85.1%の経営者が「DXで優位性を作り出せていない」と回答! ITツール・SaaS選びでは、営業担当からなど限られた情報源のみ情報を取得することが失敗につながっている実態

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ビジネス向けソフトウェアとクラウドサービスのレビュープラットフォーム「ITreview(https://www.itreview.jp/)」を運営するアイティクラウド株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:黒野 源太)は、新たにIT製品・SaaSの導入を検討している企業の経営者・役員101名に対し、SaaS導入に代表される「DX推進に関する実態調査2022」を実施いたしましたので、お知らせいたします。
  • 調査サマリー

本調査から、企業の経営者は、実際の利用シーンをイメージできる情報をもとに意思決定する必要性を感じている様子が伺えます。
 

  • 調査概要

調査概要:SaaS製品選びに関する経営者の実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年9月27日〜同年9月28日
有効回答:新たにIT製品・SaaSの導入を検討している企業の経営者・役員101名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

≪利用条件≫
1 情報の出典元として「ITreview」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://www.itreview.jp/
 

  • 85.1%が「デジタル企業として優位性を確立できていない」と回答

 「Q1.あなたの会社のDXの推進状況を教えてください。」(n=101)と質問したところ、「デジタル企業として優位性を確立できている状態(14.9%)」と、十分にデジタル化が進んでいると捉えている企業は限られてました。「全社戦略に基づいて部門横断的に推進している状態(18.8%)」「全社戦略に基づいて持続的に推進している状態(19.8%)」と合わせても持続的に取り組めている企業の割合は少なく、また12.8%の企業については「具体的なアクションは行っていない状態」と回答しています。これらを合計すると85.1%が「デジタル企業として優位性を確保できていない」状態であることが分かりました。

 

 

Q1.あなたの会社のDXの推進状況を教えてください。Q1.あなたの会社のDXの推進状況を教えてください。

・具体的なアクションは行っていない状態(レベル0):12.8%
・⼀部の部⾨で散発的に実施されている状態(レベル1):18.8%
・⼀部の部⾨で戦略的に実施されている状態(レベル2):12.9%
・全社戦略に基づいて部門横断的に推進している状態(レベル3):18.8%
・全社戦略に基づいて持続的に推進している状態(レベル4):19.8%
・デジタル企業として優位性を確立している状態(レベル5):14.9%
・わからない/答えられない:2.0%
 ※レベル0~レベル4、わからない/答えられないの合計:85.1%
 

  • 67.4%の経営者が過去にSaaS製品の導入に失敗した経験ありと回答

 「Q2.あなたは、過去にSaaS製品の導入に失敗したと思う経験がありますか。」(n=101)と質問したところ、「何度もある」が29.8%、「1~2回程度ある」が37.6%という回答に。合計67.4%の経営者が「失敗経験あり」と回答しています。

 

Q2.あなたは、過去にSaaS製品の導入に失敗したと思う経験がありますか。Q2.あなたは、過去にSaaS製品の導入に失敗したと思う経験がありますか。

・何度もある:29.8%
・1~2回程度ある:37.6%

・ない:25.7%
・わからない/答えられない:6.9%
 

  • 導入失敗の要因、半数が「営業を受ける中で期待値が上がりすぎた」と回答

  Q2で「何度もある」「1~2回程度ある」と回答した方に、「Q3.導入失敗として考えられる要因について、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)」(n=68)と質問したところ、「営業を受ける中で期待値が上がりすぎた」が50.0%、「コストについて試算ができていなかった」が48.5%、「運用ルールが定まっていなかった」が47.1%という回答となりました。

Q3.導入失敗として考えられる要因について、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)Q3.導入失敗として考えられる要因について、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)

・営業を受ける中で期待値が上がりすぎた:50.0%
・コストについて試算ができていなかった:48.5%
・運用ルールが定まっていなかった:47.1%
・従業員への周知が不十分だった:45.6%

・多岐にわたる機能を選んだがオーバースペックに気づかなかった:36.8%
・導入事例のみ、など偏った情報収集だった:30.9%
・その他:1.5%
・わからない/答えられない:1.5%
 

  • 他にも「課題の解決に至らなかった」や「全社的な運用が想定できていなかった」などの失敗談も

  Q3で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q4.Q3で回答した以外に、導入失敗として考えられる要因があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=67)と質問したところ、「課題の解決に至らなかった」や「全社的な運用が想定できてなかった」など45の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・45歳:課題の解決に至らなかった。
・47歳:限定的なメンバーで評価したため、全社的な運用が想定できてなかった。
・46歳:重複するサービスをすでに利用中だった。
・55歳:既存システムとの相性。
・43歳:ビジョンをもっと具体的にしておくべきだった。
・52歳:理想と現実にギャップがあった。
・53歳:比較検討がうまくできていない。
・44歳:使いこなせなかった。
 

  • 失敗と判断するまでの期間、63.2%が「半年未満」と回答

  Q3で「何度もある」「1~2回程度ある」と回答した方に、「Q5.導入に関して失敗と判断するまでに、どのくらい時間がかかりましたか。」(n=68)と質問したところ、「1ヶ月間未満」が4.4%、「1ヶ月間~3ヶ月未満」が19.1%、「3ヶ月~半年未満」が39.7%、という回答となり「半年未満」と回答した合計が63.2%となりました。

 

