デジタル遺品はトラブルの宝庫!?認知度や実施意向のほか、悲喜こもごもなエピソードも紹介

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終活に関する情報を発信するメディア「終活瓦版」を展開する株式会社林商会(本社:滋賀県大津市膳所、代表取締役 林達也、URL:https://hayashi-grp.com/ )は、デジタル遺品やデジタル終活に対する意識についてアンケート調査を実施しました。

調査期間:2023年5月12日~5月15日

調査機関:クラウドワークス

調査方法:インターネットでのアンケート調査

調査対象:20代~60代以上の男女

有効回答人数:200名

私たちの日常生活に今や欠かせない存在になった、インターネット。

自身のさまざまな情報をネット上で管理する人が増える一方で、亡くなった人がパソコンやスマホ・ネット上に残したデジタル情報に関するトラブルが、増えてきています。

そこで林商会では、「デジタル遺品やデジタル終活に対する意識」についてアンケート調査を実施しました。

  • 「デジタル遺品」の認知度

(N=200名、単一回答。2023年5月12日~5月15日に実施したインターネット調査による)

「『デジタル遺品』について知っていますか?」という質問では、45%が「聞いたことはあるがよく知らない」と回答し、「知っている」が28%、「聞いたことがない」が27%と続く結果になりました。

デジタル遺品とは、亡くなった人がパソコンやスマホに残したデータやSNSでのやりとりなどのデジタル情報を指しますが、その認知度は全体の約3割にとどまっています。

パソコンやスマホは私たちの日常生活に欠かせない便利なツールですが、この世を去ってしまったら、その処理は家族や友人などの親しい人に託す人が大半でしょう。

では、自分以外の人に見られたくないデータをパソコンやスマホで管理している人は、どのくらいいるのでしょうか。

  • 9割以上の人が「自分が亡くなったらパソコンやスマホ・ネット上のデータは何かしら削除したい」と回答!

(N=200名、単一回答。2023年5月12日~5月15日に実施したインターネット調査による)

「自分が亡くなった後にパソコンやスマホ・ネット上に残したくないデータがありますか?」という質問では、46%の「一部だけ削除したい」と45%の「すべて削除したい」が拮抗する結果になり、「すべて残したい」は9%にとどまっています。

全体の9割を占める「削除したい」人の回答理由をみてみましょう。

「一部だけ削除したい」人の理由

・LINEやメールのやり取りなどは、知られたくない内容もあるので削除したい。写真などの思い出は残したい。(40代男性)

・かなりプライベートな内容のLINEは、悪口とかも書くことがあるので、見られたくない。趣味アカウントのTwitterなどのSNSは、家族はもちろんリアルな友人にすら言わずにやっているので、あとから見つけられたら恥ずかしいから消したい。写真など思い出になるものは残しておいてほしい。(30代女性)

・友人とのメールは個人的な内容が多く家族であっても第三者には見られたくないので削除希望。またネット閲覧履歴も個人的な趣向が知れるので完全消去したい。(40代女性)

・個人的なLINEのやりとりなどは相手にも迷惑がかかりそうなのでできるなら消去したい。(60代以上女性)

・高校の頃に書いた小説があります。当時は大傑作だと自賛していましたが、とんだ中二病です。必ず消します。(30代女性)

LINEなどのメッセージアプリやメールを通じて親しい人とプライベートなやり取りをしている人が多く、自身や相手のために削除したいと考える人が非常に多くみられました。

また、趣味に関するTwitterなどのSNSやネットの閲覧・検索履歴、小説などの創作品も、個人的な趣向が露呈してしまうため、削除したい人が多いようです。

手軽にプライベートな交流ができる点や匿名での発信は、便利な反面、亡くなった後に残したくない情報を抱えるリスクを背負うと言えるでしょう。

TwitterなどのSNSは家族や友人などに内緒で行なっている人も多く、リアルの交流とネットでの交流を使い分けている人が多い印象です。

その一方で、写真は思い出として残したいという回答が多くみられました。

亡くなった人の視点で撮られた写真は、残された人にとって大切な宝物になるでしょう。

デジタル写真は複数の人で共有できるほか、思い思いのサイズや活用方法で手元に置いておけるため、亡くなった後でも身近な存在として感じてもらえそうです。

「すべて削除したい」人の理由

・メール、写真、等個人的な情報がわかるものはすべて消したい。個人的な情報はどんなものでも他人に見られたくない。(30代女性)

