地震被災地トルコへ 日本・台湾が合同でテント110張を支援

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日本発の国際NGOである認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(代表理事:大西健丞 本部:広島県神石高原町)は、2月13日、一般社団法人アジアパシフィックアライアンス(A-PAD:エーパッド 代表理事:根木佳織 本部:東京都渋谷区)と、台湾の企業2社と連携し、2月6日に発生した地震の被害が広がるトルコへ、テント110張を送付しました。

トルコ・シリア両国では、13日時点で3万人以上の死者が確認されていますが、被災地では家を失い、避難所に入れない人が大勢いて、車中泊や倒壊を免れた民家でひしめきあって寒さをしのいでします。また、病院が被災し、医療機関はフィールドホスピタル(野外病院)を展開していますが、大規模な被害を前にまったくテントが足りていません。
 

路上で焚火をして暖を取っていた被災者の方と路上で焚火をして暖を取っていた被災者の方と

 

現地入りした緊急支援チーム現地入りした緊急支援チーム

トルコで緊急支援を続けるピースウィンズとA-PADは現在、特に被害の大きかったハタイ県などで捜索・救助や物資支援などの活動を続けていますが、ニーズ調査の結果を受けて、テントの支援を決定しました。
テントの手配にあたっては、台湾の企業2社が協力。発注をした際に、テントを製造する台湾・新北市の佑安國際有限公司と新竹市の吉莉科技股份有限公司からも寄贈・寄付のお話があり、当初の予定より多くのテントを現地に送ることができました。
 

 

発送するテントを梱包する台湾の企業の方々発送するテントを梱包する台湾の企業の方々

 

【被災地のテントに対するニーズ】
■「家にいるのは怖い」と路上や車中で暮らす人々
発災から一週間、被災地では多くの建物が倒壊し、住む場所を失った人々や、家が崩れそうで怖いという人々が、路上や車中での生活を余儀なくされています。しかし、トルコの冬の平均気温は10℃を下回るため、厳しい寒さも被災者の方を苦しめています。体育館などを利用した避難所もありますが、床の上にたくさんの人が毛布などを敷いて雑魚寝をしており、プライベートもなく、けして整った環境とは言えません。

■倒壊寸前の病院で、休む間もなく患者を診る医師たち
被災地の病院では建物に多くのヒビが入っており、倒壊の可能性もある中、すべての患者をかろうじて使える1フロアだけで診察していました。分娩や、1日に10~15件あるという手術、経過観察等ができる医療用テントが必要とされています。そして、倒壊寸前の病院で休みなく診察にあたる医師など、「医療従事者がゆっくり休むためのテントがほしい」という切実な願いも聞かれました。

■ピースウィンズ トルコでのこれまでの支援活動
2月6日にトルコ南部で発生したマグニチュード7.8の地震を受け、ピースウィンズは直後から情報収集を開始、同日、医師、看護師、レスキュー隊員、調整員からなる災害緊急支援チームを現地へ派遣しました。

被害の大きかったハタイ県イスケンデルンの建物倒壊現場で、捜索チーム・サポート医療チームとして行方不明者の捜索活動を実施。また現地で不足する物資のニーズ調査を行いながら、水、食料、衛生用品、ベビー用品、ペットフードなどの支援を続けています。今後は現地で医療支援、物資支援を続けていく予定です。

活動の様子は、ピースウィンズのSNSでも随時お伝えしていますので、ぜひご覧ください。

報道関係の皆さまにおかれましては、取材・報道をしていただきますよう、お願い申し上げます。

団体概要
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン
代表理事兼統括責任者:大西 健丞
設立年月:1996年2月
所在地:広島県神石高原町近田1161-2 2F
東京事務所:東京都渋谷区富ヶ谷2-41-12 富ヶ谷小川ビル2F
主な活動:海外人道支援、災害緊急支援、地域復興・開発支援、犬の保護・譲渡活動
団体URL :https://peace-winds.org/
 

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