健康診断と遺伝子検査結果に基づく個人のリスクに応じたオプション検査レコメンドサービス「スマート検診」の共同実証事業を開始

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NTTライフサイエンス株式会社(以下、「NTTライフサイエンス」)と東日本電信電話株式会社(以下、「NTT東日本」)は、NTT東日本 伊豆病院(以下、「伊豆病院」)における人間ドックの検査結果と問診情報、およびNTTライフサイエンスが提供する遺伝子検査サービス「Genovision Dock®」の情報を活用し、個人のリスクに応じた、適切なオプション検査をレコメンドするサービス「スマート検診」の共同実証事業を2023年4月19日より行います。
背景
健康診断や人間ドックなどの受診は、受診者さまご自身が健康状態を把握し、予防に努める行動変容の契機とされ、疾患の早期発見に寄与してきました。さまざまな制度やエビデンスに基づいて、健康診断や人間ドックの検査項目の判定基準などが設定されていますが、疾患リスクは、個人の生活習慣や遺伝的要因(体質など)によっても異なることが知られてきています。

このような背景から、本共同実証事業では、生活習慣上のリスクや遺伝的要因の情報を組み合わせて、受診者さまご自身で受検可能な人間ドックなどのオプション検査を合理的でわかりやすく選択できるようになることをめざします。

共同実証事業の概要
本共同実証事業では、伊豆病院の人間ドック受診者さまご本人の同意のもと、伊豆病院が保有する健康診断結果(過去に伊豆病院で受診した特定健康診査、企業健診、人間ドックなどの検査データ、問診項目)と、NTTライフサイエンスが提供する「Genovision Dock®」の情報を活用し、個人のリスクに応じて受検することが望ましい人間ドックのオプション検査を、学会論文などのエビデンスに準拠し医師が監修したロジックに基づき受検者さまが属するグループごとにレコメンドします。対象とする疾患は、脳梗塞、大腸がん、すい臓がんの3疾患です。

本共同実証事業を通じて、アンケートによる参加者からの評価とヒアリングによる医療機関としての評価から、「スマート検診」の効果を分析し、社会実装に向けた検証を行います。また本共同実証事業の成果をもとに、来年度以降の商用サービス開始をめざします。

実証事業の実施期間
2023年4月19日 ~ 2024年3月31日

NTTグループがめざす事業ビジョン
NTTグループは、メディカル・ヘルスケアの分野において、さまざまなデータを活用し、個別最適なサービスの提供を通じて、Well-beingな社会の実現をめざしています。NTTライフサイエンスは、「スマート検診」のサービス化により、人間ドックなどを通じて医療機関が保有する健康診断結果と遺伝子検査結果を組み合わせ、個人に必要かつ最適な検査情報をレコメンドすることで、疾患の予防・早期発見に導き、個人のWell-being実現に寄与します。

監修医師(田口淳一医師)からのコメント
●「自身の身体を知る」というプロセスが、これからの健康管理に必要な鍵に。

「かかってから治す」医療よりも、早期の疾患や病気を発症する前の予兆を発見することが健康管理のうえでとても重要です。健康診断の内容から、将来起こりうるリスクを予測して生活習慣を改めるだけではなく、遺伝子検査によって遺伝的に将来かかるリスクの高い病気をあらかじめ知っておくことで、健康寿命を延伸することにつながります。

田口淳一医師
 日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医
 遺伝学的検査アドバイザー育成事業委員会 副委員長
 1984年 東京大学医学部卒業
 1993年 ワシントン州立大学へ留学、東京大学医学部附属病院助手、宮内庁侍従職侍医、
 東海大学医学部付属八王子病院循環器内科准教授を経た後
 2007年 東京ミッドタウンクリニック院長(現職)
 2010年 東京ミッドタウン先端医療研究所所長(現職)
 2020年 日本橋室町三井タワー ミッドタウンクリニック総院長(現職)

(別紙) 「スマート検診」のめざす姿

 

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