炭酸カルシウムの研究を助成する白石科学振興会を設立

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白石グループは、ゴムやプラスチック、塗料、紙、シーラント、農材そして食品分野など様々な素材の原料となる「炭酸カルシウム」を専門に取り扱っています。海外拠点を含む22社によって構成され、製造を中心とする白石工業株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役会長:白石恒裕、URL https://www.shiraishi.co.jp/)化学品専門商社の白石カルシウム株式会社、研究開発の株式会社白石中央研究所をはじめ、各社が一丸となって多角的な事業展開を行っています。
  • 独創的な研究、社会の重要課題の解決に カルシウムの更なる発展に

次世代社会の基盤を構築するような炭酸カルシウムの独創的な研究、および社会の重要課題の解決に指針を与えるような研究を助成します。

  • 設立趣意 白石科学振興会の設立にあたって

いつの時代においても、我々が住む社会は、日々急速に進展しています。この社会が進展する先は、人類が希求する社会像である「すべての人が経済的には勿論、精神的、文化的に豊かで、健康、安全で、便利な社会」です。

1900年代の初頭、白石グループの創業者白石恒二は、世界に先駆けて、天然石灰石を原料とした工業的な合成炭酸カルシウム製造方法である「ガス化合法」を発明し、この社会の進展に大きな貢献を果たしました。この発明により、粒子の形と大きさを制御した高機能炭酸カルシウムの大量生産が可能になり、歯磨き粉をはじめ、自動車のタイヤやゴム製品、プラスチック部品、インクや塗料、あるいは食品の添加物として世界の国々で用いられ、それぞれの国における“豊かで、便利な社会”の構築を推し進めました。

進展をする社会には、いつの時代にも、行く手を阻む多くの困難な課題が生じます。現代社会も、少子高齢化対策、あるいは脱炭素社会の実現やSDGsの達成をはじめとする多くの課題の解決を迫られています。これらの課題の中には、我が国において豊かな資源の一つであるカルシウムあるいはカルシウム化合物により解決が期待できるものがあり、現在大変活発な研究が展開されております。

カルシウムは、人間をはじめとする動物、植物にとってナトリウム、カリウム、リン等と並んで、生体内の情報伝達や生理機能を司る大変重要な基本元素であり、カルシウムやカルシウム化合物による動物の疾病予防や植物の生長促進により人類の健康増進や食料問題の解決が期待されています。さらには、環境、エネルギー、生体材料あるいは先進工業材料の開発など、非常に広範な分野の問題を解決する可能性があり、一刻も早いカルシウムやカルシウム化合物の高度利用に関する研究の成果が待ち望まれています。

そこで、この度「白石科学振興会」を設立して、カルシウムおよびカルシウム化合物の高度利用とそれに関連する科学と工学に関する研究の振興を図りたいと思います。

お陰様で、白石グループの白石工業株式会社は一昨年に創立100周年、また株式会社白石中央研究所は本年に創立50周年を迎えることができました。

これまで多くの方々からいただいたご協力、ご支援に対し、深甚なる感謝の意を込めて、白石科学振興会の活動を通じてカルシウムや炭酸カルシウムを含むカルシウム化合物により新しい社会の扉が開けるように尽力してまいります。

本振興会の活動が、現代社会が抱える困難な課題を解決して、人類が願う「すべてに豊かで、便利な社会」への歩みを加速させ、社会の発展のお役に立てることを切に願っております。

  • 公式サイト

https://www.shiraishi.co.jp/about/shiraishi-fsd/

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