・個人情報は全て削除して、家族や友人に迷惑をかけないようにしたい。(40代男性)

・本人がこの世にいないため、他の人が見る必要性や権利も無いと思うため。(30代男性)

・SNS含め、アカウント乗っ取りされる可能性があるものもあるため、そのことを考えると全部削除していいと思っている。(30代女性)

・残しても見る人がいないため。消すのを頼める人もいないので、死んだら削除されるよう自分で設定しておきたいとも思う。(40代女性)

「個人的な情報は自分以外の人に見られたくない」と考える人が非常に多くみられたほか、「残す必要がない」という理由を挙げた人も複数みられました。

デジタル化が進む中、スマホやパソコンで管理している情報は、もはや私たちの分身と言っても過言ではないのかもしれません。

また、アカウントの乗っ取りを危惧する回答や「自身の死後に削除されるように設定する」という回答など、冷静に先を見据えた回答も見受けられたのが印象的です。

では、現在パソコンやスマホに入っている大切なデジタル情報は、みなさんどの程度管理しているのでしょうか。

  • パソコンやスマホに入っているログインID・パスワードの整理状況は・・・!?

(N=200名、単一回答。2023年5月12日~5月15日に実施したインターネット調査による)

「パソコンやスマホに入っているログインID・パスワード情報などを整理していますか?」という質問では、53%の「整理している」と47%の「整理していない」が拮抗する結果になりました。

それぞれの回答理由をみてみましょう。

「整理している」人の理由

・どれがどのサイトのパスワードがわからなくなったら、利用できなくて困るから。(20代女性)

・たまにしか見ないアカウントは忘れるので一括でまとめている。(30代男性)

・以前ログインIDで不正行為をされた事があるので、それからは定期的に変更したり、ログが残らないよう削除したりと管理しています。(40代女性)

・自分になにかあったときにネット銀行などのパスワードがないと残された家族が途方にくれるかもしれないからです。(40代男性)

・パスワード等はノートに書きだしてあり、息子には何かあったらこの中を探してと言ってあります。(50代女性)

「整理していないと、自分自身が困るから」という理由を挙げた人が非常に多くみられたほか、不正行為をされた経験から、定期的に情報を変更して対策をしている人も。

コロナ禍でネット利用の機会が増えた人も多く、サイト利用に必要なログインIDやパスワードを整理する必要性を感じた人が多いのではないでしょうか。

その一方で、「自分に何かあったときのために」という理由を挙げた人も複数みられました。

ネット銀行やオンライン上で契約していたサービスの情報などは、残された人がスムーズに相続や解約の手続きを行うために不可欠なものです。

「自分が亡くなった後、大切な人に迷惑をかけたくない」という想いが伝わってきます。

では、一方の「整理していない」人の回答理由はどのようなものなのでしょうか。

「整理していない」人の理由

・パスワードはすべて同じにしているので、整理する必要がない。(30代男性)

・どのように整理したらいいか分からない。 また、面倒に感じてしまう。(30代女性)

・整理したいと思いつつ、日に日にパスワードが増えていって管理できなくなってしまったから。(40代男性)

・整理して一箇所に集約すると漏洩のリスクがあるので。(60代以上男性)

・1箇所に集約したいと思いながら、できていない。また、適切なアプリが見当たらない。EvernoteやGoogle keepなどが有力だが、そのアプリを閲覧するためのIDとPWを管理する必要があるため億劫。(30代男性)

整理の必要性を感じていない人のほか、必要性を感じつつも「整理の仕方がわからない」「面倒」「パスワードが増えすぎて管理しきれていない」などの理由を挙げた人が多くみられました。

インターネットが身近な存在となり、もはや利用しない日がない人も多いでしょう。

その一方で、サイバー攻撃による個人情報流出などがたびたび問題になっています。

ネット上で管理している自身の情報に対する危機管理意識をいかに高めていくかが、安心して日常生活を送るカギになるのではないでしょうか。

また、一か所に集約して情報整理した際の漏洩リスクを危惧する意見や、適切なアプリが見つかっていないという声も。

デジタル化が急速に進む中、ネットとの付き合い方を模索しながら生活している姿が伺えます。

このように、自身がネット上で管理している情報を整理していない人も多くみられますが、亡くなった後には家族や友人などに整理を託すことになります。

アンケートでは、亡くなった家族や友人がパソコンやスマホ・ネット上に残したデジタル遺品に関するトラブルやエピソードもお聞きしたので、ご紹介します。

  • デジタル遺品にトラブル・エピソード集

「ロック解除」に関するトラブル

・友人の母親が亡くなって、スマホのロックが解除できず、生前親しくしていた人をお葬式に呼べなかった。(40代男性)

