社会貢献活動の一環として、「東紀州こどもの園」プロジェクトへ寄付

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エレコム株式会社(本社:大阪市中央区、取締役会長:葉田順治)は、2023年8月7日(月)に、三重県庁にて、「東紀州こどもの園」プロジェクトに関する報告会及び記者発表会を実施しましたのでお知らせいたします。当社は社会貢献の一環として、本プロジェクトの趣旨に賛同し一部寄付を行いました。

 

左から、社会福祉法人聖マッテヤ会 理事長 池田修一様、熊野市長 河上敢二様、隈研吾建築都市設計事務所 隈研吾様、三重県副知事 服部浩様、葉田順治(エレコム株式会社)左から、社会福祉法人聖マッテヤ会 理事長 池田修一様、熊野市長 河上敢二様、隈研吾建築都市設計事務所 隈研吾様、三重県副知事 服部浩様、葉田順治(エレコム株式会社)

  • 「東紀州こどもの園」プロジェクト開始のきっかけ

以前、三重県熊野市にある丸山千枚田への寄付(※)の関係で熊野市を訪問した際、南牟婁郡御浜町の児童家庭支援センターを視察した葉田は、東紀州のような地でも児童虐待があることを知り、衝撃を受けました。2017年より公益財団法人葉田財団を設立し、児童養護施設への寄付活動を行っており、ここで得ていた知見から、子どもたちが施設での生活を通して自信を回復し、今後の生活に向き合っていけるような施設を、これまで施設のなかった東紀州につくりたいと考えました。そして、そこで育ったことに誇りを持てるようなエリア初となる児童養護施設を、地元の紀州材を活用し、葉田個人の寄付により建設することを決意しました。
※2020年9月4日発表資料URL:https://www.elecom.co.jp/news/release/20200904-01/
 

  • 「東紀州こどもの園」プロジェクトの今後

「東紀州こどもの園」は、2023年7月に着工しており、来春完成予定です。
子どもたちが東紀州の自然に囲まれた快適な施設で伸び伸びと育ち、地域住民の方々と交流しながら友達もつくり、プライドをもって健やかに生きていけることを願っています。そして卒園後には、都会に出ずとも地元でITエンジニアとしての職に就けるよう、ソフトウェアのプログラマーとして育成する仕組みを模索しています。

「東紀州こどもの園」完成イメージ「東紀州こどもの園」完成イメージ

  • 葉田順治(エレコム株式会社)コメント

私は三重県熊野市の出身で、今回のプロジェクトは個人の社会貢献活動の一環として始めさせていただきました。東紀州地域でも虐待があるという事実を知ったことをきっかけに、エリア初となる児童養護施設を作ろうと考えました。三重県特産のスギやヒノキを使いたいと考え、木造の建築物の設計で真っ先にひらめいたのは、国立競技場を設計された世界的に著名な建築家の隈研吾さんでした。知人を介して趣旨をご説明したところ、ご快諾いただくことができました。また、エレコム社としてはSDGsの活動の一環として、本プロジェクトの趣旨に賛同したため、一部寄付を行っています。私ひとりの思いつきで開始したことが、みなさまの多大なる支援を得ましてこの度着工することができました。この度は誠にありがとうございます。
 

  • 隈研吾建築都市設計事務所 隈研吾様 コメント

今回の児童養護施設の設計にあたり、エレコムの葉田会長より、子どもたちがその施設出身だということに誇りを持って安心して暮らせるような施設を作りたいということ、そしてその施設は「木」で作りたいというお話を伺い、絶対に一緒に作らせていただきたいと思い、設計に携わらせていただきました。設計の前に私も実際に建設予定地へ伺いましたが、熊野市の緑あふれる場所で、ここであれば子どもたちも木の空間の中で気持ちよく安心して暮らせると感じました。今回設計させていただいた建物は周囲の山並みに沿うような形をした屋根をもつ平屋の建物です。地元産の紀州材の中でも三重県の材を中心に使用し、外壁にも紀州材(杉・ヒノキ)をふんだんに使用しています。建物に入ると杉・ヒノキの香りがしてそれだけでも気持ちが癒されるような建物になるかと思います。外観の特長は柔らかさ、温かさです。

