本リニューアルにより、『inctra』はプロジェクト会計や稼動、タスクなどを管理するプロジェクト運営機能をメインにしたサービスから、データを基に企業の生産性を可視化して次にとるべきアクションを促す「アクショナブルBIプラットフォーム」へと進化し、企業の健全な意思決定のスピードを向上させます。
- リニューアルの背景
『inctra』は、企業内でバラバラに収集・蓄積されている経営判断に必要な財務・購買データやプロジェクト会計データをDWH(データウェアハウス)に一元化し、データに基づいた組織のパフォーマンスを最大化させる意思決定を可能にするサービスとして2021年8月に提供を開始しました。当初は、リモートワークの浸透や副業(複業)環境の拡大などを背景に、適切な人的リソースのアサインや透明性のあるプロジェクト管理、ブラックボックス化しない個人のパフォーマンス評価を実現するため、プロジェクト会計・チーム運営機能をメインに展開していました。
本サービスの開発・提供を進める中で、会社や部署、サービス/プロダクトごとに「売上/利益」と「コスト」を可視化する場合、異なった形式のデータをスピーディーに集計・計算する必要があるものの、内製で可視化を実装するのは難しく、途中で諦めてしまうケースが多いことがわかりました。当社は、この部分を可視化しなければ、ファクトを基に最適なコストやリソースの配分を効率化できないという課題を迅速に解決する必要があると判断し、この度のリニューアルに至りました[※1]。
※1 [参考記事]当社代表久米村のブログ「私たちにはなぜ経営の透明化が必要か-マルチプロダクト企業のKPIマネジメント」(https://bit.ly/3snIeLf)
- 新たに提供する主な機能
『inctra』は、複数のSaaSやローカルデータから、会計、プロダクト/サービス、営業、マーケティング、人事などの各部門に分散している社内データを抽出し、DWHに自動で統合・最適化します。リニューアルにより新たに提供する機能は以下の通りです。
※これまで提供してきたプロジェクト会計機能も引き続きご利用いただけます。
・アクショナブルBIダッシュボード
企業の会計(売上/利益・コスト)、セールス・マーケティング活動、サービス/プロダクト(事業)、組織の状態変化をひと目で理解できるBIダッシュボードです。データを見やすく表示するだけでなく、データを基に期待する行動を促す「データストーリーテリング」の考え方を用いており、次にとるべきアクションについて利用者が思考・検討しやすい環境を整えています。
・データコネクター
APIエコシステムなどを活用したデータ収集に加え、RPA(Robotic Process Automation)によるローカルデータの自動取得など様々なデータと接続できます。データの集約や変換のために新たにデータを入力し直したり、既存のツールから乗り換えたりする必要はありません。
・組織/チームの生産性分析
組織やチームのデータだけでなく、アウトカム(プロジェクト実行の結果によって生み出される状態)も組み合わせることで、立体的な組織ネットワーク分析[※2]とアクションを可能にします。
※2 組織内でのコミュニケーション量やメンバー同士の関係性・ネットワークを分析する手法。分析結果から、組織へのエンゲージメントの検証や離職兆候の予測、生産性の検証などができる。
『inctra』Webサイト:https://lp.inctra.ai/
- 活用シーン
『inctra』を導入いただくと下記のようにご活用いただけます。
1. KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)とそれに紐づくKSF(Key Success Factor:重要成功要因)の変化を一元化されたダッシュボードからタイムリーにキャッチできるようになり、次に打つべく行動を迅速に意思決定できる。
2. 営業・マーケティング活動によるリード数や商談件数などの変化と担当メンバーのアポイントメント成功率や目標の進捗状況からパフォーマンスデータを一元化し、サポートが必要なチームのコンディション相関を可視化。状況に応じて、先手を打って最適なフォローを実施できる。
- 「第6回 AI・人工知能EXPO【春】」に出展
当社は、2022年5月11日(水)から13日(金)に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「第6回 AI・人工知能EXPO【春】」(主催:RX Japan株式会社)に出展します。『inctra』のほか、AIを活用した業務・品質管理の「自動化・効率化」や「データ活用」、「在庫管理の最適化」、「人手不足の解消」、「AI・DX人材の育成」といったイベントのテーマに関連したプロダクト13本が一堂に集結します[※3]。
※3 詳細は2022年5月10日(火)公開のプレスリリース(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000109.000046062.html)をご参照ください。
- 株式会社DATAFLUCTについて
2019年の設立以来「データを商いに」というビジョンのもと、活用されていないデータから新たなビジネスを創出し、企業と社会に価値を生み出しつづけるデータサイエンス・スタートアップスタジオです。衛星画像データから位置情報やPOSデータまで幅広い分析実績をもち、技術やデータにかかわらず業界をこえたアルゴリズム構築を得意としています。
食品流通から不動産分野まで多彩な自社サービスを開発する中で蓄積された知見を生かし、様々な企業のDX支援を行っています。またデータ活用によってSDGsに貢献することを目指し、ビジネスと社会貢献を両立させる新規事業開発にも積極的に取り組んでいます。2019年JAXAベンチャー※認定企業。
※宇宙航空研究開発機構(JAXA)の知的財産・業務での知見を利用して事業を行う、JAXA職員が出資・設立したベンチャー企業。
<企業概要>
本社所在地:東京都渋谷区道玄坂一丁目19番9号 第一暁ビル6階
代表者:代表取締役 久米村 隼人
設立:2019年1月29日
電話番号:03-6822-5590(代表)
資本金:13億4,712万円(資本準備金含む)
事業内容 :マルチモーダルデータ活用サービス(AI/機械学習/ビッグデータ解析)の提供、企業のDX支援
WEBサイト:https://datafluct.com/
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