しかし、「省エネ」を時代背景として、いったんはLED化されたものの、現在はありません。
その一方で、リネストラランプがもつ独特の風合いやデザインに対して根強いファンも多く、復活を求める声も多かったことから、ウシオライティングが開発に着手しました。
LINEA LAMPは、Ra80タイプのLEDチップを76個、直管内に並列配置させています。
リネストラランプと同じ光を再現するため、ディフューザー(拡散板)をLED近くに配置させるとともに、光を後ろに回す内部ディフューザーを設け、二重で光を散らしています。ディフューザーについては拡散度(樹脂の濃度)試験を重ね、最適な拡散具合にしています。その結果、LINEA LAMPは全周囲発光して見えるだけでなく、60W形リネストラランプと同等の明るさ(全光束400 lm/2200K)※1までも再現、白熱電球が放つ温かみのある光、より最適な調光調色を提供します。さらにデザインの最適化を図り、リネストラランプの形状を再現しています。
点灯イメージ
MAXRAYが考える、低色温度のリネストララプ代替のLEDランプがつくりだす光は、『ノスタルジックでありながら、スタイリッシュで新しい未来を感じさせる光』です。価値観が多様化する現代だからこそ、単なる懐古主義に浸るのではなく、つねに新しい「光のあり方」を提案します。
なお、LINEA LAMPには、「Ori(オリ)」、「Ita(イタ)」、「Haco(ハコ)」という3種類の専用器具をラインアップさせ、シリーズ化しています。
※1:当社調べ[LINEA LAMP ME99985-87(ULED-100V6.1W-S14d/D/22/500)との比較]
■ 主な製品特長
● 豊富なバリエーション
ラインアップさせた3種類には、それぞれ以下の特長を備えています。
1) Ori オリ(曲げる)
取り付け面に美しい陰影をつくりだし、LINEA LAMPと一体化した空間演出を叶えます。器具のカラーは、サテンホワイト、サテングリーン、サテングレー、レッドゴールドの4色です。
2) Ita イタ(カットする)
ランプの存在感を抑えるため、限りなくコンパクトにしました。器具のカラーは、マットブラック、レッドゴールドの2色です。また、光を柔らかに包み込むオプションカバーを用意しています。
3) Haco ハコ(組み合わせる)
LINEA LAMPを組み合わせることができるので、多彩なバリエーション展開が可能です。シックからカジュアルまで、さまざまなシーンで威力を発揮します。器具のカラーは、マットライトグレー、マットダークグレーの2色です。
● 色温度
リネストラランプの温かみある光を再現する色温度は、揺らめくろうそくの炎のようにほんのりと赤みを帯びた2200K、穏やかで優しげな夕焼けのオレンジ色を表現する2700K、空間やシーンに合わせて灯りをアレンジできる調色(2100K~2500K)の3種類で、調光も可能です。
調光調色については、色温度の可変範囲や調光のタイミングなどについて、さまざまなシミュレーションを重ねながら最適化させています。
■ 主な用途
住宅、商業施設、ホテル、飲食店など
■ 販売について
● 希望小売価格:12,500~14,500円(税別) ※器具:8,500~29,500円(税別/ランプ別)
● 販売目標: 2,000台(2023年度)
● 販売開始日: 2023年4月17日(月)
■ウシオライティング株式会社について
ウシオライティング株式会社(本社:東京都)
1963年設立。ハロゲン、LED、レーザーなどの各種光源および、それらを搭載したランプ、照明器具・機器の製造販売に加え、プロジェクターや、産業機器を販売しています。近年では、エンターテインメント向けとして照明、映像、音響に関するハードとソフト(制御、演出などを含む)を統合したビジネス提案、産業分野においてはパートナーネットワークを活かした複合的なサービス提供による、ソリューション型事業を積極的に展開しています。
■ウシオ電機株式会社について
ウシオ電機株式会社(本社:東京都、東証6925)
1964年設立。紫外から可視、赤外域にわたるランプやレーザー、LEDなどの各種光源および、それらを組み込んだ光学・映像装置を製造販売しています。半導体、フラットパネルディスプレイ、電子部品製造などのインダストリアルプロセス分野や、デジタルプロジェクターや照明などのビジュアルイメージング分野で高シェア製品を数多く有し、近年は医療や環境などのライフサイエンス分野にも事業展開しています。