私たちパレスチナ子どものキャンペーンは、パレスチナ自治区とレバノンで支援活動を行なっていますが、今回は、レバノンの厳しい現状をご報告します。
劣悪な環境での生活、仕事もなく日々の食事もままならない、忘れられた難民たち
国土面積が岐阜県程のレバノンには、12カ所のパレスチナ難民キャンプがあります。以前は、中東のパリと謳われたレバノンでしたが、長く続いた内戦(1975年-1990年)により国内の経済は疲弊。また、2011年以降は隣国シリアから難民が流入し、人口に対する難民の比率が最も高い国の1つです。(出典:UNHCR Lebanon)
レバノンの難民キャンプは、建設から70年以上経過し、陽も差さず密集し、老朽化した建物と細い路地、電線が垂れ下がる劣悪な環境にあります。
頭上には盗電の電線が蜘蛛の糸のようにめぐらされ、足元には排水が流れ、毎年多くの感電死亡事故が起こっています。
また、レバノンにはシリア難民のためのキャンプはありません。仕事がなく家賃が払えないため、山間部のテントやバラックで生活をする家族もいます。
こうした難民の状況は報道されることも少なく、世界から忘れられ、国連機関などの支援金も年々減少しています。
また、レバノンにはシリア難民のためのキャンプはありません。仕事がなく家賃が払えないため、山間部のテントやバラックで生活をする家族もいます。
こうした難民の状況は報道されることも少なく、世界から忘れられ、国連機関などの支援金も年々減少しています。
限界まできている難民の暮らし
「先が見えず、もう限界だ」という声を聞きます。
今日よりも明日は良くなる、その希望が少しでも見出せるのであれば、「今日をがんばろう」という気持ちになれます。しかし、状況がよくならず、今の苦しい生活があとどのぐらい続くのか、どうなっていくのかという不安に苛まれて、ストレスから心身を病んでしまう方も少なくありません。
また最近は、新型コロナウイルスだけでなく、「コレラ」の流行も報じられています。
「私たちのことを忘れないで」
家庭訪問をすると必ず聞く声です。
積雪もあり、寒さの厳しいレバノン山間部に暮らす難民の子どもたちと家族が冬を越えられるように食料を届けるためのクラウドファンディングを実施いたします。
子どもたちは生まれる場所を選べません。世界から忘れられた難民の子どもたちを守り、明日を生きる力と食料を届けるための支援募金にご協力ください。
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【クラウドファンディング】
過酷な環境で暮らすレバノンの難民の子どもたちに
越冬のための食料を!
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■目標金額:150万円
■募集期間:
2022年11月29日(火)開始予定
~2022年12月31日(土)
■詳細ページ:https://readyfor.jp/projects/ccpjapan2022
■団体名:認定NPO法人パレスチナ子どものキャンペーン
*SNSでのシェアもぜひ、よろしくお願いします。
Facebook: @CCP.JAPAN Twitter: @ccp_ngo
■オンラインイベント情報(予定)
参加方法などの詳細は、随時ご案内します。
*いずれも 20:00開始予定
(1)11/29(火) 「プロジェクトへの想い」
(2)12/9 (金)駐在員に聞く「レバノンってどんなところ?」
(3)12/16(金) 「レバノンのパレスチナ難民の人たちの生活」
(4)12/23 (金) 「CCPのレバノンでの支援活動」
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「認定NPO法人 パレスチナ子どものキャンペーン(CCP Japan)」について
1986年から35年以上にわたり、中東のパレスチナやレバノンで難民の子どもたち、女性、障がい者を中心に現地の人々と協力しながら、医療保健や教育分野でさまざまな支援活動を行なってきました。
レバノンでは、難民キャンプに子どもセンターの設立や子ども歯科、妊産婦・お母さん支援、幼稚園、学習支援、給食、食料や燃料配布。
パレスチナ自治区では、ガザ地区を中心に緊急支援(食料や物資配布)、ろう学校支援、児童館支援、農業支援、障がい者支援、理科教育支援、農業支援など。
また、日本国内では、東日本大震災時や豪雨などの自然災害支援や外国にルーツをもつ子どもたちへの学習支援のサポート、広報活動やフェアトレード事業などを行なっています。こうした活動が認められ、東京弁護士会人権賞(1995年)、アーユスNGO大賞(1997年)などを受賞しました。
今回、クラウドファンディングでいただいたご寄付は、困窮しているレバノンの難民の子どもたちと家族へ食料配布に活用させていただきます。難民の子どもたちの未来、健やかな成長をサポートしませんか?ご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。