<プログラム名>
Juntos!!中南米対日理解促進交流プログラム
<実施概要>
2011年に東日本大震災で甚大な被害を被った宮城県南三陸町。昨年10月には、震災での経験を伝える伝承施設「南三陸311メモリアル」が開館しました。震災直後にスタートした「まちあるき語り部」等、震災を次世代に語り継ぐ活動が多く行われているこの土地で、防災について学び、地域の人々と交流するプログラムを行いました。プログラムには、中南米の若手行政官が19名参加し、対日理解交流促進を目的にしています。
<行程>
2月3日(金) 【自治体表敬】南三陸町役場
2月4日(土)【防災に関する視察】まちあるき語り部
【防災に関する視察】南三陸311メモリアル
【日本文化視察】ひころの里
2月5日(日)【ホームビジット】南三陸町内の一般家庭での文化交流
- 防災・減災を自分ごととして考える「南三陸311メモリアル」
南三陸311メモリアルは2022年10月1日にオープンした、防災・減災について自分ごととして考えるためのプログラムを提供する震災伝承ラーニング施設です。当時の写真や状況を、様々な方の証言記録と共に展示しています。シアターでは、ラーニングプログラムとして、被災当時を振り返る町民の証言映像を通して、実際に自然災害が発生した際の行動についてそれぞれの意見を交換し、映像を視聴するだけでは得られない学びを提供しています。
※シアターには字幕表示があります。
https://m311m.jp/
- 東日本大震災の体験を地元の人の言葉で聴く「まちあるき語り部」
南三陸町観光協会では、地域の住民が震災を語り継ぐ「語り部」を、個人・団体の要望に合わせて2011年6月から手配しています。かつて町並みがあった震災復興祈念公園などを実際に歩きながら、当時の体験を参加者へ伝えていきます。震災復興祈念公園には旧防災対策庁舎があり、甚大な被害を視覚的にも感じていただけます。
https://www.m-kankou.jp/top-2/
南三陸311メモリアルへの訪問・まちあるき語り部への参加を通して、「自分の国でこの規模の災害が起きた時にどういう対策をしなくてはいけないか」等、”自分ごと”として防災を考えるきっかけとなったと感想を寄せていただきました。
- 養蚕の歴史、伝統的な日本の文化を伝える「ひころの里」
南三陸町は、かつて仙台藩養蚕発祥の地として絹の生産で栄えました。その繁栄を伝える「シルク館」、旧入谷村の村長も務めた須藤家の邸宅「松笠屋敷」を含む「ひころの里」で日本の文化に触れていただきました。参加者は、中南米にはない絹(シルク)の文化に興味津々でした。また「ひころの里」では、着物を使ったリメイク作品や繭細工等、日本らしいお土産品を購入できるのも訪日団には魅力的に映ったようです。
https://hikoro.jp/
- 南三陸町の暮らしを知る 一般の家庭へ訪問して交流
南三陸町では、新型コロナウイルス感染症拡大前は、海外からの民泊も多く受け入れていた実績がありました。今回は、一般の家庭に半日滞在して文化交流を実施。地域ならではの食や暮らしに根付く文化等に触れ、地元の家庭の暖かさを感じていただく時間となりました。
どの参加者も、家族の様に歓迎をしてくれた日本のおもてなしに感動していました。
https://www.m-kankou.jp/educational-travel/experience-menu/bed-and-breakfast/
- 一般社団法人南三陸町観光協会について<https://www.m-kankou.jp/>
一般社団法人南三陸町観光協会は、2009年に設立。南三陸町及びその周辺地域の有する文化的、社会的、経済的特性を活かし、観光客の誘致促進を図ると共に、観光地及び観光物産の紹介宣伝、 観光施設の整備促進、観光関係者の資質の向上を図り、もって地域の生活文化の向上及び産業経済の発展に寄与することを目的とし、その目的を達成するために事業を行っています。