アーティスト与那覇俊のパブリックアートへの初挑戦。この夏、調布市文化会館「たづくり」に登場した超細密世界! 国内初公開!!

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アートプレイス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 工藤安代)が、このたびアートディレクションしたパブリックアート《有限内の無限 0=3》を7月から12月下旬まで、調布市文化会館 たづくりにて国内初公開いたします。
国内外で活躍するアール・ブリュットアーティスト、与那覇俊による自身初のウォールアート作品となります。

https://www.artplace.co.jp/project/chofu_city_culturalhall_tazukuri_2023_yonaha/

  • 調布市文化会館「たづくり」のパブリックアートで与那覇俊の世界観を体験

与那覇にとって初のコミッションワークであり、公共空間で初公開となる本作品が、映画と文化の香り漂う街、調布の調布市文化会館 たづくりの1Fエレベーターホールに完成しました。夏休みにから年末まで訪れる人々に、与那覇の独自の世界観を鮮やかに伝え、発見と無限の想像を巡らす体験の場を届けます。アートディレクションしたアートプレイス株式会社は、アール・ブリュット作品をパブリックに展開することで、アーティストの多様性のみならず、作品を通じて多様な社会のあり方を伝えます。

(自社調べ:アール・ブリュットアーティストによる国内のパブリックアートとして 国内初めての事例 [2023年8月時点])

【開催概要】
公開期間:2023年7月初旬〜12月下旬
公開期間:8:30~22:00 [毎月第4月曜とその翌日休館(変則あり)]
公開場所:調布市文化会館 たづくり1階 エレベーターホール

       (182-0026 東京都調布市小島町2丁目33−1)
アーティスト:与那覇 俊
事業主:公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団
施設名:調布市文化会館 たづくり
アートディレクション:アートプレイス株式会社
コーディネーション:嘉納礼奈

  • 約2.7×5メートルのウォールアートがエレベーターホールに登場!

今回、与那覇自身のキャリアで初のコミッションワークとなった2作品は、調布市とエレベーターからインスピレーションを受けて制作した原画をもとにウォールアートへと展開されました。

  • 《有限内の無限 0=3》限られた空間に描かれる最大限の情報

与那覇は、「コンピューターは、30cmほどの小さな画面の中に、相当数の情報を含んでいる」とし、自身の絵画において、その限られた紙面にできる限り多くの情報を詰め込むように、速記でカラフルなマーカーを用いて描きます。世界情勢、自分の人生、ダリやダ・ビンチなどの西洋の巨匠の絵画、架空のヒーロー「調布マン」など、過去・現在・未来、現実と空想、自己と他者が、まるで曼荼羅のような表現空間に交錯します。

調布マンをイメージしたキャラクター

調布の形にかたどられた正義の味方「調布マン」には、頭に、調布を象徴した楠の木、左手には百日紅(サルスベリ)、右手にはメジロが描かれています。エイサーを踊ったり、調布の人たちにコーラを奢ったりするキャラクターといいます。

色彩と文字がくりひろげる鮮やかな世界

さらに与那覇にとって重要な要素は文字の存在です。画面の隙間にあますことなく記した言葉のなかには、調布に関連したダジャレの数々も含まれます。たとえば、与那覇は「百日紅」の言葉から、バナナの皮でつるっと滑った猿の回転により電気エネルギーが生まれた、と言います。
調布マンが繰り広げる壮大なイメージに、次のエレベーターの扉が開くまで、つい引き込まれて見入ってしまうことでしょう。

作品名:《有限内の無限 0=3》
制作年:2023年
素材(原画):鳥の子紙, マーカー, カラーペン
サイズ(原画):546×1062mm, 546×936mm

  • アーティスト紹介

【与那覇 俊|よなは・しゅん】
1979年 沖縄県生まれ 2003年 茨城大学理学部卒業。
在学中に民族音楽のフォルクローレに熱中し、大学を1年休学して南米中部ボリビアでプロの音楽家と交流する機会を得る。帰国後、精神を患うも大学を卒業し教育資格を取得、沖縄へ帰郷する。2013年より知人の作品に影響され、本格的に絵画を描き始める。周りの勧めで公募展に応募するようになり、365日、描き続けて現在のスタイルを確立し、国内の公募展やグループ展で発表している。またパリの近現代芸術の殿堂、ポンピドゥセンターに作品が収蔵されている。(撮影:大湾朝太郎)

