2022年6月、政府は「骨太の方針」にて「資産所得倍増プラン」を表明しました。日本の個人金融資産2,000兆円のうち、半分の1,000兆円以上を占めている預金現金を動かすべく、税制改正に向けNISAの抜本的拡充など、あらためて“貯蓄から投資へ”が推進されています。また、昨今の円安傾向や、原料等の高騰に伴う物価高などにより、生活者の人生の不安感は高まり、お金の相談は増加しています。
個人に対して資産運用アドバイスをおこなう金融商品仲介業者は、2004年法改正での誕生から年々増加し、2022年6月末時点では3年前の約1.5倍となる5,558人となりました。特に仲介業の中でも独立系として活動する「IFA」はニュートラルで独立した立場から、幅広い金融商品を仲介できることを強みに、お金の相談先としての存在感が大きくなってきています。
このたび開催するカンファレンスでは、顧客本位のサービス提供を通じてIFA業界がさらなる成長をするため、「ゴールベースでIFAの未来を創る」をメインテーマに、金融庁をはじめとして業界を代表する有識者による最新情報の共有やディスカッションを行います。様々な議論の場を通じて、登壇者や参加者同士のつながりを深め、業界の成長につながる機会を提供します。
- 「FAカンファレンス ~ゴールベースでIFAの未来を創る~」開催概要
開催日程:2022年12月2日(金)10:30~18:30
場所:野村コンファレンスプラザ日本橋 https://www.nomura-nihonbashi.com/conference/
(東京都中央区日本橋室町2丁目4番3号 YUITO 日本橋室町野村ビル6F)
開催方法:会場・オンラインによるハイブリッド開催
参加者数:300名を想定
参加者属性:金融商品仲介業者(IFA)、金融機関、ITベンダー、官公庁、自治体、大学関係者、その他
イベント詳細&参加申込はこちら:https://www.faa.or.jp/fac2022-2/
- 主なプログラム(予定)
10:30 | 開場 |
10:55~11:00 |
協会理事長挨拶 ・FA協会理事長/GAIA株式会社代表取締役社長 中桐 啓貴 |
11:00~12:00 |
特別講演 「お客さまとの信頼をつなぐ顧客ロイヤリティ」 ・NPO法人 顧客ロイヤルティ協会 理事長 伊藤 秀典氏・NPO法人 顧客ロイヤルティ協会 副理事長 兼 研修部部長 高木 雄子氏 |
12:10~13:00 | 【サブ会場】FA協会賛助会員による展示・セミナー |
13:10~13:40 |
基調講演 「顧客本位の業務運営の確保と金融サービスの向上への取組」 ・金融庁 企画市場局 市場課長 島崎 征夫氏 |
13:45~14:35 |
講演 「米国の元祖が語るゴールベース資産管理とフィーベース事業モデルの真髄」 ・NRIアメリカ 金融・IT研究部門長/FA協会理事 吉永 高士氏 ・スノーデンレーン・パートナーズ(米有力RIA)会長/元メリル・リンチ個人部門長 ライル・ラモス氏 |
14:50~15:15 | 【サブ会場】FA協会賛助会員による展示・セミナー |
15:25~16:10 |
パネルディスカッション 「資産所得倍増プランに向けてIFAに期待すること」 ・日本資産運用基盤グループ 代表取締役社長 大原 啓一氏 |
16:10~17:00 |
座談会 「今ファイナンシャルアドバイザーに必要なこと」 <登壇IFA> ・株式会社バリューマネジメント 代表取締役社長 中浜 祐士氏 ・GAIA株式会社 プライベート・ファイナンシャルプランナー 新屋 真摘氏 ・株式会社IFA Leading 代表取締役 長谷川 学氏 <モデレータ> ・ファイナンシャルスタンダード株式会社 代表取締役/FA協会理事 福田 猛氏 |
17:10~18:30 | 懇親会 |
- 登壇者プロフィール(登壇順)
<特別講演>
伊藤 秀典氏(NPO法人 顧客ロイヤルティ協会 理事長)
元静岡大学大学院客員教授(2,011年~2,017年)。三菱石油(現ENEOS)を退社後、2006年に日本にCSを広めた佐藤知恭氏のもとで「顧客ロイヤルティ協会」を設立。2,007年佐藤先生ご逝去伴い理事長就任。その後、静岡大学客員教授も勤め、現場のCSの先駆者として「顧客ロイヤルティ」の浸透に尽力している。
