SOS47プロジェクトメンバーが山形県内の学校を訪問! 学生と特殊詐欺対策について意見交換

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 警察庁「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦~」プロジェクトチーム(略称:SOS47)は、全国で被害が相次ぐオレオレ詐欺等の特殊詐欺に関する知識や被害防止策を分かりやすく伝え、特殊詐欺被害を防止するため、2018年より、全国47都道府県警察と共に広報啓発活動を行っています。
 この度、10月27,28日(木,金)に、『学生と考える「特殊詐欺対策と健康」特別教室 in 山形~家族にメール大作戦!~』が山形県内の学校で開催されました。本対策行事は、警察庁特別防犯対策監の杉良太郎氏をはじめ、特別防犯支援官の伍代夏子氏、松本利夫氏、AKB48向井地美音氏、武藤小麟氏、坂口渚沙氏、水島美結氏が2チームに分かれ、2日間にわたり、山形県各地域の中学校・高校を訪問。学生と特殊詐欺対策について意見交換等を実施しました。
 また最後には、『家族にメール大作戦!』ということで、参加した学生が自身の家族に向けて、特殊詐欺に気を付けるよう、メールで呼び掛けました。
 

 

  • イベントレポート

■杉対策監「相談できる人がいることで、特殊詐欺は大幅に防ぐことができます。」
 杉対策監は、訪問先の学生に対して、「昨年に山形県を訪問した際は、”特殊詐欺ゼロ”県を目指せるところにありましたが、現在はまた特殊詐欺被害が増加しています。詐欺に遭った人の多くは、“気軽に相談できる人がいなかった”、“巧みな話術で焦らせてきて考える時間がなかった”と言います。一緒に住んでいてもいなくても、おじいちゃん、おばあちゃんには、怪しい電話がきたときすぐに相談できるよう、皆さんが頻繁にコミュニケーションを取り、相談しやすい関係を作ってください。一生懸命働いて貯めた大切なお金が奪われないよう、家族で特殊詐欺の被害からおじいちゃん、おばあちゃんを守ってあげてください。」と、メッセージを送りました。
 

■AKB48 向井地支援官「特殊詐欺は決して他人事ではありません。」
 若者が取り組むべき特殊詐欺対策について聞かれると、向井地支援官は、「若い世代が取り組むべきことは、まず特殊詐欺について理解を深めることです。特殊詐欺は決して他人事ではありません。誰でも特殊詐欺の被害に遭う可能性がありますし、受け子・出し子など加害者になる可能性もあります。私は、実際に特殊詐欺被害に遭った人からお話を聞きましたが、特殊詐欺の被害に遭うとお金が奪われるだけでなく、心まで傷つけられてしまうのだと感じました。山形県は三世帯同居率が全国1位と聞きましたので、三世帯同居のメリットを活かして、家に帰ったら、今回学んだことをおじいちゃん、おばあちゃんにも伝えて、家族の絆で特殊詐欺の被害から大切な人を守ってください。」と、訴えました。

■AKB48 武藤支援官「若いから大丈夫という油断は禁物です。」
 武藤支援官は、「最近はスマートフォンに”携帯料金などの未納料金がある”とメッセージがきて、それが詐欺だと気付かないままお金を振り込んでしまう事例も増えています。若いから大丈夫という油断は禁物です。皆さん自身も特殊詐欺被害に気をつけてください。」と、注意を呼び掛けました。
 

■伍代支援官「学生の皆さんから常に呼び掛けてあげてください。」
 伍代支援官は、「SOS47の活動として様々な啓発行事で話をしてきましたが、こんなに真剣に聞いてくれ、特殊詐欺について考えて意見を出してくれていることに、涙が出るほど嬉しくなりました。おじいちゃん、おばあちゃんは、“詐欺に気を付けて!”と伝えたその時は詐欺について理解していても、時間が経つと忘れてしまい、騙されてしまいます。そうならないために、学生の皆さんから常に呼び掛けてあげてください。皆さんの力で山形県から特殊詐欺をなくしましょう!」と、思いを述べました。

■松本支援官「気軽に相談して、特殊詐欺被害が拡大しないようにしてほしいです。」
 特殊詐欺に遭ったらどのようにすればよいか聞かれると、松本支援官は、「まずは警察署に行くのが一番です。しかし、警察には相談しづらい場合もあると思うので、その場合は両親や友達に相談してください。自分は大丈夫だと思っている人ほど、自分が騙されたことが恥ずかしくて人に相談できないと思ってしまいます。騙されそうになったこと、騙されたことを恥ずかしいと思わず、気軽に相談してください。それが、特殊詐欺被害が拡大しないことにつながります。」と、答えました。
 

■AKB48 坂口支援官「子や孫からの呼び掛けが、一番効果的です。」
 坂口支援官は、「電話でお金の話は絶対に詐欺です。おじいちゃん、おばあちゃんがもし家に怪しい電話があった、電話に出たと言っていたら、それは詐欺だと教えてあげてください。どんな啓発よりも、子供や孫からの呼び掛けが一番効果的です。」と、家族の呼び掛けの大切さについて訴えました。

■AKB48 水島支援官「特殊詐欺は、一度加担してしまうと抜け出せません。」
 水島支援官は、特殊詐欺の犯人の特徴について問われると、「特殊詐欺の犯人は、大人が指示役となってチームとして動いています。そして、指示を受けて行動する側には若い世代が使われることも多いです。若い世代の多くはSNSの高額バイトというメッセージに釣られて、受け子・出し子になってしまうケースが多く、捕まった犯人の約2割は若い世代です。特殊詐欺は一度加担してしまうと抜け出すことはできません。たとえどんなにお金が簡単に手に入ると書いてあっても、それは詐欺ですので、絶対に興味を持たないでください!」と、注意喚起しました。
 

 

  • 開催概要

■催事名  :学生と考える「特殊詐欺対策と健康」特別教室in山形~家族にメール大作戦!~

■日時    :2022年10月27,28日(木,金)

■開催場所  :山形県立山形南高校
        山形県立山形西高校
        山形県立庄内総合高校
        私立鶴岡東高校
        山形県立米沢工業高校
        米沢市立第七中学校
        山形県立新庄北高校
        山形県立新庄南高校

■出席者  :警察庁 特別防犯対策監 杉 良太郎 氏
        〃  特別防犯支援官 伍代 夏子 氏
        〃     〃          松本 利夫 氏     
        〃     〃    AKB48 向井地 美音 氏
        〃     〃       〃   武藤 小麟 氏
        〃     〃     〃   坂口 渚沙 氏
        〃     〃     〃   水島 美結 氏 ※順不同
 

 

 

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