採択された研究テーマ
FRAIMは「文書作成を、再発明する。」というビジョンのもと、自然言語処理を中心としたAIアルゴリズムや独自のエディタ技術のライセンス提供、AIを搭載したクラウド ドキュメント ワークスペース「LAWGUE」の提供を行っております。
本事業ではFRAIMが提供する「LAWGUE」の基幹技術となっているクラウド型エディタ技術をベースとした「規制改訂等に伴う影響文書の自動特定及び修正支援技術の実用化」というテーマで採択されました。
文書業務における課題
文書を作成する際や改定する際、担当者は「影響がある文書の洗い出し」や「他の文章との整合確認、変更すべき箇所の洗い出し・修正」を行わなければなりません。このような作業には多くの時間が割かれており、属人的なものになることが大半です。また、法令のようなものであれば、人為的なミスを防ぐため複数人での確認を行うなど、さらに多くの時間が割かれているのが現状です。そこで、FRAIMは本事業における研究開発により、AIで上記の確認作業を半自動化し、人為的なミスの削減及び作業時間の短縮を実現します。
本事業における研究開発は、本年実施された、AIを活用して法律関係の文章を解釈する国際コンテスト「COLIEE 2022」において1位を獲得した静岡大学狩野研究室と共同で行われます。
テーマの概要
これまでのように、文書間の構造関係がわからない状態での作業では対応関係の把握に多くの時間がとられてしまいます。
文書間の関係がわからない状態のイメージ
このような作業における属人化や人為的ミスを避けるための複数人での確認にかかる時間をAIの活用により大幅に改善します。
AIによる法令文書間の論理構造の自動把握のイメージ
NEDO 研究開発型スタートアップ支援事業/ Product Commercialization Allianceについて
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、「エネルギー・地球環境問題の解決」と「産業技術力の強化」をミッションに、イノベーション・アクセラレーターとして産学官の強みを結集した体制構築や運営、評価、資金配分等を通じて技術開発を推進し、成果の社会実装を促進することで、社会課題の解決を目指しています 。
FRAIMが採択されたPCA事業は、事業会社との連携によって、提案時から概ね3年で継続的な売り上げをたてる具体的な計画がある研究開発型スタートアップに対し審査を行った上で、事業化のために最大2.5億円の支援を行うものです。ディープテックと呼ばれる分野が多く、SaaS企業での採択はFRAIMが初めてとなります。
参考:2022年度「研究開発型スタートアップ支援事業/Product Commercialization Alliance(PCA)」公募に係る実施体制の決定について(https://www.nedo.go.jp/koubo/CA3_100344.html)
今後の展開
FRAIMは今まで経済産業省におけるLAWGUEを用いた実証調査事業(https://fraim.co.jp/archives/785)等を通じて、政府のDX(GovTech)に取り組んで参りました。本事業では、様々な文書間の整合性判断や確認作業の半自動化をAIにより実現することで、官公庁様の業務負荷を軽減し、DX化を推し進めるものになると考えております。
また、民間分野への応用も予定しており、契約書・規程・マニュアル・仕様書・約款をはじめとした高付加価値ドキュメントの関係を自動的に把握する唯一のクラウド型AIエディタとして、文書作成にかかわるすべてのビジネスパーソンの業務効率化を実現していきます。
FRAIM株式会社 会社概要
FRAIMは、AIを搭載したクラウド ドキュメント ワークスペース「LAWGUE」の開発・提供をしています。AIを活用した「文書作成を、再発明する。」をビジョンに掲げ、ビジネス文書作成を効率化する「LAWGUE」を企業・弁護士事務所・官公庁など、幅広い業界に提供しています。また、独自技術をさまざまなサービスやアプリケーションで活用していただけるよう、技術のライセンス提供も行っています。
代表者:代表取締役社長 堀口 圭
本社:東京都港区南青山2-27-8 南青山第2シティビル4F
設立:2018年4月27日
ウェブサイト:https://fraim.co.jp/
クラウド ドキュメント ワークスペース LAWGUE
https://lawgue.com/
「LAWGUE」は、国内唯一の、文書作成をあらゆる面からサポート・効率化するAI を搭載したクラウド ドキュメント ワークスペースです。LAWGUEに過去文書をアップロードするだけで、自社ノウハウをクラウド上で安全にデータベース化。データベース化のみに留まらず、AIのサポートによる様々なデータ検索機能や、従来のツールにはないアシスト機能を持ったクラウド上での共同編集、場所や時間に囚われないクラウドワークスペースでのコミュニケーション等により、ワンストップで従来の文書業務における非効率な作業をなくします。