【主な展示歴】
2023「あいまいな あわいの まにまに」はじまりの美術館, 福島
2022 アートキャンプ2022「素朴の大砲」, 沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)県民ギャラリー, 沖縄

2021 ポコラート世界展「偶然と、必然と」, アーツ千代田3331, 東京 他多数

【主な受賞歴】
2022 「第25回 岡本太郎現代芸術賞」入選
2020 「沖展」うるま市長賞 絵画部門
2018 「沖展」浦添市長賞 絵画部門,

       「第18回 岡本太郎現代芸術賞」入選
2016 「ポコラート全国公募 vol.6」中村政人賞
2013 「こころの芸術文化フェスティバル2013」最優秀賞

他多数

  • アーティストインタビュー

ArtPlace Inc. アーティストインタビュー 

弊社Webリンク:https://www.artplace.co.jp/information/interview_yonahashun/

Youtube リンク: https://youtu.be/0r5gNZYuQnc

  • 「たづくり」のエレベーターホール・アートプロジェクトとは

調布市文化会館たづくりの1階エレベーターホールは、たづくりを利用する市民が最初に立ち寄る重要な玄関口として位置づけられています。この特別な空間とエレベーターを待つ隙間時間を活用して、現代アートを気軽に体験できる機会を設けています。
平成29年より開始した本アートプロジェクトの第9期となる今回は、調布市が共生社会の実現に向け取り組んでいる「調布市パラアート展」(平成29年度より開始)にともない、アール・ブリュット*の作家による作品を展開しました。
*アール・ブリュット:正規の芸術教育を受けていない人が独特の方法を生み出して完成させたアートです。近年、日本発アール・ブリュットが海外で高い評価を受けています。与那覇も国内外で活躍する注目作家です。

 令和5年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業

たづくりへのアクセス : https://www.chofu-culture-community.org/tazukuri/access

  • たづくり」利用者様の声

夏休みの利用者も多い同会館では、エレベーターの扉が開くまでにじっくり見入る人、お仲間で同行される方々との会話のなかで、さまざまな声をいただきました。

【たづくり 利用者様のコメントより】
「カラフル!」「とても楽しそう」「百日紅の花の色にも見える」

「とても素敵ですね」と、エレベーターの扉が開くまで楽しんでいただいています。

同館の担当者様からもコメントをいただきました。
「迫力があって圧倒されますね。色彩が華やかで、いろいろな文字があって、飽きません。当館では1日約4,000人の来館者があり、このエレベーター利用者の皆さんに、次のエレベーターを待っている間も長く観てもらえます。作品の背景を聞くと、もっとじっくり観たくなる、とても味わい深い作品ですね。」

  • アートプレイス株式会社 について

アートプレイスは、その前身を株式会社タウンアート(1983年創業)とし、2021年、社会ニーズの変化に伴う事業拡大を実行するために新たに生まれ変わり再スタート致しました。全国の民間企業や公共施設、医療や教育施設等へのアートプロデュース事業を行ない、全国にて650を超えるプロジェクト実績を誇っております。
「人びとの創造性を最大限に発揮させるための場づくり」をめざし、アートを通じてすべての場を人間らしく、クリエイティブな場へとプレイスメイキングしていくことが当社の社会的使命です。40年の節目を迎えた今、より力強くアートの創造性を社会につなげ、日本のアーティストにさらなる活躍の場を提供することを目指しております。

【会社概要】
社名:アートプレイス株式会社
本社所在地:東京都千代田区神田須田町2-2-7-5F
代表取締役:工藤安代
設立: 2021年 [創業年:1983年]
事業内容:オフィス・公共施設・病院・教育施設等へのアートプロデュース及び講演会、シンポジウム等の企画、運営
HP:https://www.artplace.co.jp/

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