■企画展概要
「藤田望人展」
作 家:藤田望人(Nozomi Fujita)氏
会 期:2022年5月14日~6月19日
時 間:12:00〜19:00
定休日:5月まで 水・木
6月より 平日(お問合せいただいた場合に限り対応いたします)
※会期終了後、展示入替期間のため1週間ほど閉廊予定
会 場:岩手県盛岡市開運橋通2‐38@HOMEDLUXビル4階入場料:無料
主 催:株式会社ヘラルボニー
協 力:藤田望人氏のご家族
– 営業時間変更のお知らせ –
誠に勝手ながら6月より当面の間、営業時間を以下のように変更させていただきます。
営業日:土日祝日
時 間:12:00~19:00
定休日:平日(お問合せいただいた場合に限り対応いたします)
問い合わせ先:official@heralbony.com(担当:小森)
■HERALBONY GALLERY第9回企画展「藤田望人展」の見どころ
都市の「記号」に眼差しを向ける藤田望人の作品から、ハンカチアワードを受賞し商品化された『サインポール』をはじめとする秀作をご覧いただきます。
幼い頃から街に溢れるロゴマークや看板が大好きだったという藤田は、それらの記号性を一度脳内で解体し、新たなデザインへと再構築します。絵画上に現れるその洗練された模様は、現実の具体的な店舗や商品から解放される一方で、あまりにも見慣れすぎて疎かにされていた市井の生活やデザインを拾い上げて照射しています。誰もが触れたことのある画材で、誰もが見たことのある記号を、己の多動性と向き合いながら描き続けていた藤田の絵画からは、モダンでお洒落な佇まいの中にも迸る気迫が伺えます。それは、整えられた景観と自分はここにいるのだと主張する落書きが同居する、この国の都市の似姿です。
世界に通じる実力を持った、日本全国の作家を、岩手から発信していく。地元に根差しながら、遠く射程を構える「HERALBONY GALLERY」の第9回企画展。藤田望人が見つけて力強く描き出した「記号」の面白さをぜひ体感してください。
■作家・作品紹介
藤田望人(Nozomi Fujita)氏
(個人・大分県)
2001年大分市生まれ。3歳の頃、重度知的障害を伴う自閉スペクトラム症と診断される。現在は、社会福祉法人幸福会 やまびこ広場(生活介護)に通所。ロゴマークや文字に強いこだわりを持ち、小学生くらいから好きなものを絵に起こすことをほぼ毎日行っている。描くスタイルも独特で、多動もあって常に歩き回っているが、突然座ったかと思うと描きだす・・といった予測不能の描き方をする。
■ギャラリー発足・原画展開催の背景
海外のアートマーケットと比較して、日本ではいまだに障害のある作家が描くアール・ブリュット作品の市場価値が低い現状にあります。ヘラルボニーは「障害のある人が生み出すものの価値は低い」という社会に根強く存在するマイナスイメージを払拭し、「アート」というフィルターを通じて、作家個々人に対してリスペクトが生まれるような空間を生みだしたいという想いから「HERALBONY GALLERY(ヘラルボニーギャラリー)」を4月25日に開設しました。当ギャラリーで売買される原画作品は、販売価格の40%~50%が作家に還元される仕組みになっています。当ギャラリーを通じて、障害のある人が描いた作品の市場価値を高め、障害の有無に関わりなく、才能のあるアーティストが正当に評価される社会の実現を目指します。
【株式会社ヘラルボニー概要】
「異彩を、 放て。」をミッションに、 福祉を起点に新たな文化の想像を目指す福祉実験ユニット。日本全国の主に知的障害のある作家、福祉施設とアートライセンス契約を結び、2,000点以上のアートデータを軸に作品をプロダクト化するアートライフスタイルブランド「HERALBONY」、建設現場の仮囲いに作品を転用する「全日本仮囲いアートミュージアム」など、福祉領域の拡張を見据えた多様な事業を展開しています。社名「ヘラルボニー」は、知的障害がある両代表の兄・松⽥翔太が7歳の頃に⾃由帳に記した謎の⾔葉です。「ヘラルボニー」には「⼀⾒意味がないと思われるものを世の中に新しい価値として創出したい」という意味を込めています。
会社名:株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.
所在地:岩手県盛岡市開運橋通2-38
代表者:代表取締役社長 松田 崇弥、代表取締役副社長 松田 文登
公式サイト:
https://www.heralbony.jp
https://www.heralbony.com
【HERALBONY GALLERY 概要】
株式会社ヘラルボニーが岩手県盛岡市にオープンしたアートギャラリー。「どこよりも強烈な異彩を放つ場所」をコンセプトに、アーティスト個人にフォーカスした原画展を企画・開催しています。日本全国の主に知的な障害のある作家の才能を発信することで「障害」のイメージの払拭に挑戦。あえて地方都市にアート空間を構えることで、地域の福祉領域をカルチャー化させる「アートローカルハブ」を目指します。