www.chissobokan.com
- 【チッソボカン誕生の背景】
環境保全・富栄養化防止の観点から、我が国の工場や畜産農場からの排水における窒素濃度の規制は年々厳しさを増しています。多くの企業や農家がその規制を守るために大量の薬品を必要とし、多くのコストを費やしています。
従来手法ではメタノールなどの薬品を投入して排水中の窒素(硝酸態窒素等)を削減していますが、チッソボカンは薬品添加が一切不要です。ユーザーは脱窒ペレットを充填したチッソボカンを設置し、本製品の処理水流入口と排出口を既存の水槽に接続するだけで排水中の硝酸態窒素等を処理できます。ランニングコストがポンプの電気代のみを実現した脱窒システムのパッケージ製品です。
手軽な脱窒システムの普及は、地域環境の保全だけでなく農家や企業が苦しむ排出規制とコストの板挟みの解消にも貢献します。そして、それは同時に、事業を通して豊かな食料や水を次世代に引き継ぎたいという弊社の創業時の想いにも通じるものです。そのため、弊社はチッソボカンを多くのユーザーに届けるために尽力してまいります。
- 【背景紹介】
No.1 富栄養化問題の進展
環境中にリンや窒素といった栄養塩が過度に存在し、植物プランクトン等が発生しやすい状態を指します。湖沼でのアオコ発生や閉鎖性水域での赤潮が有名ですが、川岸での葦の繁茂や浮草の異常発生も富栄養化によって引き起こされています。夜間は植物プランクトンも酸素を消費するため、酸欠により魚が住めない環境となることがあります。プランクトンの死骸は堆積してヘドロとなり、環境を更に悪化させます。
No.2 脱窒(だっちつ)と窒素濃度規制強化
工場排水や畜産農場排水には硝酸態窒素等が多く含まれ、富栄養化の原因の一つとなっています。微生物の力を借りて排水中の硝酸態窒素を窒素ガスに変え、濃度を低減させることを脱窒といいます。現在は120mg/L以下ですが、閉鎖性水域への放流はさらに厳しく設定されている場合があります。また現在は600mg/L以下である畜産排水も、3年毎に規制が厳しくなっています。厳しくなる基準値に対応するためにも、脱窒手法の高度化と普及が望まれます。
No.3 従来ではメタノールによりコスト高
従来の脱窒手法では排水中の炭素、窒素、リンの比を100:5:1にする必要があります。脱窒を行う段階の排水では炭素が不足していることが多いため、その不足分を補うために有機炭素源としてメタノールを投入することが一般的となっています。但し、メタノールは排水中で微生物によって汚泥に変化します。そのためメタノールの添加は排水中の汚泥処理コスト増大にも繋がります。
- 【製品概要】
製品名称 | チッソボカン(CHISSOBOKAN) |
サイトURL | www.chissobokan.com |
販売開始日 | 2022年10月13日(木) |
- 【想定ユーザー】
工場 | 硝酸態窒素を含む無機系排水を排出する工場 |
畜産農場 | 窒素濃度の高い排水が生じる養豚場など |
一般事業所 | 生活雑排水を河川放流する事業所 |
- 【ユーザーメリット】
Point1 窒素の排出規制にも対応可能
大規模工事を行わずに排水中の窒素濃度の排出規制に対応することが出来ます。
Point2 ランニングコスト削減
メタノールを一切使用しないため、ランニングコストが大幅に下がります。
また、従来の脱窒手法で高濃度窒素廃液や汚泥が発生していた場合には、その処分費用も併せて削減できます。
Point3 面倒な操作不要
メタノールの添加調整などが不要です。
チッソボカンに充填された脱窒ペレットが硝酸態窒素の負荷変動に対し柔軟に対応します。
- 【RYOENG株式会社について】
東日本大震災を契機に2012年に会津太陽光発電株式会社として設立。再生可能エネルギーの普及により地域に持続可能な雇用と資金が循環する仕組みを作り、豊かなエネルギー・食料・水・文化を次世代に引き継ぐことを目標に事業を行ってまいりました。
2020年、高含水の廃棄物等を固液分離する高圧真空脱水装置のメーカーである株式会社RYOENGを子会社化致しました。更に、2021年に中国タイタングループ(約40件の排水処理に関する特許取得済)の株式会社クイックリンと事業統合し、2021年2月1日に社名を現在のRYOENG株式会社に変更し、現在はエネルギー事業と環境事業の2軸で事業展開を行っております。
- 【問合せ先】
RYOENG株式会社
排水GX事業部 石井裕之 齋藤浩昭
TEL 0242−93−9333
MAIL info@ryoeng.co.jp
URL www.ryoeng.co.jp