この助成は、大学や研究機関の知見を活用し、将来の環境・エネルギー産業を牽引する事業創出を目的としたもので、これにより、東京大学大学院農学生命科学研究科・人間環境大学・農研機構とともに産学官連携によるミズアブを原材料とした飼料の「事業化可能性基礎調査」をスタートさせます。
このプロジェクトの背景には、「タンパク質危機問題」があります。現在、増加を続ける世界の人口が、2050年には約100億人に達するといわれていて、この人口増加と新興国の食生活の変化により、早ければ2025年から30年頃までにはタンパク質の需要が供給を上回るタンパク質危機が起こるのではとの見方がされています。
中でも、人間にとって主要なタンパク質の一つである魚は、世界的に消費総量が増加する一方、日本国内では養殖にかかるエサ代の高騰により水産業の衰退がささやかれ、近い将来、魚は高価で手に入りにくい食材となる可能性があります。
そこで双葉三共が着目したのが"アメリカミズアブ"です。ミズアブはハエ目ミズアブ科の昆虫で、個体に含有する栄養や量、バランスともに大変優れたタンパク源となり、世界的にも養鶏や養殖魚の代替飼料として事業化されています。
双葉三共は、食品残渣を受け入れ、発酵させ堆肥化する事業を展開しています。この残渣をミズアブの飼料にし、効率的にミズアブを育て、水産養殖の代替飼料として生産・活用していく考えです。
双葉三共は、今後も、持続可能な社会の実現を目指し、ミズアブの研究を通じて新たな循環型モデルを構築してまいります。
●ミズアブ飼料『事業化可能性基礎調査』プロジェクトメンバー
【主幹・研究実施】
双葉三共株式会社
【研究支援・アドバイザー】
東京大学 大学院農学生命科学研究科・農学部
人間環境大学 環境科学部
農研機構 生物機能利用研究部門
ツネイシカムテックス株式会社 技術管理部
― 本件に関するお問い合わせ先 ―
ツネイシホールディングス株式会社
広報部
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TEL:084-987-4915