宮城県の令和4年度原子力防災訓練において「ポケットサイン」の実証訓練を行いました

この記事は約4分で読めます。
ポケットサイン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:塩谷明達)は、2022 年 10 月 29 日(土)に宮城県で実施された令和 4 年度原子力防災訓練に参画し、避難活動におけるデジタル身分証アプリの有用性を確認いたしました。

当社は、宮城県と原子力防災に関する協定を結んでおり、より安全で効率的な避難体制の構築を目指して、スマートフォンアプリ「ポケットサイン」および避難所管理システムの開発に取り組んで参りました。 この取り組みの一環として、宮城県にて行われた今年度の原子力防災訓練において、当社のデジタル身分証アプリ「ポケットサイン」の実証訓練を行い、実際に地域住民の方や自治体職員の方にご利用いただきました。

訓練で使用したアプリ(画面は開発中のものです)訓練で使用したアプリ(画面は開発中のものです)

令和 4 年度原子力防災訓練について
 

本訓練は、東北電力女川原子力発電所における重大事故の発生を想定したもので、女川原発の周辺の PAZ、準 PAZ および UPZ にお住まいの住民の方々を対象とした避難訓練が行われました。

このうち女川町と石巻市を対象とした避難に関しては、避難支援アプリとして「ポケットサイン」を利用した訓練を行い、約 70 名の幅広い年齢層の方々(石巻市・女川町の住民の皆様、市町職員の皆様、宮城県職員の皆様、他)にアプリをご体験いただきました。 参加者の方々は、訓練当日に初めて「ポケットサイン」に触れた方が大半でしたが、スマートフォンのプッシュ通知による避難先の案内に従って避難を開始し、大崎市・栗原市にある避難所に到着した後も、アプリの受付支援機能を用いた避難所受付が滞りなく行われました。

今後は、アプリの更なる改善とともに、自然災害なども含む幅広い場面への活用について、実運用の実現を目指し、引き続き開発に取り組んでまいります。

ポケットサインについて

当社は “DAWN of DIGITAL IDENTITY” というビジョンのもと、より安全で効率的な暮らしの実現を目指し、マイナンバーカードや公的個人認証を利活用するサービスの開発を行っています。

現在開発中のスマートフォンアプリ「ポケットサイン」は、マイナンバーカードの情報をスマートフォン内に登録することができ、宿泊施設でのチェックインや銀行口座開設時の本人確認など、暮らしのさまざまな場面で活用できるデジタル身分証アプリです。

本訓練では、避難所に掲示された二次元コードをアプリによって読み取る機能で受付を行いました。これ以外にも、受付用のシステムは、スマートフォンのオフライン時やマイナンバーカードのみを所持している人を想定した受付にも対応しており、受付を完了した避難者の名簿を迅速かつ正確に作成する機能も備わっています。

さらに、避難所の運営支援機能として、避難所ごとに不足している物資や、避難所生活でのお困りごとを把握するための、アプリを通じたアンケート機能も提供しております。

「ポケットサイン」は、開発当初より自然災害や原子力災害を想定した防災アプリとしての側面を重要視しており、災害時における安全で効率的な避難活動をサポートできるよう、さらなる機能の充実を目指します。
 

避難所に掲示される「ポケットサイン」の二次元コード避難所に掲示される「ポケットサイン」の二次元コード

避難所で利用されるテント避難所で利用されるテント

 

タイトルとURLをコピーしました