高木 雄子氏(NPO法人 顧客ロイヤルティ協会 副理事長 兼 研修部部長)
新卒でアパレル企業に入社。人事部・販売人事(支援)のマネージャーとして
採用・教育・人事制度・給与体系・社員のモチベーション向上に従事。お客様に接することの楽しさと仕事への愛着が企業の成長への第一歩。顧客ロイヤルティのスキルとメソッドを仕事に生かすノウハウで様々な企業のお手伝いを行っている。
<基調講演>
島崎 征夫氏(金融庁 企画市場局 市場課長)
1995.4 大蔵省入省
2014.7 熊本県企画振興部長
2017.7 金融庁監督局銀行第二課長
2020.7 同企画市場局企業開示課長
2021.7 同企画市場局市場課長
<講演>
吉永 高士氏(NRIアメリカ 金融・IT研究部門長/FA協会理事)
『週刊金融財政事情』記者、金融財政事情研究会ニューヨーク駐在研究員兼事務所長を経て、2005年にNRIアメリカ入社し、2011年より金融研究を統括。米国を本拠に通算30年以上に渡り、日本人と日本の金融機関経営者、実務家らにとっての有用な視座と示唆を抽出すべく金融経営研究とコンサルティング活動に従事。「貯蓄から投資」の本格実現に向け、ゴールベース資産管理の普及教育活動にも約15年前から取り組む。米国登録金融ジェロントロジスト。
ライル・ラモス氏(スノーデンレーン・パートナーズ(米有力RIA)会長/元メリル・リンチ個人部門長)
1987年に当時世界最大の証券会社メリルリンチにFAとして入社し、中西部地域統括、北米地区統括等を経て2008~2011年まで個人部門長を務める。後にゴールベース資産管理と呼ばれるようになった営業の手法とプロセスをFA時代からみずから開発・構築し、メリルのみならず対面 FA業界全体の改革を牽引。2012年からは有力RIAスノーデンレーンの会長として、対面アドバイザー業界のさらなる深化への取り組みを続ける。
<パネルディスカッション>
宗正 彰氏(三井住友DSアセットマネジメント フェロー)
中央三井信託銀行(現:三井住友信託銀行)にて、「運用企画/ファンドマネージャー/株式アナリスト」を歴任後、音楽系上場企業の取締役を経て当社入社。
投信販社の他、IFA法人や異業種との連携、大手運用会社「初」の投信直販事業など、特にオンラインを駆使した次世代投信チャネルの構築および運営に尽力。
ラジオやテレビ出演、各種SNSやイベントでは「愛と経済の伝道師『宗さま』」の愛称で親しまれている。
三木 桂一氏(UBSアセットマネジメント 代表取締役社長)
1982 年 神戸大学経営学部卒
1982 – 1984 年 大和證券株式会社 アナリスト
1984 – 1990 年 ハンブロ・パシフィック・ファンド・マネジメント ファンド・マネジャー
1990 – 2000 年 ジャーディン・フレミング投資顧問株式会社(現JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社) ファンド・マネジャー
2000 – 2008 年 JP モルガン・アセット・マネジメント株式会社 CEO代表取締役社長 (グループ会社含む)
2010 – 2014 年 ラザード・ジャパン・アセット・マネジメント株式会社 CEO代表取締役社長
2014 年- UBS アセット・マネジメント株式会社 現職
今福 啓之氏(日興アセットマネジメント マーケティンググローバルヘッド)
1990年野村證券入社、営業店・研修部・金融法人部を経て2000年にフィデリティ投信入社、2007年日興アセットに研修機関「ファンドアカデミー」設立メンバーとして入社、2014年ピクテ投信にマーケティング担当執行役員に入社後、2016年に再び日興アセットに入社。
・モデレータ
大原 啓一氏(日本資産運用基盤グループ 代表取締役社長)
2003 年3月東京大学法学部卒業。2010 年7月ロンドンビジネススクール金融学修士課程修了。野村資本市場研究所を経て、2004年7月から2015年3月まで興銀第一ライフ・アセットマネジメント(現アセットマネジメントOne)の東京・ロンドンオフィスで主に事業・商品開発業務に従事。2015年8月にマネックス・セゾン・バンガード投資顧問を創業し、17年9月まで同社代表取締役社長。2018年5月に日本資産運用基盤株式会社(現JAMPフィナンシャルソリューションズ株式会社)を創業。