・端末ロックを解除しようとして、データが消えた。(30代女性)

・スマホのロックは解除できたが、サイトなどに登録されているパスワードがわからず、解約手続きが大変だった。(20代女性)

「ネット銀行」に関するトラブル

・ネット口座の場所がわからず、相続手続きが進まなかった。(30代男性)

・知り合いに、亡くなった家族が銀行のネット口座を持っていることが死後かなり経過してから判明して、相続手続きが一部やり直しになって大変だったと聞いたことがある。(40代男性)

知られざる一面が発覚!

・祖父がパソコンを使いこなし、パソコンで絵画を描いていた事に驚いた。(30代女性)

・亡くなった家族のスマホに残っていたメッセージアプリの中身が正直あまり良い印象のものではなく、生前の姿からは想像できず驚きました。(50代女性)

遺された形見から甦る思い出

・亡くなった義理父のパソコンに、義理母のカラオケで歌っている声が残っていました。(50代女性)

・友人の古い携帯から出た懐かしい写メ。当時の職場の1ショットではあったものの、当時の思い出話から始まり色んな人たちの顔やエピソードが広がった。(40代男性)

メッセージ動画で感じる亡き父の想い

・亡くなった父が、近年昔の友人たちとLINEで仲良くやりとりをしていたことを知った。病気治療中にその友人たちからあたたかいメッセージや励ましを受けていたことを知って、心が少し軽くなった。

病気で亡くなった父のスマホに、家族一人一人に向けて、それぞれ動画でメッセージが残されていたのを、父がなくなってから知り、動画を見て号泣した。(30代女性)

生前整理をめぐる親子の攻防

・両親も高齢者の枠になり、特に父親はネット上のIDやパスワードが多く、もしもの時のために整理しておいてほしいと頼んでも実行してくれない。(40代女性)

生前整理で相続手続きがスムーズに!

・父親がしっかりした人で、パソコンに重要なカードや契約の番号やパスワードなどすべて記録してあったし、定期的に更新しておいてくれたので、相続はとにかくやることが多くて大変な中でもスムーズにことが運びました。(50代女性)

・携帯があまり得意でない父はメールと写真しか利用していなかった。父の癌が見つかりあっという間になくなった。約1ヶ月以上触ることが出来なかった携帯を充電しデータを確認したところメールは全て消去され、写真は5枚だけ大好きな孫と写したもののみ。どんな気持ちで皆んなが知らないうちに消去したのだろうと考えると涙が止まらなかった。自分も亡くなることがわかる前にはスマホも・PCのデータも全て消去したい。(50代女性)

ロック解除に関するトラブルを挙げた人が非常に多くみられたほか、ネット銀行の情報がわからず相続手続きが進まなかったという回答も複数みられました。

また、亡くなった人の良くも悪くも意外な一面が発覚したり、大切にしていた形見から想い出が蘇ったりなどのエピソードも。

メッセージ動画は、亡くなった後でも声や表情などを形に残せるため、故人を偲ぶ大切な宝物になることでしょう。

その一方で、「デジタル情報の整理を親に頼んでも実行してくれない」「父がデジタル情報を生前整理してくれていたおかげで、相続手続きがスムーズだった」という回答も。

自身がネット上で管理しているデジタル情報を生きている間に整理する「デジタル終活」は、今後ますます必要性が高まってくると考えられます。

  • デジタル終活のご相談やデジタル遺品のお困りごとは、林商会にお任せください!

いつ何が起こるかわからないのが人生。

デジタル化が急速に進む中、もしものときのために…自身がネット上で管理するデジタル情報を整理する「デジタル終活」は今後ますます必要になってきます。

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■会社概要

会社名:株式会社 林商会

所在地:滋賀県大津市膳所平尾町847番地4

代表取締役:林達也

事業内容:遺品整理、空家管理、生前整理、特殊清掃

コーポレートサイト:https://hayashi-grp.com/

終活瓦版:https://syukatsukawaraban.com/

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