国際航業、第6回インフラメンテナンス大賞「優秀賞」を受賞

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国際航業株式会社(代表取締役社長:土方 聡、以下「国際航業」)は、国土交通省主催の第6回インフラメンテナンス大賞のメンテナンス実施現場における工夫部門において、優秀賞を受賞しました。
受賞した取り組みは「ナローマルチビーム・レーザスキャナ・UAVを用いた港湾施設の効率的な三次元計測」です。

インフラメンテナンス大賞は「日本国内における社会資本のメンテナンスに係る優れた取組や技術開発を表彰し、好事例として広く紹介することにより、我が国のインフラメンテナンスに関わる事業者、団体、研究者等の取組を促進し、メンテナンス産業の活性化を図るとともに、インフラメンテナンスの理念の普及を図ることを目的として実施」されます。(国土交通省HPより抜粋)

■取り組み概要
「ナローマルチビーム・レーザスキャナ・UAVを用いた港湾施設の効率的な三次元計測」

港内の静穏を維持するために設置されている沖合の外郭施設においては、台風・季節風による高波浪により、構造本体の滑動・沈下、消波工の沈下・散乱等の変状が発生します。本手法は、港湾施設の現況確認(天端高、変状等)を行う上で安全な手法(陸上部:UAVとレーザスキャナの併用、水中部:ナローマルチビーム)で三次元データを取得することを目的に取り組んだ手法であり、維持管理メンテナンスの効率化、定量化、可視化を実現するとともに、港湾施設の適切な維持管理修繕・長寿命化、作業の安全に寄与します。

取り組み全体イメージ取り組み全体イメージ

 

左:レーザスキャナ計測  右:ナローマルチビーム測深左:レーザスキャナ計測  右:ナローマルチビーム測深

 

 

点群表示点群表示

■受賞理由
消波ブロック上での測量作業、潜水作業を必要としないため、現場作業の効率化、安全性向上を図ることができること、また、未計測域に関してはUAV写真測量で補完が可能なことなど、維持管理メンテナンスの効率化、定量化、可視化を実現し、適切な維持管理修繕・長寿命化に寄与する取り組みであるとして評価されました。

■取り組みのポイント
消波ブロック上での測量作業、潜水作業を回避したことは、これまで気象や海象に左右されてきた現場作業の効率化に加え、作業の安全性が格段に向上します。

また、陸上部は防波堤上からレーザスキャナ、水中部はナローマルチビームにより計測する手法は、消波ブロックの海側が未測域となってしまうことが課題でした。この課題を解決するため、UAV写真測量を併用して空中写真により補間することで、未測域をなくすことを実現しました。これにより、本手法による3次元地形データや写真から客観性の高い現況資料の作成が可能となりました。

国際航業は、今後も多様なセンサによる位置測位技術を用いて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

▼参考サイト
国土交通省プレスリリース https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001574213.pdf
受賞者一覧 https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001574214.pdf

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