- 調査サマリー
- 調査概要
調査概要:休職者と産業医との実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年10月5日〜同年10月6日
有効回答:メンタル不調を原因に休職した経験がある会社員110名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「株式会社メンタルヘルステクノロジーズ」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://mh-tec.co.jp/
- 休職をした背景、「人間関係不和」が56.4%で最多、続いて「長時間労働」が47.3%
「Q1.あなたが休職をした背景を教えてください(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「人間関係不和」が56.4%、「長時間労働」が47.3%という回答となりました。
・人間関係不和:56.4%
・長時間労働:47.3%
・不当な人事評価:39.1%
・業務内容の不適合:33.6%
・業務外の都合:14.5%
・その他:5.5%
ー58歳:入院の為
ー46歳:体調不良によるドクターストップ
ー46歳:家庭問題
ー47歳:持病の悪化(うつ病)
ー53歳:合併により社風が変わった
・わからない/答えられない:5.5%
- 他にも「上司のパワハラ」や「極度の疲労感や無力感」という理由も
Q1で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q2.Q1で回答した以外に、休職をした理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=104)と質問したところ、「上司のパワハラ」や「極度の疲労感や無力感」など54の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・38歳:上司のパワハラ。
・47歳:極度の疲労感や無力感。
・51歳:サービス休日出勤、モラハラ。
・62歳:上司との関係の不調。
・58歳:統合失調症と診断され、入院した。
・41歳:心の疲労。
・51歳:環境不適合。
- 休職に至るまでに約半数が、会社と「休職期間について」や「業務の引き継ぎについて」の調整を実施
「Q3.休職に至るまでに行った、会社との調整内容を教えてください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「休職期間について」が52.7%、「業務の引き継ぎについて」が48.2%という回答となりました。
・休職期間について:52.7%
・業務の引き継ぎについて:48.2%
・社会保険料の支払いについて:43.6%
・休職中の連絡手段について:43.6%
・傷病手当金の申請について:28.2%
・その他:0.0%
・会社との調整は全く行っていない:9.1%
・わからない/答えられない:2.7%
- 休職するまでに行った会社との調整の満足度は60.8%
Q3で「会社との調整は全く行っていない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q4.休職するまでに行った会社との調整の満足度を教えてください。」(n=97)と質問したところ、「かなり満足している」が16.5%、「やや満足している」が44.3%という回答となりました。
・かなり満足している:16.5%
・やや満足している:44.3%
・あまり満足していない:25.8%
・全く満足していない:12.4%
・わからない/答えられない:1.0%
- 休職中に関わった人物は、約7割が「上司」と回答
「Q5.あなたが休職中に関わった方をお選びください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「上司」が69.1%、「同僚(会社の仲間)」が52.7%という回答となりました。
・上司:69.1%
・同僚(会社の仲間):52.7%
・主治医:43.6%
・産業医:38.2%
・その他:6.4%
ー51歳:総務部長
ー27歳:人事担当者
・わからない/答えられない:3.6%
- 休職中に上司と関わった半数以上が、「現在の仕事の状況や悩み」を相談
Q5で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q6.あなたが休職中に関わった方との相談内容を教えてください。」(n=106)と質問したところ、上司へは「現在の仕事の状況や悩み」が53.9%、同僚(会社の仲間)へは「現在の仕事の状況や悩み」が58.6%、産業医へは「心身の状態について」が73.8%という回答となりました。
<上司>
・現在の仕事の状況や悩み:53.9%
・生活は規則正しく送れているか:26.3%
・心身の状態について:40.8%
・(通院している場合)通院状況や服薬、治療の内容:32.9%
・職場やプライベートの人間関係について:27.6%
・その他:9.2%
・わからない/答えられない:3.9%
<同僚(会社の仲間)>
・現在の仕事の状況や悩み:58.6%
・生活は規則正しく送れているか:29.3%
・心身の状態について:31.0%
・(通院している場合)通院状況や服薬、治療の内容:12.1%
・職場やプライベートの人間関係について:32.8%
・その他:6.9%
・わからない/答えられない:1.7%
<主治医>
・現在の仕事の状況や悩み:37.5%
・生活は規則正しく送れているか:52.1%
・心身の状態について:81.2%
・(通院している場合)通院状況や服薬、治療の内容:70.8%
・職場やプライベートの人間関係について:39.6%
・その他:6.2%
・わからない/答えられない:0.0%
<産業医>
・現在の仕事の状況や悩み:31.0%
・生活は規則正しく送れているか:50.0%
・心身の状態について:73.8%
