幅広いステージのクライアント企業に対するM&Aアドバイザリー及び資金調達業務に従事。その後、独立系グロース・キャピタルである『THE FUND』の創設に伴いシニフィアン株式会社に参画し、レイターステージを中心に10社以上へのスタートアップ投資に関わる。
■ファンド概要
ファンド形態 | 投資事業有限責任組合 |
無限責任組合員(GP) | アニマルスピリッツ1号有限責任事業組合 |
有限責任組合員(LP) | 株式会社みずほ銀行、みずほリース株式会社、 株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、 日本交通株式会社、その他金融機関、事業会社、個人投資家 |
設立日 | 2023年1月17日 |
投資対象 | 「未来世代のための社会変革」に資する事業を展開する シード・アーリーステージのスタートアップ |
出資金額 | 最大5億円 |
海外出資 | 日本人起業家による海外登記のスタートアップ |
投資方針 | リード、共同リード、フォロー、セカンダリー等 |
また、アニマルスピリッツは、レイターステージを対象とするグロースキャピタル「THE FUND」の後継ファンドである「みずほグロースパートナーズ1号ファンド」のアドバイザーを務めます。
今後、アニマルスピリッツはシード期スタートアップや上場企業といった異なるフェイズの企業経営を担った当事者としての視点を活かし、「事業家目線の投資家」としてスタートアップの成長を支援し、「未来世代のための社会変革」を推進してまいります。
■問い合わせ先
アニマルスピリッツ合同会社 https://animalspirits.jp