【鈴鹿高専】(株)MonotaROとの産学官協働研究室について合同記者会見

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独立行政法人国立高等専門学校機構 鈴鹿工業高等専門学校(三重県鈴鹿市 校長:竹茂 求 以下「鈴鹿高専」という。)は、企業と協働して行う「社会実装実現のための課題解決」等を目的とした「産学官協働研究室(K-Team)」を平成30年度から開設していますが、新たに株式会社MonotaRO(モノタロウ)と「MonotaRO 品質評価研究室」を7月6日に設置しました。鈴鹿高専では、産学官協働研究室を通して企業の研究課題となるプライベートブランド商品の性能・品質を高専生と企業の研究者と共に解決し、人財育成も共に進めていくことを記者会見で発表しました。

7月6日に鈴鹿高専にて株式会社MonotaRO とのK-Team開設式7月6日に鈴鹿高専にて株式会社MonotaRO とのK-Team開設式

開設式の概要
日  時: 令和4年7月6日(水) 13:20~14:20
場  所: 鈴鹿高専事務・教養棟2階 会議室B 共同研究推進センター
    出席者: 鈴鹿高専校長 竹茂 求 他教職員 7名
    株式会社MonotaRO 代表執行役社長  鈴木 雅哉 他5名

MonotaRO 品質評価研究室
設置日:令和4年7月6日
設置場所:鈴鹿工業高等専門学校 共同研究推進センター  
連携企業:株式会社MonotaRO

概要:
 鈴鹿高専では全国の高専に先駆けて産学官協働研究室を立ち上げ、国立高専機構の進めるGEAR5.0プロジェクトの推進を図っています。特に、マテリアル分野におけて鈴鹿高専の強みである高度な先端分析機器を保有し、材料評価の中核として全国的な展開を行っています。そうした経緯もあって、今回の研究室の設立のきっかけは、(株)MonotaROが社内で不足している分析専門員の教育という観点において、全国の高専から鈴鹿高専を選抜したとのことです。研究室では、販売しているプライベートブランド商品の性能及び品質を評価し、MonotaROの社員がその商品の科学的根拠の理解を深めることにより顧客満足度の高い商品開発を進めることを一つの目的としています。MonotaROの鈴木社長は商品開発のプロジェクトの一環としての研究室にとどまらず、国立高専機構の進める世界に誇る人財育成事業に非常に興味を持ち、支援していきたいと記者会見で述べています。写真にもあるように、すでに4月20日から協働研究を開始しており、高専学生と企業技術者、高専教員が一体となって課題に取り組む「鈴鹿教育モデル」を通じた社会実装を目指しています。近い将来、産学協働で開発された高品質で顧客に喜ばれる商品がMonotaROの広いネットワーク販売網に上市されることが期待されます。

K-Team研究室関係者K-Team研究室関係者

k-Team開設式にて設置する銘板を掲げる竹茂校長(右) と鈴木代表取締役社長(左k-Team開設式にて設置する銘板を掲げる竹茂校長(右) と鈴木代表取締役社長(左

高専学生と企業技術者と高専教員による協働での化学実験高専学生と企業技術者と高専教員による協働での化学実験

最新機器を用いた化学製品の成分分析最新機器を用いた化学製品の成分分析

共同研究推進センター共同研究推進センター

 GEAR プロジェクトとは
 全国の国立高等専門学校は、未来技術の社会実装教育の高度化事業(GEAR5.0)を推進しています。分野ごとに拠点と協力校のユニット(K-Drive)を設置し、鈴鹿高専は「高度先端マテリアル社会実装研究・教育」分野の拠点として、サステイナブルな産学官連携スタイルで新素材開発を目指しています。
 鈴鹿工業高等専門学校を中核拠点校として、協力校4高専、連携校9高専で合わせて14高専が連携して、企業ニーズに対応して最適な人財・設備を結集した産学共同研究チーム(K-Team)を全国的に開設しています。K-Teamには、教職員、学生、企業技術者など多彩な人材がチームを組んでオープンイノベーションを創出し、研究成果の社会実装を実現します。
 社会実装の加速化にあたり、地方のニーズに応える形で、鈴鹿工業高等専門学校、小山工業高等専門学校(栃木県小山市)、大分工業高等専門学校(大分県大分市)にて、8個のK-Teamを設置し、それぞれのK-Teamで産学連携での社会実装を進めています。企業と連携した実践的な研究に、学生が参画して教育を高度化すると共に、高度先端マテリアルに関する知識と技術とを兼備した人財が活躍することで、「社会実装ならば高専」という位置づけを確立します。

GEAR5.0プロジェクトhttps://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/gakumu/Society50_KOSEN_GEAR5.0.pdf

今後の展開
モノタロウの本研究担当者は、本取り組みについて次のように説明しています。
 本取り組みでは鈴鹿高専さんと共に、まずは商品特に工業用洗剤の成分や性能を研究し、成分解析を進めます。研究により、商品の特徴をより明確にお客様に伝える事が出来るようになります。また、お客様のニーズや現状の不満点を把握して、より良い商品へブラッシュアップしていき、顧客満足度の高い商品の提供の実現を目指していきます。

参考:産学協働プロジェクトモノタロウと鈴鹿高専、Monotaro品質評価室(2022年6月22日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000336.000000537.html
 
参考:「鈴鹿高専・小山高専・大分高専が産学共同研究チームを新設」(2021年4月28日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000075419.html
 
参考:「【鈴鹿高専】新たに6つ目の産学官協働研究室を設置」(2022年3月22日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000146.000075419.html

【鈴鹿工業高等専門学校について】
 鈴鹿工業高等専門学校は、全国12の国立高専一期校のひとつとして1962年に設立され約10,000人の卒業生は技術者や研究者あるいは企業家として社会で活躍し、産業界から高い評価を受けています。1993年には、さらに2年間の高度な専門教育を実施する専攻科を設置して国際社会で活躍できる創造性豊かなエンジニアの育成に努めています。また、鈴鹿高専テクノプラザをはじめとして地域社会と密接に連携した教育研究により産業振興に努めています。

【株式会社MonotaROについて】
 切削工具や研磨材などの工業用資材から自動車関連商品や工事用品、事務用品や農業用品、飲食店向け商品、医療用品に至るまで、現場・工場で必要とされる製品、約1,800万アイテムを販売しています。その中でも品質を維持しつつ価格を抑えたプライベートブランド商品を展開しており、製造業や工事業、自動車整備業を始め、さまざまな業種のお客様にご愛顧いただいています。
 『資材調達ネットワークを変革する』を企業理念に、顧客の生産性向上へ向け、よりレベルの高いサービスを目指しています。
URL:https://corp.monotaro.com/

【学校概要】

学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構鈴鹿工業高等専門学校
所在地:三重県鈴鹿市白子町
校長名:竹茂 求
設立:1962年
URL:https://www.suzuka-ct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関

【本リリースに関するお問い合わせ先】
独立行政法人国立高等専門学校機構
鈴鹿工業高等専門学校 総務課総務企画係
TEL:059-368-1717(平日8:30-17:00)
e-mail:chiiki@jim.suzuka-ct.ac.jp
 

~2022年度、高等専門学校制度は創設60周年を迎えます~
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/60th/

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