【新刊書籍】『JSQC選書34 食の安全 HACCPの本質を理解してISO 22000を使いこなす』を発行!~ISO 22000:2018の積極的な利活用を~

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★荒木惠美子先生「食の安全」出版記念セミナー開催予定★
会場:ライブ配信 日時:2022年11月15日(火) 15:00~16:30
https://shinsaweb.jsa.or.jp/Seminar

 近年、SDGs(Sustainable Development Goals: 持続可能な開発目標)が課題となり、食を取り巻く環境が急変しています。その中で、食に関する組織や人々が食品安全を実現するために、また、食品安全を消費者に提供するために、ISO 22000の積極的な活用を推進します。

《書籍案内》

わが国のHACCPは、1995年頃から普及が進んできましたが、いずれも任意の制度によるものでした。しかし、世界的にHACCPを制度化している国が多いことから、2018年6月に食品衛生法が改正され、2020年6月1日、食品等事業者に対する”HACCPに沿った衛生管理”が制度化されました。それまで、わが国の食品産業分野では、ISO規格への馴染みは薄いものでしたが、この改正によりISO 22000は存在感を増しました。

ISO 22000は、コーデックスHACCPを骨格としたMS規格ですが、適用範囲が広く、要求事項は汎用性があり、規模及び複雑さを問わないため、食品安全を商品に提供するための最適な規格です。本書は、コーデックスHACCPの7原則・12手順に沿ってISO 22000:2018を解説し、さらに、HACCPを食品安全マネジメントシステム(FSMS)に組込むためのISO 22000:2018のねらいを紹介することで、ISO 22000:2018の積極的な利活用の手助けとなります。
 

 

 

 

《目次》

第1章 HACCP とは何か
1.1 HACCP の読み方
1.2 HACCP の概念と沿革
1.3 HACCP 適用の7 原則・12 手順
1.4 コーデックス規格とISO 規格
 1.4.1 コーデックス規格の概要
 1.4.2 ISO 22000 シリーズとコーデックス規格

第2 章 我が国の取組み―HACCP の制度化への経緯
2.1 我が国のHACCP への取組み―諸外国の規制に基づく輸出食品の取組み
 2.1.1 米国水産食品HACCP 規則(21 CFR Part 123)と認定制度
 2.1.2 米国食鳥肉製品HACCP 規則(9 CFR Part 417 他)
 2.1.3 EU HACCP 規則
2.2 我が国のHACCP への取組み―任意制度としての取組み
 2.2.1 総合衛生管理製造過程に基づく承認制度
 2.2.2 自治体HACCP 等認証制度
 2.2.3 業界団体認証制度
 2.2.4 その他の認証制度
2.3 食品衛生法の改正に伴うHACCP の制度化
 2.3.1 食品衛生法改正の背景
 2.3.2 HACCP の制度化
 2.3.3 関連する新たな規則―自主回収の報告制度
 
第3 章 食品安全ハザード
3.1 ハザードの定義
3.2 ハザードの3 分類
3.3 ハザードの推移
3.4 ハザードと食中毒統計
3.5 食品等事業者が直接管理できなかったハザード
3.6 ハザードとリスク分析
3.7 今日的ハザード
3.8 その他,広義のハザード

第4 章  ISO 22000:2018 への理解―コーデックスHACCP とISO 22000:2018
4.1 コーデックスの食品衛生の一般原則(General Principles of Food Hygiene)(CXC 1-1969, Rev.2020)改訂のポイント
 4.1.1 コーデックスの定義
 4.1.2 “より大きな注意を要するGHP”
4.2 HACCP 適用の指針(7 原則・12 手順)
 4.2.1 コーデックスHACCP(手順1):チームの編成及び適用範囲の特定
 4.2.2 コーデックスHACCP(手順2 及び3):製品の記述,意図される用途及び使用者の特定
 4.2.3 コーデックスHACCP(手順4 及び5):フローダイアグラムの作成及び現場確認
 4.2.4 コーデックスHACCP(手順6)原則1 ハザード分析の実施及び管理手段の決定
 4.2.5 コーデックスHACCP(手順7)原則2 重要管理点(CCP)の決定
 4.2.6 コーデックスHACCP(手順8)原則3 妥当性確認された管理基準(critical limit) (ISO 22000 では許容限界)の設定
 4.2.7 コーデックスHACCP(手順9)原則4 各CCP のためのモニタリングシステムの設定
 4.2.8 コーデックスHACCP(手順10)原則5 改善措置の設定
 4.2.9 コーデックスHACCP(手順11)原則6 HACCP プランの妥当性確認及び検証手順の設定
 4.2.10 コーデックスHACCP(手順12)原則7 文書及び記録方法の設定