<座談会>
中浜 祐士氏(株式会社バリューマネジメント 代表取締役社長)
1990年野村證券入社後、3支店で証券営業を9年間経験。転職後に3つの金融機関で投資信託の企画分析業務、プライベートバンキング業務を中心に資産管理ビジネスの実務経験を積む。2006年IFAとして独立後、2007年「真に個人の豊かな人生に貢献する資産運用管理サービス」の実現を目指して株式会社バリューマネジメント【関東財務局長(金仲)第260号】を創業。現在に至る。
新屋 真摘(GAIA株式会社 プライベート・ファイナンシャルプランナー)
日本FP協会認定 CFP®、日本証券業協会認定 第1種証券外務員
大手生命保険会社勤務を経て、女性が気軽にお金の相談ができる場所を作りたいという想いでFPオフィスを設立し、10年間、資産運用、保険の見直し、住宅ローンなどの個人相談業務に注力。
2014年、お客さまとより近い距離でファイナンシャル・プランニングから資産運用の実行支援まで力になれるGAIAの考え方に共感し、入社。現役世代から退職後の相談まで、個人がオリジナルのマネープランを持つ大切さを伝えている。
長谷川 学氏(株式会社IFA Leading 代表取締役)
2013年に野村證券入社後、鎌倉支店と虎ノ門支店で富裕層向け資産運用コンサルティング業務に従事。 優績者のみが選抜される海外修練制度四期生としてホーチミンに派遣。ベトナムで新卒向け人材紹介会社を創業し帰国。 2018年にIFAとして独立。2021年5月、金融業界における情報の非対称性を解消し、生涯を通じて真に顧客に寄り添いきれる金融機関を作りたいという想いから、株式会社IFA Leadingを創業。
・モデレータ
福田 猛氏(ファイナンシャルスタンダード株式会社 代表取締役/FA協会理事)
大手証券会社を経て、2012年にIFA法人ファイナンシャルスタンダード株式会社を設立。資産形成・資産運用アドバイザーとしても活躍中。2015年楽天証券IFAサミットにて独立系アドバイザーとして総合1位を受賞。東京・横浜を中心に全国各地でセミナー講師としても活躍し、大好評の「投資信託選びの新常識セミナー」は開催数290回を超え、延べ10,000人以上が参加。
新聞・経済誌等メディアでも注目を集める。著書に『投資信託 失敗の教訓』(プレジデン社)、『プロがこっそり教える資産運用のはじめかた』(毎日新聞出版)等がある。
- ファイナンシャル・アドバイザー協会 理事長 中桐啓貴 コメント
人生100年時代、少子高齢化等の社会構造・経済環境の変化等を受け、個々人が資産形成・運用を行う必要性はますます高まる一方です。2019年、社会の関心を大きく高めた老後2000万円問題を発端に、フラットな立場の金融専門家である“IFA(金融商品仲介業)”が、真に顧客の立場に立ち、長期的なライフプランアドバイスを行うことで、日本における健全な資産運用ビジネスの発展を推進することを目的に様々な活動を行っています。
当協会の代表的な活動である本カンファレンスは、今回で3回目を迎えます。金融アドバイスにおいて真の顧客本位を実現するための「ゴールベース」の考え方や、時代の変化を着実にとらえた営業販売体制、組織づくりの課題など、会員をはじめとしたIFAの皆様により深く理解いただき、日々の業務に活かしていただけるような内容にしたいと考えております。有識者、そして現場で活躍するアドバイザーの生の声をお聞きいただけるように、協会事務局一同準備を進めております。
本カンファレンスを通じて、2023年に向けたIFA業界を健全に前進させる一歩とできれば幸いです。当日会場・オンラインで皆様とお会いできますことを運営一同心よりお待ち申し上げております。
■一般社団法人ファイナンシャル・アドバイザー協会について
名称:一般社団法人ファイナンシャル・アドバイザー協会
理事長:中桐 啓貴
設立日:2020年1月31日
住所:東京都中央区日本橋人形町3丁目3-5 天翔日本橋人形町ビル311
URL:https://www.faa.or.jp/