ガザ北部から新生児31人を救出、ユニセフは命を守る支援を継続【プレスリリース】

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南部ラファにある病院のベッドで眠る赤ちゃん。(ガザ、2023年11月撮影) (c)UNICEF_2023南部ラファにある病院のベッドで眠る赤ちゃん。(ガザ、2023年11月撮影) (c)UNICEF_2023

【2023年11月19日 アンマン(ヨルダン)発】

本日、ガザ北部のシファ病院でかろうじて生きながらえていた31人の新生児が救出され、ガザ地区南部へ移送されました。 ユニセフ(国連児童基金)は、国連の機関間の取り組みの一環として、世界保健機関(WHO)、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)、国連人道問題調整事務所(OCHA)および国連地雷対策サービス部(UNMAS)と共に、またパレスチナ赤新月社や医療当局、病院のスタッフと協力して、極めて危険な状況下で救出活動を行いました。

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シファ病院では、すでに何人かの赤ちゃんが命を落とし、すべての医療活動が完全に崩壊していました。そのような状況で、新生児たちの状態は急速に悪化していたのです。

 

新生児たちは、保健当局の要請を受けて、シファ病院からガザ南部のラファにある病院へ、医療スタッフの監視のもと、温度管理された保育器で守られながら移送されました。赤ちゃんたちの状態は現在安定しており、新生児集中治療室で治療を受けています。ユニセフとパートナーは、赤ちゃんの身元確認と登録を進め、可能な限り両親や家族と再会できるよう支援しています。

 

戦闘が激化して以来、ユニセフはガザ地区の南部と中部の病院に医療物資とベビー用品を提供し、他の新生児集中治療室にいる新生児を含む約24万4,000人を支援してきました。さらに、5つの病院にトラックで水を輸送し、1人1日3リットルの水を約5万人に供給しています。

 

病院、保健医療施設とその職員は攻撃から守られなければなりません。患者、保健医療従事者、民間人を暴力から守るため、あらゆる手段が講じられなければなりません。ユニセフは引き続き、即時の人道的停戦を求め、命を守るための燃料と医療物資が、どこであろうと、医療施設に必ず届くようにすることを訴えます。

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ユニセフ「ガザ人道危機 緊急募金」 ご協力のお願い

(公財)日本ユニセフ協会は、ユニセフ「ガザ人道危機 緊急募金」を受け付けています。最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるため、ご協力をお願い申し上げます。

 

1.  クレジットカード/ネットバンク/Amazon Pay/携帯キャリア決済/コンビニ払いから

ガザ人道危機 緊急募金 | 日本ユニセフ協会

 

2.  郵便局(ゆうちょ銀行)から

振替口座:00190-5-31000/口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会

*通信欄に「ガザ」と明記願います。

*窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。

※公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。

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■ ユニセフについて

ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。 https://www.unicef.or.jp/

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます

 

■ 日本ユニセフ協会について

公益財団法人 日本ユニセフ協会は、33の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/

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