2022年4月施行の改正個人情報保護法や、EUの一般データ保護規則(GDPR)などパーソナルデータ保護に関する法規制を背景に、安心・安全なデータ活用に注目が集まっています。その結果、生活者のプライバシーに配慮した形で安全なパーソナルデータ活用を行うことができる技術「プライバシーテック」の市場が拡大しています。
博報堂DYホールディングスは、「生活者データ・マネジメントプラットフォーム」を構築し、統計技術を用いることで、プライバシーを保護しつつ生活者データを活用しております。生活のデジタル化によって生まれる様々なデータを、より安心・安全にプライバシーを保護しながら企業のマーケティング活動全体で活用できるよう、プライバシーテックへの取り組みを強化しております。
一方Acompanyは、プライバシーテックに関する技術面、法律面を含めた幅広い知識と経験を背景に、データを暗号化して分析する「秘密計算」をコア技術として掲げた“プライバシー保護とデータ活用”の両立を実現するプラットフォーム『AutoPrivacy』を開発・提供しております。
博報堂DYホールディングスとAcompanyは今回の業務提携により、プライバシーテック領域の連携を深化させてまいります。自社データを安全にマーケティングに活用したい企業に対して、データそのものを外部に提供することなく“次世代の安心・安全なデータ活用”を可能にするプライバシーテックを用いたデータマーケティングサービスの提供を共同で進めて参ります。
■ プライバシーテックとは
個人のプライバシーを保護するためのテクノロジーです。個人のデータを企業等が大量に保有する中、いかに個人に対して安心・安全なデータ保全・利活用を実現できるのかが課題となっています。この課題を解決する技術がプライバシーテックです。例えば、データを暗号化しつつ企業・組織間でデータ分析ができる次世代暗号技術「秘密計算」や、もとのデータから生成した類似データ「合成データ」や、特定の個人の識別を困難にする技術「k- 匿名化」などが挙げられます。
プライバシーテック研究所:https://acompany.tech/privacytechlab/
またAcompanyは、プライバシーテックが安心・安全なデータ活用を実現する次世代産業の重要な基盤となるよう、環境の整備を推進するプライバシーテック協会を推進しています。
プライバシーテック協会: https://privacytech-assoc.org/
■ AutoPrivacyのコア技術「秘密計算(SMPC)」について
AutoPrivacyのコア技術であるSMPCは、データを外部に開示することなく、秘匿したまま計算・分析する技術です。複数社間のデータ活用を得意としています。
SMPCの仕組みは、生データを「シェア」という無意味なものに分割し、複数台のサーバーへ送信。シェアのままサーバー上で計算・分析を行い、生成された結果を合わせて結果として生成します。この全ての工程において、生データは秘匿化されたままであり、もし一部のシェアが流出したとしても、生データを推測することができないことから、データを安全に計算・分析することができます。またこの時、サーバーの管理は1社だけではなく複数社で行うことで、より安全性が向上します。
■会社概要
〈株式会社博報堂DYホールディングス〉
社名:株式会社博報堂DYホールディングス
代表者:代表取締役社長 水島正幸
所在地:東京都港区赤坂5丁目3番1号 赤坂Bizタワー
設立:2003年10月
URL:https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/
事業内容:広告主等に対しマーケティング・コミュニケーションサービス全般の提供を行う子会社の経営管理等
〈株式会社Acompany〉
社名:株式会社Acompany
代表者:代表取締役CEO 高橋亮祐
所在地:愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1-3JRゲートタワー27F OICX
設立:2018年6月
URL:https://acompany.tech/
ミッション:プライバシー保護とデータ活用を両立させる
事業内容:プライバシーテックサービス「AutoPrivacy」の開発・提供、コンサルティング
■本件に対するお問い合わせ
お問い合わせフォーム、もしくは下記メールアドレスからお問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://acompany.tech/contact/
連絡先:pr@acompany-ac.com