建物は大きく児童養護施設、児童家庭支援センターの機能を有しています。児童家庭支援センターは、地域の方も利用いただけるような開かれた所です。建物のテーマは、「開かれる」と「守る」ということを両立する施設です。施設の中央には熊野桜を配置する予定で、園庭には遊具エリアも設けています。季節ごとに彩りの違いを楽しんでいただけるようなお庭となっています。今まで児童養護施設は閉ざされたイメージがあったかと思いますが、この施設はこれまでのイメージを変えるようなデザインになっておりますので、ここで生活した子どもはきっと大きく育ってくれるんじゃないかと思っています。
 

  • 熊野市長 河上敢二様 コメント

エレコムの葉田会長は子どもたちに対して、強い思いをお持ちで何かあるたびにその思いを伺っていました。決して単なる思い付きではなく、もともと強い思いがおありでしたのでいつか今回発表したようなことを実現したいと思われていたのではないかなと思っていました。
葉田会長は三重県の生まれで熊野市でお育ちになっています。これまで児童養護施設が東紀州になかったことをふまえて今回のプロジェクトを進めてくださったので、子どもたちにとっても大変ありがたい施設ですし、行政としても対応が不足しておりましたが、どうにかしなければという思いは持っていましたので大変ありがたい思いでいます。

児童養護施設に対して私も堅いイメージを抱いていましたが、本プロジェクトのように紀州材を使って柔らかい施設を作っていただくと子どもたちの暮らしや生活ぶりも大きく変わるのではないかと期待をしています。例えば、他の施設では1年かかったところ、この施設では半年で元気になったというような実例ができれば、東紀州だけではなく県全体に良い影響を与えてくれる施設になるのではないかと思っています。
 

  • 社会福祉法人聖マッテヤ会 理事長 池田修一様 コメント

私どもは三重県の社会的養育推進計画において、東紀州地区で家庭的小規模化施設を展開するミッションをいただいています。単独の法人として資力が乏しい中でどうしたものかと考えあぐねいていたところ、エレコムの葉田会長より心強いお話をいただきました。今回起工した建物は、既設の児童家庭支援センター「きしゅう」を中核とした、児童養護施設と子どもたちのシェルターの役割をもつ施設です。心温まる紀州産材の柔らかい雰囲気の中で隈研吾様のコンセプトが生かされ、子どもたちが過ごせることは本当に夢のようです。
 

  • 三重県副知事 服部浩様 コメント

葉田会長、隈研吾様、池田様、河上市長、本日はお忙しいところありがとうございます。東紀州初の児童養護施設ということで、これまで管内に該当する施設はなく、一時保護が必要な子どもを管外まで移動してもらうといった対応をしていました。今回立派な施設を建設していただくため、子どもにとっても移動距離における負担が少なく、身近な場所で一時的に安全な場所で過ごしていただくことが可能となります。また、建物も今までの施設のイメージとは異なるため、保護対象となる子どもにとって、随分と心の持ちようが違ってくるのではないかと思っています。児童養護施設のイメージを一新するような設計をしていただき感謝しています。県としては課題もありますが、子どもが元気よくのびのびと育てるような環境づくりに一層努力してまいりますので引き続きご支援賜りますようお願いいたします。

詳細は下記URLより当社HPをご覧ください。
https://www.elecom.co.jp/news/release/20230809-02/
 

  • 企業情報

エレコム株式会社は、IT周辺関連製品の開発、製造、販売を行っています。近年では、パソコンやスマートフォンなどのデジタル分野だけでなく、ヘルスケア・医療・放送・社会インフラなどの様々な分野に進出し、これまでになかった快適さや便利さを「暮らし」と「社会」にお届けしています。新しいテクノロジーがもたらすイノベーションとユーザーをつなぐ“かけ橋”となる、新たな製品やビジネスソリューションを提供します。
 

  • 会社概要

会社名                 :エレコム株式会社
本社所在地           :大阪市中央区伏見町4丁目1番1号 LAタワー9F
設立                    :昭和61年(1986年)5月
代表者                 :取締役社長 柴田幸生

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