・(通院している場合)通院状況や服薬、治療の内容:61.9%
・職場やプライベートの人間関係について:31.0%
・その他:2.4%
・わからない/答えられない:4.8%
- 他にも「どう復帰していくか」や「退職について」などを相談した人も
Q5で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q7.Q6で回答した以外の相談内容があれば、教えてください。(自由回答)」(n=106)と質問したところ、「どう復帰していくか」や「退職について」など46の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・51歳:どう復帰していくか。
・27歳:退職について。
・40歳:復帰後の仕事内容を上司や主治医や産業医と相談した。
・41歳:今後の見通し。
・41歳:お金問題。
・51歳:職場復帰時の復職先部署について。
・38歳:パワハラを行なっていた上司の処遇について。
- 休職時の産業医との関わりにおいて、42.7%が「企業側の意見を尊重している」ことに不満の声
「Q8.産業医との関わりにおいて、あなたが休職時に抱えていた悩み・不満を教えてください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「企業側の意見を尊重していると感じた」が42.7%、「連絡頻度が多く負担になった」が34.5%という回答となりました。
・企業側の意見を尊重していると感じた:42.7%
・連絡頻度が多く負担になった:34.5%
・休職のための判断・手続きまでの対応が遅かった:29.1%
・体調に関する相談のハードルが高い:23.6%
・復職時のサポートがなかった:16.4%
・その他:0.9%
・特にない:21.8%
・わからない/答えられない:2.7%
- 休職経験者として産業医に求める姿勢、「職場との調整を積極的に行ってほしい」や「少なくとも面談時は社員側に寄り添うべき」など
「Q9.休職経験を踏まえ、産業医に求める姿勢を教えて下さい。(自由回答)」(n=110)と質問したところ、「職場との調整を積極的に行ってほしい」や「症状と休職期間の目安ガイドライン」など59の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・58歳:職場との調整を積極的に行ってほしい。
・50歳:守秘義務の徹底と、少なくとも面談時は社員側に寄り添うべき。
・39歳:症状と休職期間の目安ガイドライン。
・53歳:企業内産業医なので、もっと社内の調整に関わってほしい。
・39歳:誰の味方なのか。
・47歳:積極的な介入。
・27歳:自分の意見を尊重してほしい。
・36歳:スムーズな配置転換の指示。復帰する時の面接。
- まとめ
今回は、メンタル不調を原因に休職した経験がある会社員110名を対象に、休職者と産業医との実態調査を実施しました。
メンタル不調により休職した経験がある会社員へ休職をした背景を伺うと、「人間関係不和」が56.4%で最多、次いで「長時間労働」が47.3%という回答結果になりました。また、休職中に約7割が上司と関わり、「現在の仕事の状況や悩み」を相談していることが判明しています。
そこで、休職時の産業医との関わりについて伺うと、42.7%が「企業側の意見を尊重している」ことに不満の声が挙がる他、産業医に求めることとして「職場との調整を積極的に行ってほしい」や「少なくとも面談時は社員側に寄り添うべき」などの意見がありました。
近年、従業員の健康管理を企業がしっかりとケアすることが求められている中で、企業と従業員の仲介役として産業医の重要性が増してきています。一方で、「企業側の意見を尊重している」など、産業医との関わりで悩みが存在しています。「健康経営」を目指している経営者・人事担当者は多いと思いますが、ただ産業医を雇えば良いというわけではないようです。まずは、社員が利用しやすい産業医のイメージ構築や自社に合った産業医の選択が社内の利用率を高めることが、企業の健康経営の後押しとなるのではないでしょうか。
- メンタルヘルスソリューションサービス「産業医クラウド」
「産業医クラウド」は、従来産業医が行っていた産業医業務を整理し、産業医のみが実施できる業務と保健師等の産業医以外の専門家やスタッフ、及びクラウドサービスに置き換え可能な業務に切り分け、企業における産業医業務に係る事務負担とコストを引き下げつつ従業員の健康管理の質を高めるというサービスです。これまでに10,000以上の事業場でお使いいただいています。
月額3万円(税別)からはじめられ、厚生労働省が提唱する4つのメンタルヘルスケアをサポートすることはもちろん、企業の健康経営を推進するためのクラウドサービス「EPLIS(エルピス)シリーズ」などさまざまなサービスを利用可能です。
https://www.avenir-executive.co.jp/sangyoui/
- メンタルヘルステクノロジーズ会社概要
『ウェルビーイングのスタンダードを創る』をビジョンとし、クラウドの活用と企業における最適なメンタルヘルスケア体制の構築によって「心身の健康問題を考えることが身近になる世界」を実現することを目指す企業です。産業医及び保健師等による役務提供サービスと労働者の心身の健康管理に関する各種クラウド型サービス「ELPIS(エルピス)」をパッケージ化した「産業医クラウド」を提供しています。
企業名 :株式会社メンタルヘルステクノロジーズ
代表 :代表取締役社長 刀禰真之介
設立 :2011年3月
所在地 :東京都港区赤坂3-16-11 東海赤坂ビル4階
HP :https://mh-tec.co.jp/
事業内容 :メンタルヘルスソリューション事業 (親会社、子会社)
デジタルマーケティング事業(親会社、子会社)
メディカルキャリア⽀援事業(子会社)
連結子会社:株式会社Avenir(アヴェニール)
株式会社ヘルスケア DX(ディーエックス)