横浜中華街発展会協同組合(理事長:高橋 伸昌、以下中華街発展会)ではLAPを観光客分析、来訪促進、施策の効果測定など街づくり計画に利用しています。
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中華街発展会の人流データ活用の背景
中華街発展会は、2020年に新型コロナウイルスの感染拡大が起きたことにより、外国人旅行客や国内の観光客が減少したため、観光客を呼び戻し集客を促すための対策にLAPを利用して横浜中華街内の通行量調査や来街者の属性、訪問時刻や滞在時間などの情報を把握しています。
LAPにより街づくりに必要な情報を得ることができるため、コロナ禍前後の人流を比較分析したり、歩行者天国の計画や人流の誘導、横浜中華街周辺の他施設との相互送客を促進することで、よりユーザーフレンドリーな街づくりを目指した取り組みを行っています。
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横浜中華街の街づくりにおけるLAP(人流分析)の取り組みについて
1.人の流れの分析:人流データをもとに、どのエリアや施設が人気があるか、どの時間帯に混雑が起こりやすいかなど、最新の傾向を把握することで、誘導や制御を行う取り組みを実施
2.顧客属性の分析:来街者の属性を分析することで、ターゲット層の把握や人々の行動傾向を把握
特定の年代層や性別における来街者の特徴に合わせた施策を企画
3.施策の効果測定:施策を行った後の人流データをいち早く取得することで、施策の効果を測定
特定のイベントを開催した場合にどのような効果があったのか。また、人流がどのように変化したかを評価
4. 他施設との相互送客:他の場所で開催されたイベントや横浜中華街が参加するイベントにおいて、人がどのように集まるのか、またその集客施策における効果測定や周遊効果などを人流データを活用して分析。周辺施設との相互送客の可能性を元に今後の施策を検討
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最新の横浜中華街における観光客の分析、来訪促進、街づくり計画
2023年の国土交通省の「ビッグデータを活用した実証実験事業」では、地域全体を通して周遊施策「横浜春節祭」のデジタルスタンプラリーにおける冬季観光閑散期の解消を目的として、スタンプラリーの回遊場所の選定方法の一つに人流データを活用しました。巨大なランタンオブジェなどを横浜中華街の近隣の街や駅、主要商業施設16か所に設置し、話題性、口コミの誘発、消費促進、新規顧客開拓などの経済効果につなげました。
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今後の取り組みについて
中華街発展会協同組合は、LAPの人流データを今後も活用していくことで、横浜中華街だけでなくその周辺施設を含む地域全体での分析を行い、効果的な集客施策を行うことで横浜中華街の発展に貢献していくことを目指しています。
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横浜中華街発展会協同組合について
横浜中華街発展会協同組合は、1971年に設立された、横浜中華街にあるお店や企業・約400店舗が加盟する街の組合です。商店街の組合としては国内有数の大きな組織で、2020年1月、次の10年に向けてのネクストブランドビジョンと、ビジョンを達成するための行動指針と2つの目標を掲げ、横浜中華街の発展と地域経済の活性化を目指して、様々な活動を積極的に行っています。
業種:協同組合団体
組合員規模:約400店舗
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クロスロケーションズ株式会社について
「多種多様な位置情報や空間情報を意味のある形で結合・解析・視覚化し、誰でも活用できるようにすること」をミッションとしています。位置情報ビッグデータをAIが解析・視覚化する独自技術である「Location Engine™」の開発とビジネス活用クラウド型プラットフォーム「Location AI Platform®」、クラウドサービス「人流アナリティクス®」などの開発および、人流データの活用による企業のビジネス拡大を支援する
「Location Marketing Service」の提供により、‟ロケーションテック”を推進しています。
社名:クロスロケーションズ株式会社
URL:https://www.x-locations.com/
代表者:代表取締役 小尾 一介
所在地:〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-2-9 小林ビル6F
事業内容:
・位置情報ビッグデータ解析エンジン「Location Engine™」の開発とビジネス活用クラウド型プラットフォーム「Location AI Platform®」、クラウドサービス「人流アナリティクス®」の開発・提供。
・次世代の位置情報マーケティングサービス「Location Marketing Service」による「Location Ad 2.0」の提供。
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当社の提供する位置情報分析データについて
当社の提供するデータは、ユーザーのスマートフォンアプリのGPSデータで、ユーザーから個人情報を紐づけない形で完全匿名化の上、分析利用を目的に第三者利用について許諾を得たデータのみを利用しています。
(https://www.x-locations.com/privacy-policy/)
完全匿名化データを利用することにより当社独自開発の分析エンジンである「Location Engine™」は端末ID、緯度経度情報、タイムスタンプを直接に地図・施設情報と連携して分析することで「メッシュ型位置情報データでの分析」では困難なピンポイントでの分析データを提供することが可能となっています。