Q5.導入に関して失敗と判断するまでに、どのくらい時間がかかりましたか。Q5.導入に関して失敗と判断するまでに、どのくらい時間がかかりましたか。

・半年以上:35.3%
・3ヶ月~半年未満:39.7%
・1ヶ月間~3ヶ月未満:19.1%
・1ヶ月未満:4.4%
・わからない/答えられない:1.5%
 

  • IT製品・SaaS選びの際、半数以上が「製品が自社に合うか」、4割以上が「自社に合う選択軸」「製品の正しい評価」が分からず悩みの声

 「Q6.あなたのお勤め先において、新しいIT製品・SaaS選びにおいてどのような悩みがありますか、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「製品が自社に合うかがわからない」が51.5%、「自社に合う選択軸がわからない」が43.6%、「製品の正しい評価が把握できない」が40.6%という回答となりました。

Q6.あなたのお勤め先において、新しいIT製品・SaaS選びにおいてどのような悩みがありますか、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)Q6.あなたのお勤め先において、新しいIT製品・SaaS選びにおいてどのような悩みがありますか、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)

・製品が自社に合うかがわからない:51.5%
・自社に合う選択軸がわからない:43.6%
・製品の正しい評価が把握できない:40.6%

・良い情報だけでは判断つかない:38.6%
・本当の生の声がわからない:28.7%
・その他:0.0%
・特にない:5.0%
・わからない/答えられない:2.0%
 

  • 他にも「試用期間だけでは正しい評価が難しい」や「他社製品との違いがわからない」などの悩みも

  Q6で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q7.Q6で回答した以外に、新しいSaaS製品選びにおける悩みがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=94)と質問したところ、「コスト面でどれくらいメリットがあるかよくわからない」や「試用期間だけでは正しい評価が難しい」など69の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・47歳:試用期間だけでは正しい評価が難しい。
・52歳:他社製品との違いがわからない。
・34歳:コスト面でどれくらいメリットがあるかよくわからない。
・44歳:期待通りのスペックでない場合がある。
・52歳:業界としての標準やクリアすべき基準がわからない。
・49歳:選択肢、優先課題の洗い出し。
・52歳:知見がない。
 

  • 今後失敗しないために、「機能」(58.4%)に加え、「導入企業の声」(53.5%)をSaaS選び決め手に

 「Q8.今後SaaS選びに失敗しないために、導入時にはどの情報を決め手にしますか、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「機能」が58.4%、「導入企業の声(利用者)」が53.5%、「料金」が50.5%という回答となりました。

Q8.今後SaaS選びに失敗しないために、導入時にはどの情報を決め手にしますか、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)Q8.今後SaaS選びに失敗しないために、導入時にはどの情報を決め手にしますか、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)

・機能:58.4%
・導入企業の声(利用者):53.5%
・料金:50.5%

・セキュリティ:45.5%
・導入企業の声(決定者):40.6%
・知名度・実績:32.7%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:5.9%
 

  • 検討時に「既存のクラウドサービスとのわかりやすい比較」や「実績導入例」などの情報を求める声も

  Q8で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q9.Q8で回答した以外に、導入を決定する際に、ほしい情報があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=95)と質問したところ、「既存のクラウドサービスとのわかりやすい比較」や「実績導入例」など62の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・34歳:既存のクラウドサービスとのわかりやすい比較。
・43歳:導入することでどのようなメリット、デメリットがあったか。
・53歳:他社との比較および、当社にあうか。
・49歳:実績導入例。
・55歳:納入後のサポート体制。
・43歳:トラブルシューティングの実例。
・34歳:業界のトレンド。
・52歳:専門家の意見。
 

  • まとめ

 今回は、新たにIT製品・SaaSの導入を検討している企業の経営者・役員101名に対し、SaaS製品選びに関する経営者の実態調査を実施しました。

 SaaSの導入を検討する企業のDXの推進状況を伺うと、「デジタル企業として優位性を確立」と回答したのはわずか14.9%にとどまり、12.8%は「未だ具体的なアクションは行っていない」状態が明らかになりました。

 IT製品・SaaS選びの際に躓きやすいポイントを伺うと、「製品が自社に合うか」や「自社に合う選択軸」「製品の正しい評価」などが分からず悩む声が多数挙がりました。また、7割近くが、過去にSaaS製品の導入に失敗した経験があることも明らかに。そこで、今後は失敗を防ぐために、「機能」(58.4%)だけでなく「導入企業の声」(53.5%)をSaaS選び決め手にしたいと考えられており、他にも「既存のクラウドサービスとのわかりやすい比較」や「実績導入例」などの情報を求める声も挙がりました。

 SaaS製品が溢れる今、DX推進するにもSaaS製品の選定に頭を抱える企業が多い実態が浮き彫りになりました。SaaS製品によっては導入済みの製品と同様の機能が備わっていることや自社システムとの連携が難しいパターンも多く、SaaS製品のメリット・デメリットが分かりづらい傾向にあるようです。さらなるDX推進のためには、SaaS選びに失敗した経験のある企業や未だ導入を経験したことがない企業も自社に合うSaaS製品を選ぶべるようになるための分かりやすい情報サイトが必要なのではないでしょうか。

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https://www.itreview.jp/

アイティクラウド株式会社
IT製品のレビュープラットフォーム事業展開を目的とし、2018年4月に設立しました。「IT選びに、革新と確信を」をミッションにかかげ、企業がテクノロジーを活用する上で必要となる“信頼できる声”や“確かな情報”の集まる場である「ITreview」を同年10月に開設。リアルユーザーの製品レビューを収集・掲載することで、IT選定の透明性を高め、迅速で自信に溢れた意思決定のできる世界の実現を目指しています。

アイティクラウド株式会社
https://itcrowd.co.jp/
 

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