Golden Cupとは、国際フェアトレード認証コーヒーを生産する国ごとに毎年行われるコーヒーの品評会です。今回日本で開催するGolden CupのカッピングイベントはGolden Cup Peru2023と連動しており、ペルー大会のファイナリストとして出品される全銘柄(21銘柄)を現地に先駆けて評価します。日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)のサスティナビリティ委員会との共催での開催となります。
コーヒーの生産される背景には、児童労働・強制労働などの人権問題や温暖化による栽培地の減少、異常気象による収穫数の激減など、様々な社会・環境問題が隠されています。フェアトレードはそのような社会・環境問題の解決に向けた取り組みの一つです。
日本におけるサステナブルなコーヒーの購買をさらに増やしていくためには、商品の「品質」との両立が大きなポイントとなります。特にコーヒーは原料の品質が最終製品の質に大きく影響する特徴を持ち、開発途上国の生産者たちも品質の向上に近年注力してきました。
フェアトレードでは、フェアトレード・プレミアム(奨励金)のうち25%を品質向上への投資へと義務付け、品質向上のためのトレーニング等を世界中で実施して取り組んできました。その結果として、近年フェアトレード認証コーヒーの品質は大きく上がってきています。
そこで今回、「スペシャルティコーヒー界の眠れる巨人」とも評され、近年急速に注目が集まっているペルーのコーヒーを題材に、日本で初めて国際フェアトレード認証コーヒーだけを集めたプレカッピング(品評会)を行います。
9月22日に開催するプレカッピングセミナーにて選ばれた上位5銘柄は、翌週9月27日~29日に出展するアジア最大のスペシャルティコーヒーの展示会であるSCAJのセミナー及びフェアトレード・ジャパンブースにて、カッピング・試飲でお試しいただけます。
フェアトレード・ジャパンブースでは、世界各国よりフェアトレード認証生産者が数十名来日し、直接コーヒー豆や産地のご紹介をさせていただきますので、ぜひお立ち寄りください。
また、9月28日には「持続可能性と品質を両立するフェアトレード認証の最前線」をテーマにセミナーを開催します。近年、品質への評価が上がってきているフェアトレード認証コーヒー。サステナビリティと品質を両立する取り組みについて、ペルーの事例紹介のほか、フェアトレード認証に取り組む生産者ならびに企業から登壇者を迎え、生産国・消費国、双方の視点から考えます。
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セミナー
セミナー名:「持続可能性と品質を両立するフェアトレード認証の最前線」
日時:2023年9月28日(木)13:00~14:30
会場:東京ビッグサイト 南ホール・セミナールームE
共催:SCAJサスティナビリティ委員会、認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン
特別協賛:ワタル株式会社
パネルディスカッション登壇者:
・ 小川珈琲株式会社 専務取締役/COO 宇田吉範様
・ 中南米フェアトレードネットワーク団体 CLAC コーヒーマネジャー Paulo Ferreira Junior
・ 国際貿易センター(ITC)Cecília Megumi Sanada
・ 認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン 事務局長 潮崎真惟子
セミナー司会・ご挨拶:
・ SCAJサスティナビリティ委員会 委員長 江藤 雄介(兼松株式会社)
・ SCAJサスティナビリティ委員会 副委員長 伊藤 亮太(株式会社堀口珈琲)
概要:近年フェアトレードコーヒーの品質への評価が上がってきています。サステナビリティと品質を両立する取組みについてペルーの事例などからご紹介します。日本で初めて開催されたフェアトレードコーヒーの品評会「Golden Cup Peru プレカッピング@日本」で上位入賞した認証コーヒーの試飲も行います。
※事前お申込が必要です。ご希望の方は下記担当までご連絡ください。
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SCAJ
日時:2023年9月27日(水)~29日(金)10:00~17:00(最終日は16:00まで)
会場:東京ビッグサイト 西展示棟3・4ホール
【認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン】
1993年設立。国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)の構成メンバーとして、日本国内における国際フェアトレード認証ラベルの認証・ライセンス事業、フェアトレード の啓発・アドボカシー活動を行う認定NPO法人です。国際フェアトレードラベル機構は、公正な取引を通じた世界の貧困問題の解決、生産者の持続可能な生活の実現を目指して1997年設立された国際組織。現在開発途上国 71カ国・190万人以上の生産者・労働者と消費国30カ国メンバーが参加しています。