ORPHE、NEDO「ディープテック・スタートアップ支援基金/SBIR推進プログラム/フェーズ1:高齢者の自立支援や介護者の負担軽減等に資する福祉機器の開発」に採択

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ORPHEは本事業において、「スマートシューズを起点とした転倒予防・健康寿命延伸サービスの研究開発」のテーマで採択されました。高齢者の転倒に起因する要介護状態への移行・QOLの低下という国家の喫緊の課題に対して、スマートシューズによる歩容解析を起点とした新たなサービスでの解決を図ります。
  • 本事業の概要

事業名

ディープテック・スタートアップ支援基金/SBIR推進プログラム/フェーズ1:高齢者の自立支援や介護者の負担軽減等に資する福祉機器の開発

管轄

国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

実施期間

2023年9月5日~2024年8月31日

目的

転倒は高齢者が要介護状態へ移行する原因の上位に位置し、高齢者の健康寿命を維持する上で予防するべき重大なイベントです。一方で、高齢者の健康寿命の維持には、重錘負荷運動やウォーキングなどのトレーニングを実施することが推奨されており、日々の運動時の転倒リスク管理とその予防が重要です。

高齢者の多くは、自身の身体機能への不安や転倒することへの恐怖感から、過剰に行動範囲を狭めてしまい、運動量が減少し、更に身体機能が低下する悪循環に陥ることがあります。そのような悪循環を抜け出そうとしても、実社会で容易にアクセス可能な情報やサービスは汎化されたものが多く、疾患や身体機能などについて多様な背景を持つ高齢者にとって、各々の転倒予防をしつつQOLを維持する文脈で、真に効果的であるサービスは少ないのが現状です。

個別最適化したサービスを提供するためには、ユーザーの転倒リスクを正確に評価する必要がありますが、このリスク評価において、ユーザーの定量的な歩容データを取得することに大きなメリットがあります。歩容は古くから様々な疾患や運動能力との関連が報告されており、転倒に関しても多くの知見が集積しています。

本事業では、定量的な歩容データとともに、痛みや倦怠感などの定性的な自覚症状を取得することで,定量・定性の両面からユーザーの状態を正確に把握し、転倒予防に関するより精度の高い個別提案を実施することを目指します。

開発内容

スマートシューズと、それと連動するスマートフォンアプリを使って、歩容データと関節痛・倦怠感などの自覚症状を継続的に取得し、ユーザーの転倒リスクの評価と、その評価結果に基づいた専門家・AIからの指導を受けられるサービスを開発します。

  • 「スマートシューズを起点とした転倒予防・健康寿命延伸サービスの研究開発」のサービスイメージ

ORPHEは引き続き新しい歩行体験を目指し、スマートシューズプラットフォームの普及を進めてまいります。

関連リンク

SBIR推進プログラム | 事業 | NEDO
本事業は、科学技術・イノベーション創出の活性化に関する法律の規定により定められた、指定補助金等の交付等に関する指針に基づき、多様化する社会課題の解決に貢献する研究開発型スタートアップ等の研究開発の促進及び成果の円滑な社会実装を目的として、内閣府が司令塔となって、省庁横断的に実施する「日本版SBIR(Small Busi...
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