第5 章  ISO 22000:2018 への展開―HACCP からFSMS へ
5.1 FSMS の原則―プロセスアプローチとPDCAサイクル
5.2 リスクと機会
5.3 食品安全マネジメントシステムの運用(8.5,8.6,8.7,8.8)
5.4 ISO 9001:2015 における設計・開発のプロセスとHACCP の関係
5.5 パフォーマンス評価(9):統計的手法
 5.5.1 統計的解析の目的
 5.5.2 管理図の活用
5.6 パフォーマンス評価(9):内部監査(9.2)―HACCP監査の特徴
5.7 改善(10)と不祥事
5.8 食品安全文化と食品防御
 5.8.1 食品安全文化(food safety culture)
 5.8.2 食品防御(food defense)

第6 章 今後の課題
6.1 ハザードコントロール指針
6.2 予測微生物モデル
6.3 迅速試験法のニーズとサンプリング
 6.3.1 迅速試験法
 6.3.2 サンプリング
6.4 試験検査の品質管理と品質保証

 ISO 22000に関しましては、特設ページを設けております。
書籍以外にも、組織の認証審査やセミナー・説明会、資格登録についての情報がご覧いただけます。是非ご覧ください!!

▼ISO 22000/HACCP 特設ページ
https://www.jsa.or.jp/iso22000sp/

▼書籍情報 10月20日発売
『JSQC選書34食の安全 HACCPの本質を理解してISO 22000を使いこなす』
一般社団法人 日本品質管理学会 監修 荒木 惠美子 著
価格:1,980円(税込)  四六判・190頁
https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0100/index/?syohin_cd=350489

 
▼関連書籍はこちら
https://www.jsa.or.jp/iso22000sp/iso22000book/
(担当部門:出版情報ユニット 出版情報サービスチーム MAIL csd@jsa.or.jp)

 
▼関連セミナーのご案内
https://www.jsa.or.jp/iso22000sp/iso22000seminar/
(担当部門:研修ユニット 研修チーム MAIL etd@jsa.or.jp)

▼食品安全マネジメント認証審査のご案内
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(担当部門:マーケティングユニット 営業チーム MAIL msed@jsa.or.jp)
 

■日本規格協会グループ(JSA)について
 日本規格協会は、1945年12月に 「工業標準化及び規格統一に関する普及並びに啓発等を図り、技術の向上、生産の能率化に貢献すること」を目的に設立されました。
 我が国の総合的標準化機関として当協会では、JISの開発、JSA規格の開発、国際規格ISO、IECの開発、JIS規格票の発行と販売、国際規格・海外規格の頒布、年間約100種類に及ぶ多彩なセミナーの提供、ISO 9000、ISO 14000をはじめとする各種マネジメントシステムの審査登録、各種サービスに関する認証、マネジメントシステム審査員などの資格登録、品質管理検定(QC検定)等の事業に取り組んでおります。
 一般財団法人日本規格協会、日本規格協会ソリューションズ株式会社、一般財団法人日本要員認証協会の三法人から成る日本規格協会グループは、モノづくりからサービスまで広範な産業界の標準化ニーズを探求し、多様な事業活動を通じて、高付加価値を伴う商品やサービスの創出・提供にグループ一丸となって努めてまいります。

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